8月12日(月)、サバイバルキャンプ2013は5日目。
一日リーダーの金杉です。
思えば、自由自在という言葉がこれほど似合う日はないかもしれない。
疲れを感じさせない充実したエネルギーは朝の円陣に象徴されていた。
掛け声を出す立場で必死になっていた僕はその声量に気付いてなかったのだが、「今日は朝の円陣からよく声が出ていた」と夕方、一日を振り返るように事務局長から一言。
そもそも早朝の体操では、ヨガサークル所属の学生の音頭で上り始めた太陽に向かい太陽礼拝を行う。
こんな身体の動かし方があるのかと思いながら、先生の動きについていく。
朝作業を経て、朝食を終えると芝生広場でバレーボールやサッカー、野球が自然と始まっていた。
疲労とは止まっている時に感じるものかと思わせるほど、それぞれが躍動していた。
社会人スタッフが仕事に戻り、使える自動車はわずかな月曜日。
そんなわけで、サバキャン2回目のコインランドリーは自転車で向かう。
土地勘のない3人組で、大きなかごをくくりつけ迷ったら人に聞けばいい、と出発する。
その間、農園では大きくなりすぎた木々の伐採が始まる。
スタッフで宮城の若手大農家が巧みにチェーンソーとロープを使い、木や枝を倒していく。
幾本にも枝分かれした木は作業しやすい場所まで運ばれ、数人で一斉に枝打ちされる。
傍らで、「おサル」と冠に付くほど木登りの上手い高校生があれよという間に5、6メートルに位置し、高所の枝を切り落としていた。
その身のこなしは見事で、農園代表が腰巻や自らのノコギリを彼に与え、地下足袋まで買ってくるほど惚れ込んだ。
作業も一息つき、昼食を食べ始めた頃、待ちに待った洗濯班が帰ってくる。
方向感覚と地図に強いメンバーのおかげで道には迷わなかったが、洗濯の待ち時間中に周囲の人に話しかけ、農園キュウリを販売したそうだ。
昼食後の昼休みも勢いは止まらない。
包丁やナタを研ぎ始める者、後半戦に向けてしばし昼寝をする者、ギターを囲み歌いだす者、見沼代用水で水遊びする者…。
一週間場所も電気も自動車も限られた農園で、集中的に作業するサバキャンは過酷で閉鎖的な制限だらけのイベントに感じるかもしれない。
猛暑で過酷には間違いないが、車のない制限は溌剌とした自転車小旅行になり、心身共に農園生活に馴染んできたメンバーたちは農園の天地すみずみまで活動し、農園の枠を越えて見沼田んぼに飛び出した。
午後からは10年以上前から活動を支援してくださっているホンダの方が来園し、多彩さがさらに加わる。
なんとなく見て分かってるつもりになってる農園でも、まだ未知があり、それを見つけ出して使い尽くそう。
そんな問題意識でつけたこの日のテーマは「探せ!」。
自由自在な身体はそれを存分に体現していた。
<主な作業内容>
第一農園:ナス、トマト、インゲン、オクラの収穫・手入れ
第二農園:木の伐採、お隣の畑との境界線掘り
第三農園:雑草の刈払い