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岡山徒然diary

猫たちと日々の暮らしを綴りますです♪♪

帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)さんとの出会い

2011-10-16 | 読書

今日は岡山も気温が高かったような気がしますね。

ニュースでは東京都内は9月上旬ぐらいの気温と言ってました。

明日からはまた涼しくなるみたいです。

最近は、時間があれば部屋に閉じこもって、ひたすら帚木蓬生さんの著作をまた読み返してます。

部屋に閉じこもるのは、読んでると時々ホロリとしてしまう事があるので、子どもらにそれを見られたくないからです。

なので、録画しているさんまさんの番組やら、吉本新喜劇もたまる一方です。

初めて、帚木蓬生さんの著作で読んだのは「閉鎖病棟」という本です。

表紙がおどろおどろしいので、それを見た限りでは、「シャッターアイランド」のような、孤立した精神病院で

何やら身の毛もよだつような事件が起こるような話かと思われますが、(←ちょっと言いすぎかもしれません(^^;>>)

全然そんなことはなく、山本周五郎賞を受賞されているだけあって、作者の登場人物に対する愛情が感じられる所なんかが、

山本周五郎先生の作品にちょっと似通った所があると思います。

(帯の紹介文はちょっと大げさだと思います。殺人事件はそこまでウェイトを占めてない気がします。)

その本をとある書店で手に取ったのは、ちょうど岡山から夫の転勤先に引っ越して1年位経って、

その地に慣れてきた娘が保育所に行きたいというので、急遽私も仕事を探し、とある大学病院の門前薬局に

勤めて暫く経った頃です。

以前は、大学病院もまだ全ての処方箋を院外に出している訳でなく、特定の診療科に限られていたのですが

精神科もそれに含まれていて、初めて患者さんに説明をしてお薬を渡すという仕事につく私は

かなりのジレンマに悩んでいました。

他の診療科の薬だと、伺ったりお話しする事柄は、患者さんの状況も加味しながら、ある程度は道筋があったのですが、

精神科については何をお話したらいいか分からず、他に飲んでる薬なんかを伺っても教えて貰えなかったり

本当にどうしていいか分かりませんでした。

また、「羊たちの沈黙」という映画の影響もあって、その様な疾患の患者さんは他の病気の患者さんとは一線を画すべき

存在のように思えていたのです。(これはあくまで私の思い込みに過ぎなかったのですが。)

でも、「閉鎖病棟」をたまたま手にとって、読み進めるうちに、登場人物(主に精神病院に入院している(恐らく)

統合失調症の患者さん)が隣にたたずんできて、息遣いが聞こえるような気がしてきたのです。

それ以降は、全てが上手くいく訳ではなかったですが、少なくとも患者さんに真正面に向き合うように

なれた気がします。

帚木蓬生さんは東京大学仏文科卒業後、ジャーナリスト志望という事でTBSに入社しましたが、全く違う分野の仕事に配属され、

2年後に退職して、その後郷里の九州大学医学部を卒業し、精神科医と文筆家の2足の草鞋を履いて、今に至っています。

帚木蓬生さんの小説はやはり医学関係が多いですが、第二次世界大戦の頃を扱った著作にも素晴らしいのが多数あります。

あくまでフィクションではありますが、史実に近い内容ではあるので、日本人として知っておくべきでは・・・と感じ入ります。

帚木蓬生さんの著作は、本当に少しでも多くの方々に読んで欲しいなぁと思います。

他の作品についてもまた書かせて下さいませ。

 にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岡山県情報へ お勧めの本があったら教えて欲しいなぁ~。


東野圭吾さんの短編小説を読みました。

2011-09-03 | 読書

昨日は時々雨もやんだりしていたのですが、さすがに台風が近づいてくると1日中、雨ですね。

でも、昨晩に比べると風の勢いは日中あんまり強くなかったかな。

今日もおとなしく家でごろごろしてました。

ごろごろしているだけでは芸がないので、久々に東野圭吾さんの短編小説で、「小説3部作」(というのかな・・・?)

