★ベルの徒然なるままに★

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映画『MONSTERZ モンスターズ』

2014年06月23日 | 徒然なる日常
先週の水曜日に見て来ました、映画『MONSTERZ モンスターズ』の感想を♪♪

予告編を見て、「これは面白そう!!」と、楽しみにしていたのですよね~。

藤原竜也、山田孝之、石原さとみというキャストも、期待大でしたし(*^^*)

視界に入った者すべてを操る能力を持つ男vs唯一、操ることの出来ない男の戦い。

こういう設定、大好きなので、楽しみに映画館で見たのですが。。。

ですが。。。A^^;;

■映画『MONSTERZ モンスターズ』予告編



これ、設定からして、何か、原作コミックでもあるのかなぁと勝手に想像してました。

でも、これは、韓国の映画のリメイクとのことなのですね。

超能力ものは大好きなので、興味津々だったものの、なんというか・・・う~ん。

いうなれば、『X-MEN』と『コードギアス』と『リング』と『バイオハザード』を足して4で割った感じ??

つまり、どれも中途半端(--;;


藤原君演じる、目で人を操ることのできる「男」(名前は出て来ません)は、『コードギアス』のルルーシュっぽいですよね~。

そして、そんな力を持つ「男」や、山田君演じる、その男の能力が通用しない終一。終一の場合は、不死身の肉体を持っているのですよね。どんなに大怪我をしても、すぐ治る。普通の人間ならとっくに死んでいるような状況においてでも生き残れる。死ねない男。まるで、『X-MEN』のウルヴァリン!

そんな能力を持つ彼らを、突然変異の「新しい種」として捉え、新種の人間は、普通の人間の脅威となる・・・と言い、彼らを排除しようとする者の存在。

・・・という、ここら辺りは『X-MEN』っぽい。


そして、全体的に漂うホラーなテイストは、監督が同じなので『リング』っぽいですし。

「男」に操られ、意思のない人形のようになって、無表情で終一にわらわらと襲い掛かってくる大量の人達は、どことなく、『バイオハザード』のゾンビっぽい。

そんな訳で。

設定は、とても面白いので、描き方によっては、重厚なエンターテイメントになりそうな気もするお話なのですが、いろんなテイストが中途半端に入ってて。

私個人の印象ではありますが、結局、最後の最後まで、何が描きたいのか分からない作品だった感じがしました。


物語は、というと。

目で人を操ることが出来る「男」は、幼い頃から、この能力の所為で、苦しんできたのですよね。
彼の所為で、家族も離散・・・というか、幼い時に、その能力で、父親を死に追いやり、そして、母親の元を飛び出して、一人で生きて来た。

時に、人を思い通りに操っては、お金を盗んだり・・・とそんな日々。

一方、操れない男・終一も、やはり、一人で生きていました。

幼い頃、家族皆で乗っていた車が事故に遭い、自分以外は、全員死亡。

唯一、生き残った自分は、どんな大怪我を追っても、たちまち治ってしまう特異体質で、「なぜ自分は死ねない体なのか?」という疑問を抱えながら、生きています。

そんな彼らが出逢い・・・。

操る能力を持つ「男」は、唯一、自分の思い通りにならない終一に執着し、彼を殺そうと、何度も襲撃してきます。

「男」の卑劣な襲撃により、罪のない善良な人が殺されたことを知った終一は、初めて、自分が死ねない意味を悟ります。
「男」の暴走を止めるために、自分は生きて来たのだ・・・と。

こうして、操れる男vs死ねない男の戦いが始まるわけですが。

操れる男は、終一を殺すためなら、手段を選ばず、関係のない人間までもをバタバタと殺していきます。
けれども、操る力を使えば使うほど、自分の体にダメージを喰らい・・・・。


という感じのお話。




「男」も終一も、その特殊能力の所為で、幸薄い人生を歩んできた孤独な人間なのですよね。

で、その孤独な人間が出逢い、そして、互いに、相手が「自分と同じ普通じゃない人間」と気付き、敵対していくわけなのですが・・・。

とりあえず、アレだ。

終一が凄く理不尽に襲われてる気がするA^^;;

まあ、「男」にしてみれば、唯一、自分の意のままにならない人間っていうのが許せないのでしょうが。

で。

終一の勤める中古楽器屋を襲いに入った「男」は、その力で、そのお店の社長の娘・石原さとみちゃん演じる叶絵を操り、彼女に、終一を包丁で刺させ。そして、終一が動けない間に、更に、叶絵を操り、彼女に自分の父親・・・つまり、社長を殺させるのですよね><

操られている時の記憶は無いので、叶絵は、自分が自分の父親を殺したことを知らない・・・。

なんとも、えげつない展開です。

ですが。

後に、彼女は、操られていたとはいえ、自分のやってしまったことを知ることになるのですよね。

でもでも。

なんか、そういうのも、あっさりというか淡々としてて。

もっと、とんでも無い事だと思うのに、そんなに簡単に受け入れて納得しちゃっていいの!!??と、凄く疑問でした。


まあ、そんな感じで、全体的にあっさり感。

「男」に操られた人たちが、とにかく集団で終一を襲ってくるのですが、唐突感が否めなかったし。

最後の、劇場での対決シーンも、これでもかという程、人がバッタバッタと死んでいくのが、あっさりし過ぎてて、逆に気持ち悪い。ホラーテイストを狙っているのかもだけど。

普通では無い能力を持つ苦悩とか、結構、深い話になりそうな感じなのに、とにかく全体的に浅かったなぁ。

そして、そんな超能力者を厭い、殲滅させようとする刑事も・・・なんか、存在に唐突感がA^^;;


そんなこんなで、どうしても、全体的な浅さが目立ってしまった作品だったかなぁと思いました。

要所要所でホラーっぽくて怖い所は、面白かったですが、ね(^^)b


ただ、ラストのラストは、納得いかんなぁ。

あの結末を、どう解釈しろと・・・?

つか、「誰も死なせない!」という終一の志は素晴らしいけど、「男」もあの状態で生きろと言われても・・・今後、どうすれば(>_<)?????


なんか、いろいろ、「?????」が残りましたです。

設定は凄く面白そうなのに、なんとなく、勿体ない気がしちゃいましたです。

役者さん達も、皆、素敵だったのになぁ。


という訳で、ちょっぴり不満が残る感想ですが、あくまで、私個人の意見(^m^)