読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく生活したいですね!

庄野英二「星の牧場」

2018年08月05日 | さ行の作家
  角川文庫1976年11月 初版発行1986年 5月 4版発行解説・串田孫一295頁   悲惨な戦争体験のショックとマラリヤの高熱の後遺症でほとんどの記憶を失ったモミイチただ、従軍した時の愛馬・ツキスミのことだけは鮮明に覚えていました敗戦後、山の牧場に引き揚げてきたモミイチは大変な働き者で牧場の人々から頼りにされていましたが、時折ツキスミの馬蹄の音が聞こえると話すことで . . . 本文を読む
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佐伯一麦「渡良瀬」

2017年12月17日 | さ行の作家
  新潮文庫2017年 7月 発行解説・堀江敏幸509頁     伊藤整文学賞受賞作   福武書店の文芸誌「海燕」に1993年11月号から1996年9月号まで27回にわたって連載されたものがもとになっています休刊にともなって中断を余儀なくされたものに加筆し全体を整えて岩波書店から刊行されたのが2013年12月連載開始から20年の歳月を経てのことで過去の基盤を「現在」を生きる製作者が「現 . . . 本文を読む
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重松清「ビタミンF」

2017年08月31日 | さ行の作家
  新潮文庫2003年 7月 発行2016年 5月 43刷解説・堀江敏幸354頁     「ゲンコツ」「はずれくじ」「パンドラ」「セッちゃん」「なぎさホテルにて」「かさぶたまぶた」「母帰る」   白状します本作はイマイチでした何がどうなのかわかりませんが、荻原浩さんや奥田英朗さんの描くものに比べて、距離を感じました重松さん、これで5冊目くらいです . . . 本文を読む
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杉浦日向子「百物語」

2017年01月06日 | さ行の作家
  新潮文庫1995年11月 発行2015年 7月 24刷解説・高橋義夫660頁     小説新潮の1986年4月号から1993年2月号まで、足かけ8年間にわたって連載されたもの江戸の時代、人々は目に見えないものを見、理性では説明のつかぬことを信じていました“古より百物語と言うことの侍る 不思議なる物語の百話集う処 必ずばけもの現われ出ずると&rd . . . 本文を読む
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柴崎友香「虹色と幸運」

2015年11月15日 | さ行の作家
  ちくま文庫2015年4月 第1刷発行解説・江南亜美子309頁     初読です   合わない くどい しつこい   徐々に慣れてきて4時間ほどで読了   解説からの引用ですが 登場人物たちの心情に丹念に分け入り微細に描き出すため、全ての登場人物の内面に入り込むことのできる三人称の多元的な視点が設定されており、 . . . 本文を読む
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青来有一「人間のしわざ」

2015年10月26日 | さ行の作家
  集英社2015年4月 第1刷発行182頁     戦後70年に問う「聖水」「爆心」に続いて新たに殺戮と紛争の世紀を問う衝撃作   この世界のどこに救いや癒しがあるのか―――   「人間のしわざ」大学時代の恋人と不倫関係にある女性、50代前半でしょうか娘が二人いますが、夫も他所に若い愛人がいます不倫相手の仕事は戦場カメラマン中東な . . . 本文を読む
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佐々涼子「紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている」

2015年10月23日 | さ行の作家
  早川書房2014年6月 初版発行2014年12月 12版発行267頁     2011年3月11日東日本大震災により、日本製紙石巻工場機能停止誰もが工場は死んだと思った大災害しかし、工場長は半年で復興を宣言するその日から始まった従業員たちの闘いと奇跡の復興を果たすまでを徹底取材した傑作ノンフィクション     あの日、あの時間は会 . . . 本文を読む
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春風亭一之輔「落語 のたくり帖」

2015年09月10日 | さ行の作家
  春夏秋冬東京散歩のしおり   自由国民社2015年5月 第1刷発行173頁     落語のあらすじ、うんちく、落語の舞台となった場所の手書き地図、一之輔さんのエッセイ&写真付ひとりごと   春 「花見の仇討」上野「百川」日本橋「茶の湯」根岸「居残り佐平次」品川「阿武松」板橋   夏 「唐茄子屋政談」浅草「真景累 . . . 本文を読む
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澤田瞳子「若冲」

