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先日、姉と電話した。「お互い、自分を表現してないね。」と嘆き合った。と、いうことで始めたブログです。

『アルマジロの木』

2006-01-19 23:57:29 | 絵本・児童文学

『アルマジロの木』  山田玲司


さて、今日はひさしぶりに絵本を紹介いたします…

この絵本の作者は漫画家さんで『Bバージン』や『ストリッパー』などを描かれています。

僕は青春時代、この方のマンガに大変影響されました…



まぁ、それは置いておいて、この『アルマジロの木』という作品ですが、大変素晴らしいです。

本当に本当に素晴らしいんです!!

『美しい』と表現してもいいと思います…

大人向けの絵本であるのですが、子供にも読んでもらいたい作品です。



絵は色鉛筆で描いたようなタッチ(画像参照)で、たくさんの色は使用していません。

好き嫌いがある絵かもしれませんが、僕は結構好きです。



肝心の内容はというと…

『僕は僕が誰かもわからない』、すべての記憶を失った男が自分が何者かを求めて旅をします。

その旅の途中で出会うさまざまな動物たち…

その動物たちの姿を見て、その男は美しい仮説をたてていきます…


アルマジロが丸くなる理由…

キリンの首が長い理由…

シマウマの身体が縞模様である理由…

ライオンのたてがみがフサフサしている理由…


あなたの心の中に浮かんだ答えはなんですか?


敵から身を守るため?

高いところにある食料を食べるため?

敵の目から逃れるため?

自分を強く見せるため?


もっともっと素敵な理由があるんですよ!!

その男の仮説を読むと、ほんわかとした温かい気持ちになります…

そして、「僕らの想像力は無限なのだなぁ…」としみじみと感じるのです…



ぜひぜひ皆さんに読んでもらいたいのですが…

現在、この作品は絶版となっています。

インターネットで検索したのですが、『幻の本』と表現されるほど入手困難であるそうです。(ちなみに僕は2冊所有しています)

ですが、再度の出版を望む声も多いようで、『アルマジロ計画』という復刊の署名活動まで存在していました!!

それも納得できる素晴らしい作品です…



一日も早く復刊し、皆さんの手元に渡ることを心より願っています…

そして、その時は『ライオンのたてがみがフサフサしている理由』について話し合いましょうね…


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