映画レビューをガンガン書いていきたい月間・・・ですので、時間のある限り、これから、どんどん行ってみたいと思います♪
ホント、色々溜めてます(^^;;
という訳で。
こちらも先日見ました、映画『潔く柔く』の感想をば♪
最近、恋愛映画をよく見てる気がするなぁ。
まあ、秋はそういう気分・・・なのかな?(*^^*)
■『潔く柔く』
原作は人気の少女漫画ですよね!
タイトルは知っていますが、原作は未読です。
確か、色々な時間軸や場所での男女のエピソードがあって、それぞれの話がそれぞれの話にリンクしていく・・・という群像劇とか。
で。
色々な男女の物語が重なる中、今回は、その中のカンナ&禄編を映画化とのこと。
物語は、カンナの高校時代から始まります。
カンナとハルタは幼馴染で高校も一緒。
そこに、クラスメイトのアサミとマヤ(真山)も加わって、男女4人の仲良しグループが出来上がります。
彼らは、いつも4人でつるんで仲良くしているのですが、恋愛っぽくなることもなく、サバサバした男女の友情という感じ。
・・・と一見、思いきや。
実は、マヤはカンナの事が好きで、今度の花火大会は4人組ではなく、自分たち2人だけで行こう・・・とカンナに告白します。
そして、カンナはと言えば。
幼馴染のハルタとは、あまり深い意味のない(分からない?)、「猫のキス」をする間柄。
彼女自身、ハルタの気持ちを分かりあぐねつつも、マヤの告白に答え、一緒に花火大会へ行くのでした。
そしたら、その夜。
カンナとマヤが2人で花火大会に行き、キスまでした、その時。
ハルタは、カンナへの気持ちを告白しようと決意し、カンナのケータイに、「今から行く」旨のメールを送るのですが・・・自転車に乗りながらメールをするという不注意ゆえに、道路に飛び出してしまい、トラックにはねられ死亡。
密かにハルタの事を想っていたアサミは、ハルタの気持ちを知っててマヤと2人で花火に行ったカンナを酷く責めるのでした。
こうして、ハルタの死により、男女仲良し4人組は、自然と消滅し疎遠になっていき。。。。。
それから月日は流れ。
15歳の時のトラウマを抱え、恋の出来ない大人になったカンナは、仕事の関係で赤沢禄という青年と出会います。
どこか人を小馬鹿にしたような態度の禄とは、最初は反発しあっていたものの。
禄の中に、自分と似た部分を感じたカンナは、次第に禄に惹かれていきます。
そして、禄の抱えていた過去の秘密もまた、とても重い物で。。。。。
・・・というお話。
冒頭の高校生編は、俳優さん皆様、15歳を演じていらっしゃいます。
・・・が、どーかなぁ? ギリギリまだ15歳でOK??
っていうか、女の子は良いけど、男の子は、ちょっと15歳には見えなかった気が(^^;;
まあ、それはさておき。
高校生編は、いかにも少女漫画!!という、一見、仲良し男女4人組の、秘められた四角関係。
パッと見、サバサバしてて、凄く良い感じの男女の友情に見えるだけに、そこに隠された想いや、いずれ壊れていくであろう関係に、ドキドキハラハラしてしまいました。
ああいう友達関係は、ちょっと憧れる部分もあるけど・・・でも、確かに、誰か一人に恋愛の話が持ち上がっちゃったら成り立たない関係でもあるし。難しいですよね。
私はそういう青春とは無縁な高校ライフでしたが(笑)、ホント、男女の友情って、真に有るのかなぁとか、めっちゃ考えてしまいましたです。
そして。
そんな微妙な恋心のバランスの中での、マヤの告白や、ハルタの他界。
ぶっちゃけ、ハルタとカンナの友達以上恋人未満な関係が、どーにもこーにももどかしくて(>_<)
勿論、ハルタがカンナを好きなのは、見てて分かりましたが。
でも、カンナの気持ちはどうなのかなぁ?と。
ハルタのことが好きなように見えてたけど、でも、マヤと一緒に花火に行ったりキスしたり。。。
カンナはハルタとも、キスはしていましたが、それは恋人のキスではなく、「猫のキス」。
・・・どっちが好きだったんだろう?
