★ベルの徒然なるままに★

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映画『思い出のマーニー』

2014年08月15日 | 映画鑑賞記
超久々に、PCを立ち上げました~。

やっぱり、スマホより、PCのキーボードの方が、入力が断然ラク!!!!←当たり前


という訳で。

帰省前に色々と見た映画の感想を、ボチボチ書いていきたいです。


今日は、『思い出のマーニー』。

本当は帰省から戻ってから見に行こうと思っていたのですが、待ちきれなくて、帰省前の慌ただしい時期に行ってきたのでした。

やっと感想が書けまするー(^m^)

優しい気持ちになれる、良い映画でしたよ。


■『思い出のマーニー』予告編


原作小説は、購入しているのですが、未読のまま映画を見ました。原作を読むのも、とても楽しみです。


で、映画。
面白かったです~。

とにかく、映像が美しかった!!

自然豊かな綺麗な風景の中で描かれる、女の子同士の友情。

「あなたのことが大好きよ」

って、なんだか、ちょっと百合っぽい・・・と、予告編を見た時からドキドキ(//▽//)




ぜんそくの療養のために、都会を離れ、海沿いの田舎にある親戚宅で夏休みを過ごすことになった、主人公の杏奈。

彼女と両親とは、実は血が繋がっておらず、彼女はそのことを気に病み、心を閉ざし気味。

家庭でも、学校でも、孤立し、周りに溶け込めない少女でした。


そんな杏奈が、親戚宅の近所で見つけた古い洋館。

湿地の向こうにある、不思議な雰囲気のお屋敷に惹かれるのですが、そこは、今では、だれも住んでいない無人の家だと聞かされます。


けれども。

ある日、そのお屋敷に、明かりが灯り・・・。

金髪の女の子、マーニーが杏奈の前に姿を現すのでした。


使用人たちと一緒に屋敷で暮らし、海外を飛び回っている両親の帰りを待っている・・・というマーニー。

2人はすぐに打ち解け仲良しになるのですが、マーニーにも、何か秘密がありそうで。



・・・・・・というようなストーリー。

っていうか、私、劇場で、一番最初に流れてた予告編を見た時から、ずっと、

「マーニーって、実在する子なのかなぁ?」

って思っていたのですよね。


杏奈が抱いていたお人形がマーニーにそっくりだったり。

はたまた、いくら外国人だから・・・と言っても、杏奈とマーニーのお洋服の雰囲気があまりに違い過ぎる。
杏奈のは、普通の服って感じたけど。
マーニーの服装は、いつも、ちょっとレトロと言うか、違う時代のお嬢様が着ている服っぽい。
そして、予告編でも流れていたパーティのシーン。
あれも、なんだか、現代と言うよりは、随分、昔むかーしな雰囲気で。

なので、マーニーは、オンタイムで杏奈と共に実在している女の子ではないのかなぁ~というのは、ずっと、感じていました。

そしたら、案の定・・・というか。

杏奈が、両親とは血が繋がっていない事、そして、彼女の目の色が青い事、というのが分かった段階で、「もしかして・・・?」と予測した、まさに、その通りの結末でした(^^;;

結構、序盤で推理できゃうので、マーニーの真実に関しては、そんなに衝撃ではありませんでしたが。

でも、凄く感動して、そして、切なくなっちゃって、泣けました・・・。


だからこそ、二人は、すぐに打ち解けて、仲良くなれたんだろうなぁって。

2人が、互いに、

「あなたのことが大好きよ」

って言っていたのは、きっと根底に、確固とした「縁」があったからなのでしょうね(^^)


ところで。
私としては、杏奈より、マーニーの人生が凄く可哀想に思えて・・・。

てか、正直、最初、杏奈のことは、あまり好きになれなかったのですよね。

勿論、自分は「里子」であるっていうのは、複雑なことだと思います。

ましてや、彼女の場合、目の色が、外国人のような青で。

他人と違うだけに、余計に、分からない自分のルーツって気になるだろうなぁって。

でも、里親は、とても優しくて良い人だし。
それが分かってても、素直になれない複雑な難しい気持ちであることは分かるけど・・・。でも、杏奈と同じような境遇で、もっともっと苦労している人もいるのではないかなぁと思うと、杏奈は、凄く恵まれていると思うのですよね。

なのに、自分の殻に閉じこもってしまっているところに、最初は、少々苛立ちを感じてしまいましたが・・・。


だけど、きっと、杏奈も両親も、「血が繋がっていない」ということを意識しすぎて、互いに遠慮して、本音でぶつかり合えていなかっただけだったのですよね。

そして、それは、血の繋がった実の親子であっても、本音のぶつかり合いが無ければ、互いの間に壁が生じるのではないかなぁとも感じました。

何はともあれ、最後は、ちゃんと本当の親子らしくなって帰っていく姿には、心から「良かったね~」と思えました。

杏奈の心の成長ぶり、良かったです。



一方、マーニーは・・・。

なんだか、本当に可哀想だったなぁ。

マーニーは、幼い時から、あのお屋敷に両親に置いてけぼりにされて。
使用人にすらいじめられて。

大人になって、やっと、自分の家庭が持てたのも束の間、色々と不幸に見舞われ。

なんだか、「家族」というのに縁薄い人生だったようで。。。。。。。。


あんに可愛いマーニーなのに、なんてこと(>_<)泣



独りぼっちだった杏奈とマーニー。

2人の寂しい少女たちの想いと、そして、2人を繋ぐ「縁」が、あのお屋敷に導かれて出逢って。

結果、杏奈は、心を開き、幸せになる・・・というのは、時空を超えた、マーニーの杏奈を想う気持ちかな?とも思いました。


見終わったあとに、いつまでも、心に残る作品だったと思います。



そうそう。

・・・ちょっとツッコミたいのですが(^m^)

マーニーと一緒に過ごした後の杏奈って、大抵、どこかで倒れていたり、眠っていたりしてましたよねA^^;;

なんか、それって、ちょっとホラーっぽく思ったのは、きっと、私だけではないハズ!!??


マーニーの正体を考えると、まあ、致し方ないのかもしれませんが。

もっと、こう、現実味を帯びて存在してても良かったのではないかい、マーニーちゃん!


と、冗談はさておき。


風景もとても綺麗に描かれていて。

優しい気持ちになれる映画でした。