goo blog サービス終了のお知らせ 

読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

ハリー・クレッシング「料理人」

2011年11月24日 | 海外の作家

 

訳・一ノ瀬直二
ハヤカワ文庫
1972年2月 発行
2009年6月 22刷
338頁

 

舞台はとある田舎町コブ
名門ヒル家に料理人として雇われたコンラッド
背が高く、話術に長け、人を圧倒する雰囲気を持つ彼がやがてヒル家の家族や町の人々を支配していく
というなんとも恐ろしいような気味の悪いような話
主人と使用人の立場が逆転していくさまは詐欺師かペテン師か
何故、そこまで周到に準備して目的を達成しようとするのか
中弛みも無く夢中になって読みました

コンラッドの料理の腕前は本物です
素晴しい料理で家族を取り込む魂胆かと思ったのですが、そんな程度で終る話ではありませんでした

最後の最後
2メートル近い身長があり餓えた黒鷲のごとき風体だったコンラッドが人の助けを借りなければ動けないほど太ってしまったのは
人間の業がなせるものだったのか?


すこし奇妙な話をお望みの方にオススメします

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 井上荒野「キャベツ炒めに捧ぐ」 | トップ | 宮部みゆき「おまえさん」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

海外の作家」カテゴリの最新記事