魔女の気まぐれ

修行中の魔女と、愛犬メル、ピノのほんわかハッピーライフ!

こんなもの見えなければいいのに・・

2005-06-06 00:34:21 | Weblog
温和そうに見える夫にはときどき角が生える。こちらに向けられることも、私が刺されることもないのだが、とてつもなく怖いもののひとつ。湯気もたっているのだが、よほど近くにいかなければ無臭。しかし、ついクンクンと嗅いでしまう。

夫が探し物をしていて、何かが立ちのぼる気配を感じた。見なければいいのに・・視線があってしまった。携帯電話の取り扱い説明書を探していると言う。いつもの場所で見つからないらしい。仕事を辞めてから、いろいろと整理をしたので移動させてしまったか? いや、私はA型でファイリングは得意分野。おかしなところに移すことはない。立ち入りたくないが、声をかけられてしまったので仕方がない。夫が他の部屋を見に行った隙に、いつもの場所を覗いた。やはりあった。
なぜ見つけられないのかと不思議に思った瞬間、背後に、角の生えはじめた男がいた。不機嫌な顔で受け取り、向こうへ行く姿を見ると、倍の長さになっていた。

「ありがとう」ぐらい言えばいいのにと思いながらも、子供っぽくかわいく感じたのは最初だけ。「ちゃんと探しなさいよ!」と言ったのは1度だけ。静かに生えてくるその角は、私から出るコトバを、彼の耳に届く前に、音もたてずに突き刺して消す。この魔力は強く、私はただ恐れるのみ。

立派な魔女になれば恐れることもなく、見ないですむだろう・・

イライラしている人が怖い私は、フツウのヒトよりもっと弱いのだ。