★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『イントゥ・ザ・ストーム』

2014年08月27日 | 映画鑑賞記
昨日、バルテュス展の帰りに、映画館に寄りまして(*^^*)
見て来た、映画の感想をば♪

っていうか、本当は、『スタンド・バイ・ミー・ドラえもん』を見るつもりで映画館に立ち寄ったものの。

時間帯的に2DしかやっていなくってA^^;;

私、ドラちゃんは3Dで見たかったの~。

という訳で。

ドラちゃんは、また日を改めて~ということにして、前から気になっていた『イントゥ・ザ・ストーム』を鑑賞。



■『イントゥ・ザ・ストーム』予告編



映画館で大型ポスターを見た時から、ちょっと気になっていました。

っていうか、そのポスターのキャッチコピーや、映画のタイトルからして、なんというか・・・ディズニー・シーにあるストームライド(だっけ? 台風の目の中に入っていくというアトラクション)みたいな物語なのかなぁと勝手に想像していましたA^^;;

うん。

なんか、凄い特殊な最先端技術の飛行機みたいなのがあって、それに乗り込んで、史上最大の台風の目の中に入っていく~~みたいな、そんなSFチックな話。

でもでも。全然、そんなのじゃなくて、普通に史上最大の大型ハリケーンに見舞われた人々の死闘を描く、ディザスターパニック映画でした。

ちょっとPOV的な手法も取り入れられてましたね。



それにしても・・・。

とにかく、怖かった。
ずっと怖かった・・・(>_<)



日本は、ハリケーンではなくて、台風ですが。
私も、子供の頃、大きな台風で怖い想いをしたことは色々あります。

流石に、この映画の様なことはありませんでしたが、家の屋根に取り付けていたソーラーシステムが車の上に落下して、ソーラーシステム、車ともに、ダメになってしまった・・・ということもありましたし。

一週間も停電が続いたこともありました。

大人になってからは、あまり大きな台風の来ない地域に住んでいるので、大雨を怖いと思うことはあっても、風で怖いという想いはほとんどしたことないのですが、今でも、実家の方では、大きな台風が当たり前にやってきますものね・・・。

なので、本当に、他人事とは思えず。

もしかしたら、現実でもこういうことって起こるのかもしれないと、真剣に思ってしまいました。
特に、昨今の異常気象などを見ていると、本当に、国を問わず、いつ、どこで、想定外の災害が起こるか分からないなぁと普段から思っていただけに。

ただただ怖かったです。

地震もそうですが、台風やハリケーンって逃げ場がないですものね。


そうそう。

ハリウッドのハリケーン映画と言えば、『ツイスター』という作品が有名ですよね! 

私は見たことないのですが、フロリダのユニバーサルスタジオに行った時、『ツイスター』をテーマにしたアトラクションがあって、入ったら、ごっつぅ怖かった思い出が。

この『イントゥ・サ・ストーム』も、とにかく、ハリケーンや竜巻の映像が凄い迫力で!

 
これは、映画館で見てこその作品かもしれないなぁと。


ジャンボジェット機も簡単に飲み込む直径3,200メートル、秒速135メートルもの巨大竜巻が街を襲う訳ですが。

そんな大災害に巻き込まれてしまった人々が、主に、3組に分けて描かれていました。


1つが主人公のゲイリーの家族。

高校の教頭をしているゲイリーには、自分の勤める高校に通う二人の息子・ドニーとトレイが居るのですが、妻が交通事故死して以来、息子との関係もギクシャク中。

そして。

ドニーの卒業式の日、肝心のドニーは卒業式をエスケープして、片想いの相手・ケイトリンの環境保護レポートに使うための映像を撮りに、街の廃工場へと向かいます。


そんな時に、巨大竜巻が街を襲い。

生徒たちを避難させ、無事を確認した後、ゲイリーは、ドニーが居ないことに気付きます。

トレイからドニーが廃工場に行っていると聞き、彼を救うために、次々と竜巻が起こる中、廃工場へ向かうゲイリー。

一方、廃工場で竜巻に巻き込まれたドニーとケイトリンは、工場の瓦礫に閉じ込められ、しかも、水道管の破裂により、段々と浸水してきている・・・という恐怖に見舞われ・・・。



