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読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

青木祐子「これは経費で落ちません!(10) ~経理部の森若さん~」

2025年05月03日 | あ行の作家
集英社オレンジ文庫2022年12月 第1刷発行248頁「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ第10巻天天コーポレーションへの税務調査が始まりますやってきた四人の調査官の対応は経理部の仕事のため、沙名子も気合いが入ります調査官たちは想像していたよりも穏健ですが、抜け目のない印象詳細の説明のために呼び出された社員が余計なことを喋りそうになるなど、想定外の事態もあるので緊張は解けません . . . 本文を読む
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青木祐子「これは経費で落ちません!(8)(9) ~経理部の森若さん~」

2025年04月01日 | あ行の作家
集英社オレンジ文庫2021年4月 第1刷発行243頁「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ第8巻トナカイ化粧品を吸収合併した天天コーポレーション経理部への増員はなく沙名子たちは連日残業続きです社内も合併に伴う人事異動や業務整理でどこかぎくしゃくしており、社長の代替わりから反目が目立つようになった上司たちの対立は経理部の業務にも悪影響を及ぼしていました落ち着かない社内の空気とは裏腹 . . . 本文を読む
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あさのあつこ「野火、奔る」

2025年03月28日 | あ行の作家
光文社2023年10月 初版1刷発行365頁弥勒シリーズ 第12弾小間物問屋、遠野屋の荷船が国元の嵯波藩から紅餅を積んで江戸へ向かう途中で忽然と姿を消してしまいます訳の分からない遠野屋清之介は嵯波藩江戸家老に相談、国元の様子を調べてもらうことにさらに奉公人のおちやにも騒動が起きますおちやの亡き伯父に代わって八代屋を継いだ長太郎が今ごろになっておちやを無理矢理連れ戻そうとすることに北定町廻り同心、小 . . . 本文を読む
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奥田英朗「罪の轍」

2025年03月18日 | あ行の作家
新潮社2019年8月 発行2019年12月 4刷587頁東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込みます事件を担当する捜査一課の落合昌夫は、子供たちから「莫迦」と呼ばれる北国訛りの若い男の噂を聞きます世間から置き去りにされた人間の孤独を緊迫感あふれる描写と圧倒的リアリティで描く社会派ミステリの真髄昭和38年に実際に起きた吉展ちゃん誘拐事件をモ . . . 本文を読む
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青木祐子「これは経費で落ちません!(7) ~経理部の森若さん~」

2025年03月11日 | あ行の作家
集英社オレンジ文庫2020年5月 第1刷発行244頁「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ第7巻会社合併を控え、異例の若さで経理部主任昇進を打診された紗名子給料はたいして増えないのに責任が重くなると思うと憂鬱になります女性活用を推進したい会社の方針で、優秀だからではなく女性だからという理由の昇進なのだろう結婚や出産は会社に迷惑をかけることになるのか…紗名子の先輩、田 . . . 本文を読む
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朝井まかて「朝星夜星」

2025年03月08日 | あ行の作家
PHP研究所2023年2月 第1版第1刷発行507頁幕末から維新、明治と激動の時代の外交を料理で支えた男・長崎生まれの料理人、草野丈吉日本初の洋食屋『自由亭』を長崎で開き、大阪に進出してレストラン、ホテルを開業、近代大阪の発展に貢献した丈吉を、妻・ゆきの視点から描いた歴史小説です身体が大きく嫁の貰い手のなかったゆきを丈吉が見初めたのは「美味しそうに食べる姿」が好ましかったから可笑しいですけど、自分 . . . 本文を読む
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青木祐子「これは経費で落ちません!(6)~経理部の森若さん~」

2025年02月20日 | あ行の作家
集英社オレンジ文庫2019年7月 第1刷発行257頁「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ第6巻天天コーポレーションに企業合併の危機!?役員秘書の有本マリナが、キャバクラでバイトをしているという噂を確かめるため、調査を始めた麻吹美華がとんでもない情報をつかみます美華が元の同僚に頼んで潜入調査で撮ってきてもらった映像の中に、天天コーポレーションの営業部、総務部、経理部の部長三人が企 . . . 本文を読む
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市川拓司「弘海 息子が海に還る朝」

2025年02月18日 | あ行の作家
朝日新聞社2005年2月 第1刷発行252頁小学生の弘海は、身体に異変が起こり、水の中を好むようになります心配した両親は色々と調べた末、世界中に同じような子供が存在することを知りますが…普通の家族に思いがけず早く訪れる息子の旅立ちをファンタジックに温かく描きます親子の絆、家族の絆親が子を慈しみ育てる様に涙涙代々引き継がれてきた父性とか母性を超えた、人が本来持っている『愛』がそこらじゅ . . . 本文を読む
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奥田英朗「リバー」