2015年08月27日 | さ行の作家
  文藝春秋2015年4月 第1刷発行2015年7月 第8刷発行358頁     18世紀に活躍した京都の絵師・伊藤若冲若冲を知ったのは2011年頃でしたか、嵐の大野君がナビゲーターを務めたテレビ番組でしたその後、東京、名古屋、京都(細見美術館)など、あちこちで若冲の絵を見て回りましたが色鮮やかで個性的な大作は勿論、素朴な墨絵など素晴らしい作品が多いと思います . . . 本文を読む
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小路幸也「猫と妻と暮らす 蘆野原偲郷」

2015年07月23日 | さ行の作家
  徳間文庫2014年4月 初刷2014年5月2刷263頁     ある日、若き研究者・和野和弥が帰宅すると妻が猫になっていた実は和弥は、古き時代から続く蘆野原一族の長筋の生まれで、人に災厄をもたらすモノを祓うことが出来る力を持つしかし妻は、なぜ猫などに?そしてこれは、何かが起きる前触れなのか?同じ里の出で、事の見立てをする幼馴染の美津濃泉水らとともに、和弥は . . . 本文を読む
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菅原圭「日本人なら身につけたい 品性がにじみ出る言葉づかい」

2015年05月24日 | さ行の作家
  河出書房新社KAWADE 夢新書2008年6月 初版発行2015年3月 2刷発行206頁     相手を気遣ったり厳しいことをソフトに表現したり…日本語にはそうした人情豊かな言い回しがたくさんある人間関係が貧しくなりがちな今、先人の知恵溢れる温かく美しい言葉遣いを心がけてみませんか   1章   & . . . 本文を読む
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酒井順子「泣いたの、バレた?」

2015年01月14日 | さ行の作家
  講談社2014年8月 第1刷発行221頁   週間現代に2013年5月~2014年5月まで連載されたものを掲載   過去に読んだ酒井さんは「女流阿房列車」「たのしい・わるくち」の2作品少し元気が欲しいな、と思った時に読むと引き上げられたような気分になれる、さほど深刻ではない駆け込み寺のような存在です     安藤美姫さんの潔さ( . . . 本文を読む
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沢村凜「タソガレ」

2014年08月23日 | さ行の作家
  講談社文庫2014年2月 第1刷発行解説・郷原宏285頁   「あやまち」「カタブツ」「さざなみ」につづく四文字シリーズの第4弾   社交的だったり、シャイになったりその落差に惹かれて里美と付き合い始めた裕児しかし、初めてのパリ旅行で、お世話になったご婦人を無視する里美に憤りを感じ、旅行の日程を変更して話し合うことにするそこで里美から打ち明けられたのは、 . . . 本文を読む
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佐伯一麦「光の闇」

2014年04月13日 | さ行の作家
  扶桑社2013年4月 初版第1刷発行211頁     聴覚、視覚、嗅覚、脚、声、記憶身体の一部をうしなってからの人生の一幕を描いた連作短篇集     欠損を抱えた方々のどなたも、その状態が当たり前、普通に暮らしていらっしゃることに少々驚きましたそれでは不便でしょう、と思うのはこちらの傲慢、思い上がりです佐伯さんの、許容範囲の広い温 . . . 本文を読む
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青来有一「夢の栓」

2013年12月17日 | さ行の作家
  幻戯書房2012年8月 第1刷発行389頁       戦時中、南方のジャングルでひとりの日本人敗残兵がブラナ族と名乗る少数民族に助けられるその部族の元で司祭のようなことをしていた日本兵・喜舟渡シゲゾウだったが望郷の念を抑えられず日本に戻ることを告げるその折に残したのは、日本へ持っていくブラナ神像をいつの日か自分の子孫が必ず返しに来ることを約束 . . . 本文を読む
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