また一方。

大規模竜巻の映像を撮ろうとしているストームチェイサーのメンバーもまた、このかつてない竜巻に興奮し、撮影機材を積んで、竜巻に近寄ろうとしている。


またまたその一方。

命知らずな映像を撮っては、それをYou Tubeにアップし、アクセス数を稼ぎ喜んでいる、You Tubeバカな2人組が居たり・・・。


と。

何組かの人々のドラマが描かれています。


まあ、とりあえず。

命知らずなYou Tubeバカは置いておいたとしてA^^;;


家族を必死に救おうとする高校教師のゲイリーと、ストームチェイサーのメンバーが、物語の途中で合流し、共に、命の危険にさらされながらも、家族や友のために必死に戦う姿が良かったです。

てか、色々考えさせられちゃったですよ・・・。


廃工場に閉じ込められ、しかも、そこが浸水してきて、このままでは溺死してしまう危機に直面したダニーとケイトリン。

彼らは、自分たちの死を覚悟し、持って行ってたビデオカメラで、自分たちの遺言を撮影するのですよね。

その時のダニーの言葉が凄く心に残ったっていうか。

母の死後、ずっと、父と仲の悪かったダニー。

父に対して酷い事を言ったり、冷たい態度をとったりしたことも多々。

でも、今は、そういうことを全て後悔している。本当は、父の事を凄く愛しているのだ、こんなことなら、もっと、ちゃんと父と向き合っていればよかった・・・って。

確かに。

心の中では、素直に接したくても、なんか素直になれなかったり、変に意地張ったり、ブライドがあったりで、素直になれない時ってありますよね。親子に限らず、人間関係全般って。

腹が立つのに任せて、相手を傷つけるような言葉を吐いてしまうことだってあるかもしれない。

だけど。

それって、相手も自分も「生きていて」、その命がいつまでもある~って思うからこそ、そういう態度を取れちゃうのであって。

もし、もう一生会えない。自分、もしくは、相手の命が、突然終わってしまうかもしれない・・・となると、そういう態度は一生後悔が残りますよね。

なので、ダニーの悔恨の言葉は、重くて。

勿論、何事もなく、皆が仲良く過ごして、そして、天寿を全うするのが一番素晴らしい事なんだけど・・・でも、いつ、何があるか分からない・・・と思うと。

人に対しても、自分に対しても、後悔しないような言動を常日頃から取るべきなんだよなぁって、考えちゃいましたですよ。


なので、本当に本当に危機一髪でダニーが助かったシーンでは、心から「良かったね~」と涙しましたです。


それから。

ただただ、凄い映像が撮りたかっただけかに見えた、ストームチェイサーのピートも。

メンバーの死を凄く重く受け止めていて、最後はずっと、人を救うために尽力していた。


考えてみれば、人間関係の色々も、はたまた、地位や名声も、命あっての事であって。
巨大な自然の力の前では、もう、どうでも良いというか。
とにかく、皆が力を合わせて助け合って、立ち向かわねばならないのですよね。


ゲイリー家族や、ストームチェイサーの面々の必死な姿を見て、そう思いました。


パニック映画なんだけど、人間ドラマもしっかりと描かれていて、意外と深い作品だったです。


あっ、そうそう!

嵐が去った後、再生したゲイリーの家族たちなどのシーンがあり、良かったなぁとしみじみ思っていたところで、最後の最後!!!!!!!

あのYou Tubeバカ共がぁぁぁぁ(@A@;;

・・・いや、彼らが竜巻に巻き込まれたときは、気の毒だけど、命知らずなことをして遊んでいた自業自得だよ、と思っていたのですが。

まさかまさか、無事だったとは!!??

いやはや、皆を守るために死んでいった人もいたというのに・・・。

ラストはギャグかいな!?とツッコミ(笑)



という訳で。

映画館で見てこその、物凄い迫力の竜巻シーンが圧巻でした!

ジャンボジェット機が、どんどんぶっ飛ばされて行くシーンや、巨大な建物が一瞬で倒壊してしまうシーンは、もう、本当にただただ怖かったです。

自然の力の前には、人間は、無力ですね。


昨今の異常気象などの事も考えると・・・映画が映画で終わらなくなるような気もして。

本当に怖かったです。



そうそう。

主人公のゲイリーを演じていたリチャード・アーミティッジって。

『ホビット』で、ドワーフの王子・トーリンを演じている俳優さんだったのですね!!

な~んか、どこかで見たお顔・・・と思っていたのですが。
全然分からなかったですよ、ドワーフ!!