『アルマジロの木』 山田玲司
さて、今日はひさしぶりに絵本を紹介いたします…
この絵本の作者は漫画家さんで『Bバージン』や『ストリッパー』などを描かれています。
僕は青春時代、この方のマンガに大変影響されました…
まぁ、それは置いておいて、この『アルマジロの木』という作品ですが、大変素晴らしいです。
本当に本当に素晴らしいんです!!
『美しい』と表現してもいいと思います…
大人向けの絵本であるのですが、子供にも読んでもらいたい作品です。
絵は色鉛筆で描いたようなタッチ(画像参照)で、たくさんの色は使用していません。
好き嫌いがある絵かもしれませんが、僕は結構好きです。
肝心の内容はというと…
『僕は僕が誰かもわからない』、すべての記憶を失った男が自分が何者かを求めて旅をします。
その旅の途中で出会うさまざまな動物たち…
その動物たちの姿を見て、その男は美しい仮説をたてていきます…
アルマジロが丸くなる理由…
キリンの首が長い理由…
シマウマの身体が縞模様である理由…
ライオンのたてがみがフサフサしている理由…
あなたの心の中に浮かんだ答えはなんですか?
敵から身を守るため?
高いところにある食料を食べるため?
敵の目から逃れるため?
自分を強く見せるため?
もっともっと素敵な理由があるんですよ!!
その男の仮説を読むと、ほんわかとした温かい気持ちになります…
そして、「僕らの想像力は無限なのだなぁ…」としみじみと感じるのです…
ぜひぜひ皆さんに読んでもらいたいのですが…
現在、この作品は絶版となっています。
インターネットで検索したのですが、『幻の本』と表現されるほど入手困難であるそうです。(ちなみに僕は2冊所有しています)
ですが、再度の出版を望む声も多いようで、『アルマジロ計画』という復刊の署名活動まで存在していました!!
それも納得できる素晴らしい作品です…
一日も早く復刊し、皆さんの手元に渡ることを心より願っています…
そして、その時は『ライオンのたてがみがフサフサしている理由』について話し合いましょうね…
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