ひとり井戸端会議

主に政治・社会・法に関する話題を自分の視点から考察していきます。

左傾化するウィキペディア

2008年02月09日 | その他
 ただの雑感です、今回は。

 ウィキペディアは私もしばしば利用するし、それなりに有用な媒体だが、一部の記事、特に政治的なものや思想的なものを扱った記事は、中立を標榜するウィキの建前とは遠く離れた編集がなされていると思うことが、結構ある。

 人によって、どれが「中立」なのかはそれぞれ違うだろうが、たとえばウィキの朝日新聞の項目は保護をされているが、産経新聞の項目は保護されていないため、未だに編集合戦が続いているように見える。何故、朝日新聞の項目は保護されて、産経新聞の項目は保護されないのか。

 これだけではない。自分の経験上、左翼的な団体・人物などを扱った項目にはすぐに「中立的な観点から疑問」と表示されるが、保守的な団体・人物を扱った項目は、露骨に中立性を害した文が掲載されていても、まずもってその表示はされていないように見える(全てではないだろうが)。しかも、「これは左翼的な人にとっては気に入らない内容だな」と思う箇所は、すぐさま加筆依頼や削除がされてしまっている。

 ウィキが正常に「百科事典」の役割を果たしているのは、科学的な分野とか、ごく僅かに限定されているように思う。人物評などは、疑わしい、胡散臭いものが結構ある。歴史認識など見るに堪えないものもある(英語版の慰安婦Comfort womanの項目など)。この点は池田信夫blogが詳しい。氏によれば、「同一人物が複数の匿名IPを使ってrevertを繰り返している」のだという。ウィキが左傾化するのも納得。

 ネット上では「ネットウヨク」という言葉ができるほど右派系勢力が強いと思われがちだけど、このように「ネットサヨク」も地味に頑張っているのでした(苦笑)。