goo blog サービス終了のお知らせ 

★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』

2009年12月22日 | 映画鑑賞記
超久しぶりのPCからの日記です。
先週から、ずっと言っていましたが、19日、公開初日に、映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』を見てきました\(^0^)/

つか。実は、もう、既に2回も観に行ってます!!
そして、近々、1ヶ月映画無料パスを頂けるので、そしたら、もっともっと通う予定です(^m^)♪
うふふふふ。

そうそう。
先週末、二夜連続で、今回の映画に繋がるパリでの物語「のだめカンタービレ スペシャルドラマ」を再放送していましたよね?
ご存じでしたか? あの再放送、2夜目の方は、追加撮影した追加シーン有りだったのですよぉぉぉ!!!!! 私、「のだめ」は全部、DVDを持っているので、最初は見るつもりも録画するつもりもなかったのですが、「追加撮影シーン有り」と知って、バッチリ録画しちゃいましたです☆
で。
2夜目・・・つまりのだめ編のドラマの方ですが。
最初と最後に、追加シーンがあって、それが、今、公開されている映画に繋がるお話なのですよ~。
映画の冒頭で、ウィーンの楽友協会に千秋の演奏を聴きに行っているのだめですが・・・なるほど~、そういう経緯で、ウィーンに行ったね(*^^*)bというのが分かって、思わず、ニンマリです。
特に、終わりの方の追加シーン、良かったな! 追加シーン有り版のDVDも発売して欲しい(*><*)っっ

・・・・・・・と。

前置きが長くなってしまいましたが。
映画の感想、行ってみたいと思いますvvv

今回の物語は、週末に再放送があった、パリ編の続きの物語。

のだめと千秋がフランスに行って、1年が経過した頃のストーリーです。
コンセルヴァトワールの学生としてピアノの勉強に励むのだめ。のだめの目標は、いつか、千秋と同じステージに立ち、千秋の指揮で、コンチェルトを弾くこと。そして、2人がゴールデンペアと呼ばれるようになること。

一方、千秋はプロ指揮者として活動しています。
デシャンオーケストラの常任指揮の座を、コンクールの時のライバル、ジャンに奪われてしまい、落ち込んでいましたが、そんな時、所属事務所のエリーゼが、千秋に仕事を持ってきます。

パリのマルレオーケストラの、次期常任指揮者。

長い歴史と伝統、そして、若き日のシュトレーゼマンをも育てたというマルレオケの常任指揮者。そんな歴史在るオケの常任に選ばれたことに喜び、のだめに目一杯のご馳走を作ってあげたりする千秋ですが・・・・。
その直後、厳しい現実・・・「マルレショック」を受けることになります(>_<)

現在のマルレオケは、かつての栄光は完全に消え去っていたのです。
それに加えて、直前に何らかのトラブルにより、団員の三分の一が辞めてしまい、エキストラばかり、寄せ集めな団員。しかも、オーディションも無しで、とりあえず弾ければ、誰でもOK状態。
そんなオーケストラ故に、客演指揮者が来なくなったり、当然、お客だって入らない。
団員の給料も安いので、皆、何か仕事と掛け持ちをしての演奏活動。
はたまた、オケ自体も、お金のために、専属練習場を子供バレエ団などに貸し出しているので、時間が来れば、強制的に練習場を追い出される・・・。そんな中、当然、十分な練習時間が確保されるわけもない。

・・・まあ、つまり、ぶっちゃけ、下手くそなオーケストラだったのです。

そんなお金のないオーケストラゆえに、「パリ在住で、若くて安い」という理由から、次期常任に選ばれた千秋。その事実を知って、マルレショックを受けるのでした。

一方、のだめは、「千秋先輩に追いつけ追いこせ」と、コンヴァトの友人達とピアノの練習を頑張っています。そんなのだめの所に、千秋から電話があり、「コンサートで演奏する『ボレロ』のチェレスタ奏者がいないから、のだめに弾いて欲しい」と言われます。
千秋との初共演に大喜びし、ウキウキしながら会場へ向かうのだめでしたが、たまたま、その場に居合わせた、世界的有名ピアニスト・孫Ruiが成り行き上、チェレスタを弾くことになり・・・。
有名ピアニストのRuiと、イチ学生でしかない自分との間の「差」を見せつけられるのでした。

千秋はマルレオケの立て直しに、のだめは勉強に・・・という日々が続き、いよいよ、新生マルレオケの定期公演を向かえます。
オケを見事に立て直し、立派に「1812年」を振る千秋に感涙するのだめでしたが、千秋が「弾き振り」をするバッハのピアノ協奏曲を見て、愕然とします。
あまりに、自分と千秋との差がありすぎることに・・・。

焦りまくったのだめは、オクレール先生にコンクールに出たいと申し出るのですが、コンクールへの出場は許可できないとアッサリ断られます。それどころか、「カレとは少し離れた方が良いね」とも言われ、ショックを受けて帰宅したのだめを待っていた更なるショックは・・・。


もう、本当に面白かったです!
原作ファン、音楽ファン、そして、俳優さんファン・・・・・どの立場から見ても、大満足の行く映画に仕上がっていました。

私は原作漫画を最後まで読んでいるので、ストーリーの展開などは、知っているのですが、それでも、ドキドキしましたし、何より、原作で結末を知っていても、後編が気になりまくりです!!!

この映画、「この冬、映画館がコンサートホールに変わる」というキャッチコピーでしたが、もう、その通り!
たっぷりと、演奏シーンを見せて(聴かせて)くれます。
冒頭の、「ベト7」こと、ヴェートベン交響曲第7番もそうですが、千秋が初めてマルレを振る「ボレロ」(笑)も、オーディションシーンも、定期演奏会も、のだめの試験のシーンも・・・。
楽曲をしっかり聴かせてくれる所が、本当に良かったです。

何より、やっぱり、オーケストラシーン!!!

