二羽の山鳩が
やさしい心で
愛し合いました
その余は
申し上げかねまする
~ ジャン・コクトー 山鳩 ~
友人からの
“Just Married” の写真つきはがき。
切手には、二匹の鳩がハートをかかげて飛んでいる。
不思議なくらい、感情がない。
感傷も
うらやましさも
ほめたたえる賞賛も
まったく。
当たり前のように受け取る。
よかったなぁって。
さいきん妙に
愛おしいく
恋しいのは、
ちょっとつきでたメタボなおなか。
あの信楽焼きのタヌキのように
広くておおきな
かたいおなか。
むしょうに恋しくってしかたがない。
あのおなか。
次にあったら、つついてみようかしら。
どんな顔をするかしら。
つるんとした大仏さんみたいな顔に
困ったような表情をうかべて
よろこぶかしら。
愛おしいおなか。
ああ、楽しみ