「六代目小玉団十郎」豊国画
歌舞伎の演目 「暫 しばらく」 の衣装をまとった 市川団十郎
渋柿色(柿渋色)
熟す前の青い柿渋を搾り 2年発酵させ 染色に使った色
防水、防腐作用があります
身分の低いとされた人々が身に着ける衣服の色でした
この柿渋色を 「粋の色」に 昇華させたのが
六代目市川団十郎
江戸時代 贅沢を禁止する「奢侈禁止令」がだされ
庶民の着用が許されたのが
墨、藍、茶、鼠・ねず(灰色)といった 控えめな色の着物のみ
この貧しさと抑圧の色を
歌舞伎の幕や衣装に使うことで
「粋の色」 として昇華させたそうです
「団十郎茶」と呼ばれ
今でも 団十郎襲名には この色の裃を身に着ける習わしになっているんです
着物や帯に 柿渋を使ったものがありますが
こんなに深ーい歴史があることを知ると
柿渋色を使った着物やお帯 もっと大切にしようと思います
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