明日は防災の日です。
大正四年生まれ、現在95歳の祖父から聞いた、関東大震災の様子を書こうと思います。
祖父は千葉県山武郡に住んでいたので、大きな被害は受けませんでした。
それでも、「大変なことが起こったと感じた記憶がある」と言っています。
当時、まだ小学校低学年だった祖父は、学校帰りに近所のガキ大将たちと一緒に、村の川で泳いでいたそうです。
突然、川の水が左右に大きく揺れて、「これは尋常ではないな」と感じたそうです。
ガキ大将の少年が異変を察知して、「早く川からあがれ!」と指示してくれました。
泳ぐのをやめて、皆と一緒に急いで村落に帰り、家族から「大きな地震があった」と知らされたそうです。
祖父は「西の空が黒っぽくなって、灰のようなものが大量に降った」とも言っていました。
東京の火災の影響が、約100㎞離れた千葉県山武郡にも及んだものと思われます。
「しばらくして、東京から戻ってきた村の人たちから惨状を聞いて、ショックを受けた」とも話していました。
関東地方では、震災後、様々な混乱があったようですが、祖父の地元では大きな混乱もなく、普段通りの生活が続いたそうです。
農村なので、食糧などの不足もなく、日常生活への影響が少なかったためと思われます。
今度、その辺りのことも詳しく調べてみようと思います。