を手に取ってみました。

子どもの頃、星新一さんのショートショートが好きでよく読んでいたのですが、大阪の根性のひねくれたガキだった私には

ちょっと物足らなかった話も割とあったんですね。

もうちょっと、毒のあるというか、えげつない話の方が面白いのになぁと思ってました。

東野さんのその3部作は見事にそんな欲求を満たした話が多いので、時々読みたくなるんですよ。

あほらしい話もありますがそれはそれでまた楽し♪

息子が初めて読んだ時、感想を聞くと一言、「エロすぎる。」と言ってましたが…(汗)

  

まぁ、そういうネタもなきにしもあらずですが・・・・汗 のデコメ絵文字

短い話しながらも、1つ1つの話にちゃんとオチがあるのが、大阪人ならでは、という気がします。

私なんかも日常会話にもオチを付けないと気が済まないんですよ。

さんちゃん(明石家さんまさん)はそれで内山君をトラウマに陥れてましたが…いろいろ のデコメ絵文字

東野圭吾さんが一番気合を入れて、且つ楽しんで書いた小説たちなんじゃないかなぁと勝手に想像したりします。

長編小説は多作のせいか当たりはずれが結構ありますが、 短編小説は吟味して世に送り出している気がします。

特に「怪笑小説」はお勧めです。3部作の中で私が好きな作品が最も多いのと、

個々の作品に対して作者自身のあとがきを書いてくれているのがいいです。

あとがきを読んでも、すごく共感できる事が多くて嬉しいです。

東野圭吾さんは何となく、ものの見方が捻くれてるんじゃないかと思います。(いい意味で)

大阪人は子どもの頃から人を見たら泥棒と思えと教え込まれてますし、なんでも割と疑ってかかるほうです。

疑心暗鬼という言葉は大阪人の為にあるんちゃうかというくらい…。

でも、表面上はそれを億尾にも出さないというか…。

なんで、もしかしたらですが、東野さんが長編小説を次々出すのは、非常な人気作家なので依頼は日きも切らない

というのもあるでしょうが、自身でも今一つと思うものでも世に送り出す事で、もしそれが編集者やら世間が大絶賛した時、

密かに意地悪く、ほくそえんでるんじゃないかなぁという気がするんですよねぇ。

先日読んだ「流星の絆」もそんな小説の1つではないかと思っちゃいます。

「黒笑小説」の巻頭以降の4作には出版編集者に対するアイロニーに満ち溢れていて、あながちその想像も間違ってないのでは・・・?

と、やな意味で捻くれた私も疑っている次第です

また機会があれば、東野さんの短編で最初に読んだ「あの頃ぼくらはアホでした。」やら、その他の本も紹介したいと思います。

  そんなひねくれた飼い主と暮らしている可愛そうな綱吉に愛の手をQoo のデコメ絵文字

にほんブログ村 地域生活(街) 中国地方ブログ 岡山(市)情報へ こちらにも参加してみました。読んで下さって有り難うございますトニートニーチョッパー のデコメ絵文字

 


