東芝、債務超過のリスク後退も収益力の強化急務
ニュースイッチ
3月12日(土)9時16分配信
東芝、債務超過のリスク後退も収益力の強化急務
東芝のフリーキャッシュフローと自己資本比率
医療機器事業の売却固まるも、主力の半導体メモリーに不安
東芝が東芝メディカルシステムズの売却先候補を
キヤノンに決定。不適切会計問題を機に
債務超過のリスクが高まっていたが、
売却益を得ることで回避できる見通しだ。
ただ減損リスクや成長資金の不足など
課題は残っている。半導体など
中核事業の収益力強化が焦眉の急だ。
売却する背景には、深刻な財務状態と資金不足の問題がある。
2016年3月期末の自己資本比率は
前期比14・5ポイント減の2・6%を予想し、
債務超過寸前まで落ち込む。
フリーキャッシュ・フローも同4,203億円悪化の
マイナス2,800億円を想定し、
成長資金を確保できない状況にあった。
<綱渡りの状況続く>
売却により年度末の債務超過リスクは後退したが、
17年3月期も財務健全性の課題が付きまとう。
構造改革費用などで銀行借り入れが増え、
自己資本比率を圧迫する恐れがある。
また原発子会社の米ウエスチングハウス(WH)の
減損リスクもくすぶっており、
綱渡りの状況は続く。
懸念もある。
安定的に収益を生む子会社を手放したことで
資金を創出する力が低下。主力の
半導体メモリー事業の競争力を維持するには、
数千億円の設備投資が必要であり、
収益力の強化が急務だ。それには
構造改革を早期に終わらせ、
出血を止める必要がある。
また一時は東芝全体の営業利益の7割以上を稼いでいた
NAND型フラッシュメモリーの価格が昨年から下落。
同事業の収益が悪化しており、
予定されている新工場の建設にも
影響が出てくる可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160312-00010002-newswitch-bus_all
ニュースイッチ
3月12日(土)9時16分配信
東芝、債務超過のリスク後退も収益力の強化急務
東芝のフリーキャッシュフローと自己資本比率
医療機器事業の売却固まるも、主力の半導体メモリーに不安
東芝が東芝メディカルシステムズの売却先候補を
キヤノンに決定。不適切会計問題を機に
債務超過のリスクが高まっていたが、
売却益を得ることで回避できる見通しだ。
ただ減損リスクや成長資金の不足など
課題は残っている。半導体など
中核事業の収益力強化が焦眉の急だ。
売却する背景には、深刻な財務状態と資金不足の問題がある。
2016年3月期末の自己資本比率は
前期比14・5ポイント減の2・6%を予想し、
債務超過寸前まで落ち込む。
フリーキャッシュ・フローも同4,203億円悪化の
マイナス2,800億円を想定し、
成長資金を確保できない状況にあった。
<綱渡りの状況続く>
売却により年度末の債務超過リスクは後退したが、
17年3月期も財務健全性の課題が付きまとう。
構造改革費用などで銀行借り入れが増え、
自己資本比率を圧迫する恐れがある。
また原発子会社の米ウエスチングハウス(WH)の
減損リスクもくすぶっており、
綱渡りの状況は続く。
懸念もある。
安定的に収益を生む子会社を手放したことで
資金を創出する力が低下。主力の
半導体メモリー事業の競争力を維持するには、
数千億円の設備投資が必要であり、
収益力の強化が急務だ。それには
構造改革を早期に終わらせ、
出血を止める必要がある。
また一時は東芝全体の営業利益の7割以上を稼いでいた
NAND型フラッシュメモリーの価格が昨年から下落。
同事業の収益が悪化しており、
予定されている新工場の建設にも
影響が出てくる可能性がある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160312-00010002-newswitch-bus_all