わたし的には、カンナは本当はハルタのことが好きだったように思えましたが。
だからこそ、マヤと二人で花火に行った夜に、ハルタが事故死したことに、あそこまでの罪悪感を感じてしまっていたのではないかなぁと。後ろめたさ・・・かな。
見ててモヤっとした、高校時代のカンナの気持ちですが、でもでも。
本当は好きだけど、それを上手く言えない・・・とか、自分の気持ちを自分でもよく解らないとかって、実は、凄く高校生らしくもあるなぁと思いました。
勿論、ハルタの死に、カンナは何の責任も無い訳ですが、それでも、自分を責め続けてしまうカンナの気持ちは分からなくもないしなぁ。
「もし、あの時、ああしなければ」
っていう想い、〈たられば〉ではあっても、人間ならついつい考えてしまうもの。
そして、それが、人の死に関わることなら、なおさらね。
高校時代のシーンは、爽やかに始まって、切なく終わります。
そして、カンナは社会人になっていく訳ですが。
美人で実はモテるのに、サバサバとしてて、男性を寄せ付けないカンナですが、そこは、嫌味のない明るさで、結構好きでした。
でもでも、それが、高校時代のトラウマゆえに、意図的に恋愛を避けているようでもあり、見てて痛々しい。
そんな彼女が、初めて心を開こうとする相手の、禄。
彼もまた、カンナ同じように、「人の死」に纏わる過去を背負って生きているのですよね。
だからこそ、カンナの気持ちも理解出来るというか。
っていうか、カンナより禄の方が、背負ってる十字架、重いだろうなぁ・・・と思いました。
禄の高校時代のシーンで、亡くなった女の子の自宅を訪れるシーンとか、マジで居たたまれなかった(>_<)っ あれは・・・針の筵だ。。。(;;)
そんな、同じ心の傷を持つ二人が、互いに惹かれあい、トラウマと向き合い、過去を乗り越えようとしてもがいていくのですよね。
っていうか、皆がハルタのことを忘れて(いや、決して忘れている訳では無いのでしょうが、皆、自分の人生を生きている・・・というか)自分たちの時間を歩んでいく中、ポツンと15歳のまま取り残されているカンナ。
彼女は、自分まで自分の時間を歩んでしまったら、ハルタはどこに行ってしまうのだろう?って思い悩んでいる訳ですが、それがとても切ない。
でもでも。
決して、亡くなった人の事を忘れる訳では無いけど、生きている者は、新たに歩みを進めないといけないというのも、また現実だと思います。残酷かもしれないけど。。。。
そこを、カンナがどう乗り越えていくのか・・・?という感じで、重いテーマなのかもしれないけど、でも、そこは、爽やかな恋愛物としてまとまっていたと思います。
人って、生きていくうえで、「あの時、ああしなければ」、「あの時、あんなこと言わなければ」はたまた、「あの時、ああしておけばよかった」とか、色んな分岐点があって。
自分が選ばなかった方を、どうしても後悔してしまうこと、多いと思うのですよね・・・。
でも、大抵の場合は、その後悔も、他愛のないことで済んでしまうことが多いのですが。
時として、取り返しのつかないこともあって・・・。
決して、自分たちが悪い訳ではないのですが、それでも、自分で「取り返しのつかない事をしてしまった」と思い悩む2人が、なんとも見てて辛い(;;)
そして、理解し合い支え合い、新たな一歩を踏み出していく・・・彼らの「成長」の物語だったと思います。
原作は未読でしたが、とても楽しめましたです。
ホント、色々溜めてます(^^;;
という訳で。
こちらも先日見ました、映画『潔く柔く』の感想をば♪
最近、恋愛映画をよく見てる気がするなぁ。
まあ、秋はそういう気分・・・なのかな?(*^^*)
■『潔く柔く』
原作は人気の少女漫画ですよね!
タイトルは知っていますが、原作は未読です。
確か、色々な時間軸や場所での男女のエピソードがあって、それぞれの話がそれぞれの話にリンクしていく・・・という群像劇とか。
で。
色々な男女の物語が重なる中、今回は、その中のカンナ&禄編を映画化とのこと。
物語は、カンナの高校時代から始まります。
カンナとハルタは幼馴染で高校も一緒。
そこに、クラスメイトのアサミとマヤ(真山)も加わって、男女4人の仲良しグループが出来上がります。
彼らは、いつも4人でつるんで仲良くしているのですが、恋愛っぽくなることもなく、サバサバした男女の友情という感じ。
・・・と一見、思いきや。
実は、マヤはカンナの事が好きで、今度の花火大会は4人組ではなく、自分たち2人だけで行こう・・・とカンナに告白します。
そして、カンナはと言えば。
幼馴染のハルタとは、あまり深い意味のない(分からない?)、「猫のキス」をする間柄。
彼女自身、ハルタの気持ちを分かりあぐねつつも、マヤの告白に答え、一緒に花火大会へ行くのでした。
そしたら、その夜。
カンナとマヤが2人で花火大会に行き、キスまでした、その時。
ハルタは、カンナへの気持ちを告白しようと決意し、カンナのケータイに、「今から行く」旨のメールを送るのですが・・・自転車に乗りながらメールをするという不注意ゆえに、道路に飛び出してしまい、トラックにはねられ死亡。
密かにハルタの事を想っていたアサミは、ハルタの気持ちを知っててマヤと2人で花火に行ったカンナを酷く責めるのでした。
こうして、ハルタの死により、男女仲良し4人組は、自然と消滅し疎遠になっていき。。。。。
それから月日は流れ。
15歳の時のトラウマを抱え、恋の出来ない大人になったカンナは、仕事の関係で赤沢禄という青年と出会います。
どこか人を小馬鹿にしたような態度の禄とは、最初は反発しあっていたものの。
禄の中に、自分と似た部分を感じたカンナは、次第に禄に惹かれていきます。
そして、禄の抱えていた過去の秘密もまた、とても重い物で。。。。。
・・・というお話。
冒頭の高校生編は、俳優さん皆様、15歳を演じていらっしゃいます。
・・・が、どーかなぁ? ギリギリまだ15歳でOK??
