『絶望に効く薬』 山田玲司作
こんばんわ!!
minoonです!!
さてさて、今日は最近僕がはまっている『絶望に効く薬』というマンガを紹介します!!
作者である山田玲司さんはその昔『Bバージン』とか『ストリッパー』とか描いた方で、僕はこの両作品に随分と影響を受けたものです…
以前、紹介した『アルマジロの木』という美しい絵本もこの方の作品です(『アルマジロの木』についてはこちらをご参照願います)。
その山田玲司さんが各界のすんごい方たちと1対1で対談して、『絶望に効く薬』を探しちゃおう!!という、まぁ、対談形式のエッセイマンガかな?
山田玲司さんという悩みに悩みあげた方が描いているからこそ、このマンガはおもしろいのだろうなぁ…
あ、ちなみに絵は好き嫌いがあると思います…
で、その対談相手の選択がおもしろい。
一冊目(結構たくさん巻数が出版されている)の対談相手はというと…
マンガ家、お笑い芸人、占い師、海洋冒険家、カリスマホスト、逗子市長、水中写真家、プロサーファー、文化人類学者…
どの対談もおもしろいのですが、特におもしろかった対談が二つありました。
一つ目はマンガ家、井上雄彦!!
この方については『スラムダンク』やら『バガボンド』の作者であり、あまりにも有名で言うまでもないと思うので割愛いたします(山田玲司とは親友だそうです)。
二つ目は文化人類学者、関野吉春さんとの対談でした。
この関野吉春さんと言う方は、人類が広がっていったアフリカ→ユーラシア→北米→南米パタゴニアまでの5万キロの道のりを自転車かカヤックか徒歩だけで10年かけて踏破するという“グレートジャーニー”を成し遂げた方です。
とんでもない方ですね…
で、その“グレートジャーニー”を始めた理由を関野さんに言わせると…
「おもしろそうだったから。」
だそうです。
「おもしろそう」という理由だけで10年間…
絶句ですね…
その絶句には羨望とか嫉妬とか敗北感とかいろんなものが含まれているのですが、まぁ、それは置いておいて…
この対談において印象に残ったエピソードがあります…
作者である山田玲司が「自殺しちゃう若者についてどう思います?」と問いかけます。
その問いかけに対して、関野さんは「『人に迷惑をかけたくないから』って死んじゃう人がいますけど、人って迷惑をかけるために生まれてくるんですよ」と答えるのです。
そして、ヤマアラシというトゲだらけの動物の逸話を語るのです。
「2匹のヤマアラシが温めあおうと近づくと、お互いのトゲでキズつけあってしまう。そのちょうどいいバランスのところでよりそうって話でね。
その適度な距離ってのが大事なんだと思います。迷惑かけられても…」
と…
また、彼が25年間交流を持っているアマゾンの村ではあいさつは『アイニョビ』といい、『いるかい?』という意味であり、それを受けて『いるよ』という意味の『アイニョ』と答えるそうです。
それは…
「いるか~い?」
「いるよ~」
といったやりとりで、そのやりとりに含まれている思想を関野さんはこう語ります…
「そこにただ存在することが大切なんだ…
彼らに生きる目的はないんです。
生きてるだけでありがたいんです。 」
衝撃です…
“生きているだけでありがたい”
そんな考え、僕の頭の中にはこれっぽっちもなかったように思います。
最近、僕らはごちゃごちゃ複雑に考えすぎているように思うのです。
人に迷惑をかけても、“生きているだけでありがたい”
そう考えて生きていくのは素晴らしいですね…
お暇があれば、ぜひぜひ読んでくださいな…
きっと、あなたもいろんなことを感じるとおもいますから…
ところで…
あなたはアイニョビ?
僕はなんとかアイニョだよ。
こんばんわ!!
minoonです!!
さてさて、今日は最近僕がはまっている『絶望に効く薬』というマンガを紹介します!!
