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CACAO通信パート2

食べ物、思い出、その他、不定期に更新しています。
また、母校の県立生田高校3期生の連絡も。

外国語上達法 千野栄一

2005年05月20日 | 本と雑誌
先日来はまっている語学関連のブログでおすすめの本を3冊購入しました。まず、その中の1冊目がこれ。まだ会社から帰って来て読み始めたばかりですが、明快でおもしろい。そのブログでも引用され、私もやはり印象に残る部分が、「語学の習得というのは、まるでザルで水をしゃくっているようなものです。」という部分で、忘れることを恐れるな、忘れるからといって諦めたり嘆いたりしてはいけない、ということです。また「どの言語を三拍子揃った言語にし、どの言語を受け身な読めるだけの言語にするかはよく考えないといけない。」とも書いています。話したり作文したりする必要がない外国語なのに、話したり作文することが出来るように努力するというのは無駄という訳です。なるほど、私などイタリア語もフランス語も英語も、辞書をひきひきワイン関連の記事や本が読めればいい訳で、聞いたり話したり書いたりするための勉強は無駄!ということになる訳です。なるほどねぇ。でもひとつ位は、三拍子揃えたいなぁ・・・。


重松清

2005年05月07日 | 本と雑誌
先の記事に書きましたが、今せっせと重松清の本を読んでいます。以前NHKのいじめなどを題材にした放送で見て、正直なんかさえないおじさん(年下なんですがね)だなぁ、なんでこの人が?というのが、正直な感想でした。が、図書館にある本を手当たり次第読んでみて、なかなかの物語作家だと思いました。今までの中で印象に残っているのは、「卒業」の中の『まゆみのマーチ』と、「トワイライト」です。いずれの作品も、「家族」・「家庭」が根底に流れるテーマでしょうか。いじめの描写など特に迫力があり(?)、それ以外も淡々としていますがその割りにはシビアです。しかし、物語りの最後には、かすかな救いが用意されています。今まで知らなかったのが、何故?と言いたくなるような、新しい出会いです。ご興味のある方は、アマゾンなどでチェックしてみてください。


プロヴァンス風年の取り方

2004年12月05日 | 本と雑誌
久し振りに、ピーター メイルの本を読みました。邦題「南仏プロヴァンスの昼下がり」(河出書房新社)、原題Encore Provenceで、團先生風に言えば、「まだまだプロヴァンス」といったところで、再訪したプロヴァンスでのお話。同じ著者のプロヴァンスシリーズのお好きだった方にはたまらない楽しい話が満載です。中でも、プロヴァンスの元気な老年期について、どうしてそうなのか地元の老人達に聞いてまわる話「フォアグラ二千年の遺伝的効果」が印象的でした。「大切な栄養素であるジョワ ドゥ ヴィーヴル、つまり、ただ生きているという単純な事実に歓びを見出す能力」、「家常茶飯のいたるところに、生きる歓びは溢れている。」、「健康な長寿を約束する処方箋がもしあるならば、それはおそらく、食べて、飲んで、楽しく暮らすことに尽きるのではなかろうか。わけても大切なのは、楽しく生きることである。」とある結末の部分です。東洋風に言うと、足るを知るということでしょうか。沖縄にも当てはまりそうな感じもします。抜き出すと説教臭くなりますが、そういった生き方をしているプロヴァンスの老人達の姿は、とても楽しく生き生きと描かれていますので、是非ご一読ください。たとえば、「毎週1キロほどもチョコレートを食べ、百歳まで自転車を乗り回した。煙草を止めたのは百十七歳の時である。」とあり、この女性は百二十二歳で亡くなったそうです。いいですねぇ~(~o~)


禅的生活/玄侑宗久

2004年07月11日 | 本と雑誌
ちくま新書刊。最近の仏教ブーム(?)の中で、雑誌等でよく見かける臨済宗の僧侶の本です。座禅をせずに、禅語の解説を読むことで、ものの見方を変え(禅的に変え)、楽に生きられるように、という趣旨です。禅語の解説とはいえ、難しくなくかなりくだけた書き方です。因果についての部分が、個人的には参考になりました。知識を得るだけでなく、実際の生活にどう生かすかという発想ということで、ハウツー的との批判もなりたつかもしれませんが、人の役にたてばそれも禅的?もう一度読んで見たいと思っています。


須賀敦子

2004年07月04日 | 本と雑誌
須賀敦子との出会いは、ひいきのギタリスト村治佳織のHPからでした。なんというのでしょうか、すらすら読めるわけでなく、むしろ一字一句をないがしろにせず読むことを要求する文章なのに、何故か止められず、愛しむように大事に読み進めていってしまいます。イタリアが好きな人、人生とは時間をやり過ごすことではないと感じ始めているいる人に、是非読んでいただきたい作家です。