っていうか、女の子は良いけど、男の子は、ちょっと15歳には見えなかった気が(^^;;
まあ、それはさておき。
高校生編は、いかにも少女漫画!!という、一見、仲良し男女4人組の、秘められた四角関係。
パッと見、サバサバしてて、凄く良い感じの男女の友情に見えるだけに、そこに隠された想いや、いずれ壊れていくであろう関係に、ドキドキハラハラしてしまいました。
ああいう友達関係は、ちょっと憧れる部分もあるけど・・・でも、確かに、誰か一人に恋愛の話が持ち上がっちゃったら成り立たない関係でもあるし。難しいですよね。
私はそういう青春とは無縁な高校ライフでしたが(笑)、ホント、男女の友情って、真に有るのかなぁとか、めっちゃ考えてしまいましたです。
そして。
そんな微妙な恋心のバランスの中での、マヤの告白や、ハルタの他界。
ぶっちゃけ、ハルタとカンナの友達以上恋人未満な関係が、どーにもこーにももどかしくて(>_<)
勿論、ハルタがカンナを好きなのは、見てて分かりましたが。
でも、カンナの気持ちはどうなのかなぁ?と。
ハルタのことが好きなように見えてたけど、でも、マヤと一緒に花火に行ったりキスしたり。。。
カンナはハルタとも、キスはしていましたが、それは恋人のキスではなく、「猫のキス」。
・・・どっちが好きだったんだろう?
わたし的には、カンナは本当はハルタのことが好きだったように思えましたが。
だからこそ、マヤと二人で花火に行った夜に、ハルタが事故死したことに、あそこまでの罪悪感を感じてしまっていたのではないかなぁと。後ろめたさ・・・かな。
見ててモヤっとした、高校時代のカンナの気持ちですが、でもでも。
本当は好きだけど、それを上手く言えない・・・とか、自分の気持ちを自分でもよく解らないとかって、実は、凄く高校生らしくもあるなぁと思いました。
勿論、ハルタの死に、カンナは何の責任も無い訳ですが、それでも、自分を責め続けてしまうカンナの気持ちは分からなくもないしなぁ。
「もし、あの時、ああしなければ」
っていう想い、〈たられば〉ではあっても、人間ならついつい考えてしまうもの。
そして、それが、人の死に関わることなら、なおさらね。
高校時代のシーンは、爽やかに始まって、切なく終わります。
そして、カンナは社会人になっていく訳ですが。
美人で実はモテるのに、サバサバとしてて、男性を寄せ付けないカンナですが、そこは、嫌味のない明るさで、結構好きでした。
でもでも、それが、高校時代のトラウマゆえに、意図的に恋愛を避けているようでもあり、見てて痛々しい。
そんな彼女が、初めて心を開こうとする相手の、禄。
彼もまた、カンナ同じように、「人の死」に纏わる過去を背負って生きているのですよね。
だからこそ、カンナの気持ちも理解出来るというか。
っていうか、カンナより禄の方が、背負ってる十字架、重いだろうなぁ・・・と思いました。
禄の高校時代のシーンで、亡くなった女の子の自宅を訪れるシーンとか、マジで居たたまれなかった(>_<)っ あれは・・・針の筵だ。。。(;;)
そんな、同じ心の傷を持つ二人が、互いに惹かれあい、トラウマと向き合い、過去を乗り越えようとしてもがいていくのですよね。
っていうか、皆がハルタのことを忘れて(いや、決して忘れている訳では無いのでしょうが、皆、自分の人生を生きている・・・というか)自分たちの時間を歩んでいく中、ポツンと15歳のまま取り残されているカンナ。
彼女は、自分まで自分の時間を歩んでしまったら、ハルタはどこに行ってしまうのだろう?って思い悩んでいる訳ですが、それがとても切ない。
でもでも。
決して、亡くなった人の事を忘れる訳では無いけど、生きている者は、新たに歩みを進めないといけないというのも、また現実だと思います。残酷かもしれないけど。。。。
そこを、カンナがどう乗り越えていくのか・・・?という感じで、重いテーマなのかもしれないけど、でも、そこは、爽やかな恋愛物としてまとまっていたと思います。
人って、生きていくうえで、「あの時、ああしなければ」、「あの時、あんなこと言わなければ」はたまた、「あの時、ああしておけばよかった」とか、色んな分岐点があって。
自分が選ばなかった方を、どうしても後悔してしまうこと、多いと思うのですよね・・・。
でも、大抵の場合は、その後悔も、他愛のないことで済んでしまうことが多いのですが。
時として、取り返しのつかないこともあって・・・。
決して、自分たちが悪い訳ではないのですが、それでも、自分で「取り返しのつかない事をしてしまった」と思い悩む2人が、なんとも見てて辛い(;;)
そして、理解し合い支え合い、新たな一歩を踏み出していく・・・彼らの「成長」の物語だったと思います。
原作は未読でしたが、とても楽しめましたです。