岡山中央図書館に行ってきました。

2011-07-24 | 読書

今日は、息子と娘の夏休みの読書感想文の為の本を借りに岡山中央図書館に行ってきました。

曲がるところを間違えて、バスバスの発車場に車を突っ込んでしまいましたが何とか辿り着きました。

駐車場にも待つことなく入れました。

前に住んでいた図書館よりずっと広くて蔵書もたくさんありそうです。それより何より嬉しいのが、入り口近くの大きなテーブルに

人気作家の本がたくさん積んであったことです。

前住所のと比べて申し訳ないと思うのですが、そちらでは人気作家の本が置いてあることなんてほぼ皆無で

東野圭吾さんの本なんかも全然なかったです。

丁度、東野さん原作のドラマが立て続けにやっていたからかもしれませんが、それ以外の著名な作家のも殆ど無かったです。

その後色々買い物があったので、手早く探して適当な本を借りました。

私は雫井修介さんと貴志佑介さんの本を借りました。他に、うちに池田理代子さんの「女帝エカテリーナ」という漫画があって

その続編っぽかったので同じ作者の「天の涯まで ポーランド秘史」というのも借りました。

貴志さんは「黒い家」のインパクトが強くてホラーしか書いてないかと思っていたのですが、

表紙からして怖そうです

最近、とある方のブログで万城目学さんのことが紹介されていて、ググってみたら

万城目さんと貴志さんが同じ高校の出身でついでに私の兄も同じだったので、久しぶりに手に取ってみました。

ジャンルは推理小説です。

万城目さんの「鹿男あをによし」も借りてみました。

ちょっと読んだ感じではすごく読みやすくてよかったです(^^)

娘によれば、県立図書館もなかなかいいと友人が言っていたそうです。

また近いうちに行ってみようっと

その後、いろいろ買い物をして、お昼は新幹線の測道沿いにある中撫川の「アーリーバード」で食べました。

写真を撮りたかったのですが、家族にはブログをしているのはシークレットなのと、 電話番号も非公開にしている位なので

写真を撮ろうものなら追い出されるかもと思い断念しましたぅぅ・・・

食べログに写真がありますよ~。

食べログには定休日が書いてありませんでしたが月曜日だそうです。

今回は写真がいっこもないので変顔の綱吉でも載せときます。

 なんちゅう写真を載せるねんプンプン怒りふくれる

別に威嚇しているわけではなく、仰向けであくびをすると大体こんな顔になります

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読書あれこれ

2011-07-15 | 読書

もうすぐ夏休みですね。

娘の高校の宿題は山のようにあって、中でもびっくりしたのが、読書感想文に加えて

俳句や短歌、川柳、小説のどれかを作るということです。

私の頃は高校の夏休みの宿題なんて殆ど無かった気がしますけどねぇ~ごめん

娘は小説にするみたいです。

冗談で、「団鬼六さんみたいなのにしてみたら~?」と言ったら、「そうしようかなっ!!」と

かなり本気にしてました。

(娘は中3の時、同級生の男の子に団鬼六サンを勧められて読んだ経験あり。)

長女はかなりの読書家です。

内容も良く覚えていて本当にすごいと思います。

それが勉強に反映されたらと母はいつも思うのですが…冷や汗

私は読んだ先から内容を忘れます。

脳味噌が腐りかけているかもしれません。

でも、人生を決めた本というのは不思議と忘れないですね。

その1つが山崎豊子さんの「白い巨塔」です。

小学生の時は漠然と医者になりたいと思ってました。

母から手に職を持つように耳にたこができるほど言われたせいです。

でも、中学生の時「白い巨塔」を読んで、かなり里見先生をリスペクトしたのですが

どうも貧乏そうだったので、真面目な医師は金持ちになれない=手に職が付いていると言えない

ということで医者になるという気持ちはかなりクールダウンしました。

その後、高校時代に吉村昭先生の「光る壁画」という小説を読み、

医療器具の開発者になりたいと思いました。(世界で初めて、胃カメラが開発された経緯についての話です。

吉村作品にしてはかなり読みやすいと思います。お勧めです♪)

なので、当然物理を専攻しました!

でも途中で挫折しました。

国立の工学部の物理関係の試験問題に負けてしまいました。

結局今は医療従事者として細々と仕事しています。

吉村昭先生は最も好きな作家です。

今日、書店に行ったら、「三陸海岸大津波」という文庫本が目に飛び込んできました。

今回のことで、どなたかが書かれたのかと思ったら、なんと敬愛する吉村先生の著書ではありませんか!

吉村先生は既に鬼籍に入られているので当然かなり前の震災についてですが、

恥ずかしながら私はこのような著書があるのを全然知りませんでした。

すぐさま購入しようかと思ったのですが、大嫌いな文春文庫なのでやめました。

今は他にもいろいろ読む本がたまっているので、中古をネットショップで買おうかと思います。

吉村先生、ごめんなさいウサビッチ(泣) デコメ絵文字

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