2025年02月12日 | あ行の作家
集英社2022年9月 第1刷発行648頁群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで若い女性の全裸死体が発見されます10年前の未解決殺人事件と酷似した手口は同一犯か、模倣犯かかつて容疑をかけられた男・池田取り調べを担当した元刑事・滝本娘を殺され執念深く犯人捜しを続ける父親・松岡若手新聞記者や一風変わった犯罪心理学者、新たに浮上する容疑者たち・刈谷と平塚人間の業と情を抉る群像劇x緊迫 . . . 本文を読む
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あさのあつこ「かんかん橋の向こう側」

2025年02月07日 | あ行の作家
角川書店2016年2月 初版発行462頁2013年刊行「かんかん橋を渡ったら」の続編山間の小さな温泉町、津雲で父亡き後、常連客に支えられながら食堂『ののや』の暖簾を守り続ける高校生の真子と継母の奈央客の笑い声が溢れる店に、ある晩、新顔の青年が現れます東山と名乗るその青年は、ネットで評判の小説を読み、舞台となっている『ののや』と登場人物のモデルを見にやって来たと言います一体誰が書いているのか?!皆の . . . 本文を読む
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青山文平「跳ぶ男」

2025年01月15日 | あ行の作家
文春文庫2022年1月 第1刷解説・川出正樹 少年は舞う―自らの存在意義と国の命運を賭けて台地の上にあるため田畑を広げることが出来ず墓さえも作れない藤戸藩で、道具役(能役者)の長男として生まれた屋島剛幼くして母を亡くし、後添えに入った女性に男子が生まれたことから嫡子としての居場所も失います心の支えは幼い頃からの友であり能の師でもある3歳年上の岩船保保は俊傑と評され、藤戸藩をちゃんと墓参りができる国 . . . 本文を読む
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青木祐子「これは経費で落ちません!(5) ~落としてください森若さん~」

2025年01月08日 | あ行の作家
集英社オレンジ文庫2019年2月 第1刷発行246頁「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ第5巻シリーズ4巻までの脇のキャラクターたちのスピンオフ短編集第一話 佐々木真夕 広報課から経理部に配属されたばかりの真夕ちゃんの苦悩と奮闘 1巻第一話より半年前の出来事第二話 山崎柊一 営業部販売課のエース、天才営業マンの真実 飄々と世間を渡り歩いているようで、そうでもない? いや、やっぱ . . . 本文を読む
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あさのあつこ「かんかん橋を渡ったら」

2025年01月04日 | あ行の作家
角川書店2013年3月 初版発行568頁四方を中国山地に囲まれた寂れた温泉町・津雲町にかかる小さな石橋、通称『かんかん橋』正式な名前があるのですが、渡る時に履物が当たって『かんかん』という音が鳴ることから、いつの頃からか『かんかん橋』と呼ばれるようになっています食堂・ののやの一人娘、小学4年生の真子は毎日その橋を渡って学校に通っています真子の小学校入学式の翌日、真子と父を残して家を出て行った母かつ . . . 本文を読む
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朝井まかて「銀の猫」

2024年12月30日 | あ行の作家
文春文庫2020年3月 第3刷解説・秋山香乃349頁嫁ぎ先を離縁され「介抱人」として稼ぐお咲百人百様のしたたかな年寄りたちに日々、人生の多くを教えられています一方、妾奉公を繰り返し、身勝手に生きてきた自分の母親を許すことができませんそんな時「誰もが楽になれる介抱指南書」作りに協力を求められます8編からなる連作短編集それぞれに一癖も二癖もある老人たちが介護される側として登場します倅夫婦の心が見えなく . . . 本文を読む
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青木祐子「これは経費で落ちません!(4)~経理部の森若さん~」

2024年12月15日 | あ行の作家
集英社オレンジ文庫2018年6月 第1刷発行2019年7月 第4刷発行242頁「これは経費で落ちません!~経理部の森若さん~」シリーズ第4巻経理部の新入社員・麻吹美華は、なんでも率直にものを言いますオブラートに包むということがありませんおかげで波風立てずに会社員生活を送りたい沙名子は気苦労が絶えません私生活では太陽と付き合い始めたものの、初めての恋愛にペースを乱され戸惑い気味そんなときも面倒事は遠 . . . 本文を読む
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