作者である山田玲司さんはその昔『Bバージン』とか『ストリッパー』とか描いた方で、僕はこの両作品に随分と影響を受けたものです…
以前、紹介した『アルマジロの木』という美しい絵本もこの方の作品です(『アルマジロの木』についてはこちらをご参照願います)。
その山田玲司さんが各界のすんごい方たちと1対1で対談して、『絶望に効く薬』を探しちゃおう!!という、まぁ、対談形式のエッセイマンガかな?
山田玲司さんという悩みに悩みあげた方が描いているからこそ、このマンガはおもしろいのだろうなぁ…
あ、ちなみに絵は好き嫌いがあると思います…
で、その対談相手の選択がおもしろい。
一冊目(結構たくさん巻数が出版されている)の対談相手はというと…
マンガ家、お笑い芸人、占い師、海洋冒険家、カリスマホスト、逗子市長、水中写真家、プロサーファー、文化人類学者…
どの対談もおもしろいのですが、特におもしろかった対談が二つありました。
一つ目はマンガ家、井上雄彦!!
この方については『スラムダンク』やら『バガボンド』の作者であり、あまりにも有名で言うまでもないと思うので割愛いたします(山田玲司とは親友だそうです)。
二つ目は文化人類学者、関野吉春さんとの対談でした。
この関野吉春さんと言う方は、人類が広がっていったアフリカ→ユーラシア→北米→南米パタゴニアまでの5万キロの道のりを自転車かカヤックか徒歩だけで10年かけて踏破するという“グレートジャーニー”を成し遂げた方です。
とんでもない方ですね…
で、その“グレートジャーニー”を始めた理由を関野さんに言わせると…
「おもしろそうだったから。」
だそうです。
「おもしろそう」という理由だけで10年間…
絶句ですね…
その絶句には羨望とか嫉妬とか敗北感とかいろんなものが含まれているのですが、まぁ、それは置いておいて…
この対談において印象に残ったエピソードがあります…
作者である山田玲司が「自殺しちゃう若者についてどう思います?」と問いかけます。
その問いかけに対して、関野さんは「『人に迷惑をかけたくないから』って死んじゃう人がいますけど、人って迷惑をかけるために生まれてくるんですよ」と答えるのです。
そして、ヤマアラシというトゲだらけの動物の逸話を語るのです。
「2匹のヤマアラシが温めあおうと近づくと、お互いのトゲでキズつけあってしまう。そのちょうどいいバランスのところでよりそうって話でね。
その適度な距離ってのが大事なんだと思います。迷惑かけられても…」
と…
また、彼が25年間交流を持っているアマゾンの村ではあいさつは『アイニョビ』といい、『いるかい?』という意味であり、それを受けて『いるよ』という意味の『アイニョ』と答えるそうです。
それは…
「いるか~い?」
「いるよ~」
といったやりとりで、そのやりとりに含まれている思想を関野さんはこう語ります…
「そこにただ存在することが大切なんだ…
彼らに生きる目的はないんです。
生きてるだけでありがたいんです。 」
衝撃です…
“生きているだけでありがたい”
そんな考え、僕の頭の中にはこれっぽっちもなかったように思います。
最近、僕らはごちゃごちゃ複雑に考えすぎているように思うのです。
人に迷惑をかけても、“生きているだけでありがたい”
そう考えて生きていくのは素晴らしいですね…
お暇があれば、ぜひぜひ読んでくださいな…
きっと、あなたもいろんなことを感じるとおもいますから…
ところで…
あなたはアイニョビ?
僕はなんとかアイニョだよ。
あの人冒険から帰って猛勉強して医者になったんだって。
奥地の人々の為になりたいからって。
グレートジャーニーは展覧会も行って、
実際に旅で使ったカヤックを見たらボッロボロ!
山田玲司がうらやますぃー
僕、関野さんのことまったく知らなかったよ。
グレートジャーニー展覧会行ってみたいなぁ…