ドラマでは学生指揮者だった千秋が、今作ではプロ指揮者。その「成長ぶり」を表現するために、指揮の練習を物凄く頑張られたという、玉木宏さんの演技が凄すぎです! もう、本当に、本物の指揮者さんにしか見えません!
「1812年」の演奏は・・・もう、物凄く感動して・・・のだめと一緒に泣きそうになりましたです。
映画雑誌のインタビューで読みましたが、玉木さんは、この映画の撮影中は、自分の曲も含めて完全な「ポップス断ち」をして、クラシック以外の曲は聴かないようにしていたとのこと。
そうやって頑張られた結果が、映画から物凄く伝わってきました。最高です!!!!!

そして、留学してピアノが上達したのだめの演奏は、有名なピアニスト、ラン・ランさんが担当。
まさしくのだめのように、早弾きで、飛んだり跳ねたりの演奏に合わせて、手をつけて演技をする上野樹里さんも、大変だったとのことです。でも、本当に、うまく合わせられてて、試験のシーンとか、本当にのだめが弾いてるようにしか見えないです。

また、ターニャ役のベッキーさんは、オーボエ協奏曲では、自らピアノを弾いていらっしゃるのですよね(^^)b
黒木君役の福士誠治さんも、本当にオーボエを吹いてるようにしか見えないですし。
楽器のシーンが丁寧に描かれ、そして、役者さんの完璧な演技で、どれも圧巻でした。


全体的に、コメディ要素きが強くて、大爆笑の連続なのですが、そんな中、感動したり、感涙したり、切なくなったり・・・いろいろな感情が詰め込まれています。

そうそう、コメディと言えば、のだめお約束のアクションも健在。
今回も、のだめの身代わり人形が大活躍でしたよねvvv

劇場全体も大爆笑していたと言えば、やっぱり、千秋が初めて演奏会で振ったマルレオケの『ボレロ』。
・・・・・・もう、大爆笑過ぎです!!!!!!
つか、プロオケで、これをやられたら、「金返せ」の世界でしょ・・・。そりゃ、会員も減るわ(^^;

演奏自体も爆笑ですが、もう、その『ボレロ』を振っている千秋の表情が最高に面白い!!!!!!!!!!!!!!!
もう、なんとも言えない、情けない顔をして、逃げ出したいような・・・そんな感じで指揮をしていて、最後の最後のトドメがまたタマラン・・・・・・(大爆笑)
もちろん、原作で知っていたシーンですが、実写化すると、こうなるのですね☆

いや、ホント、千秋、よく最後まで振ったな~と思いましたデス。私が指揮者なら、もう、途中で演奏辞めて逃げたくなるだろうなぁ。

その『ボレロ』ですが、チェレスタを弾いたのはRui。
でも、本当は、千秋はのだめに演奏を頼んでいたのですよね。ここで、のだめがチェレスタを担当していたら・・・また、どんな『ボレロ』になったのでしょうね?笑
でも、このチェレスタエピソードは、切なかったです。
先輩との初共演と言うことで、その時ののだめの喜びぶり、CGを駆使したミュージカル調の変態の森シーンは、最高に面白く作ってあります。
公開前に、映画雑誌などで、「変態の森のCGが凄い」と書いてありましたが、確かに素晴らしかった!
とはいえ、その顛末を知っているだけに、その喜びのシーンもも見ていてちょっと切なかったですね。

今回の映画・・・というか、原作でもそうなのですが。
留学してからののだめには、色々と試練の連続です。

チェレスタエピソードもそうですが、千秋との差をまざまざと思い知らされるのですよね。
世界的に有名なピアニストRui。
プロ指揮者として、着実に成功の階段をあがっていく千秋。
けれども、自分は、単なるイチ学生でしかない。
どんなに頑張っても縮まらない差、追いつけない距離に苦悶するのだめは、本当に可哀相というか、切なかった・・・。

そして、ラストのあの展開でしょ?
ラストは、本当に、切なくて泣けちゃったよ~。
やはり、映画なので、そこはドラマティックに演出されていますし。
千秋も、なにもあんな言い方しなくても・・・と思うのですが、原作では、もうちょっとアッサリ言ってますよね? なんか、もう、ホント、のだめが可哀相過ぎる(>_<)っっっ

せ、せつない・・・・!

でも、こんな風に、切ない展開になってくるのは、登場人物達が、みんな成長していってる証拠なのですよね。
原作でもそうなのですが。
日本編の場合は、いろいろ大変なことはあっても、楽しいエピソードが多かったですよね。
そして、「仲間」との絡みも多くて。
もともと、千秋も、「指揮者になりたいのになれない」、「過去のトラウマから飛行機に乗れない」、「音楽に対して、少々頭デッカチな所がある」などなど、天才なんだけどどうしても越えられない壁があって燻っていた訳で。そんな千秋に、のだめや峰、真澄ちゃん達などなど、愉快な仲間達が、色々と影響を与えていって。その影響を受けて、千秋自身が成長し、壁を越えていくという、千秋と仲間達の物語でもあったわけで。
でも、パリに来てからの千秋は、確かに、色々な困難とは直面するものの、結局は、自分の力で乗り越えていくのですよね。まあ、元々、千秋は飛行機に乗れないと言うだけで、才能には恵まれているのですから、パリにさえ来てしまえば、自らの努力で、何でもこなしてしまう。
故に、のだめや仲間達との「絡み」が少なくなり、千秋一人のお話になってくる訳で。
そこは、少し淋しくもあり、でもでも、もう、彼は学生ではなくプロになったんだという成長を感じさせる所でもありました。

一方のだめも。
日本では、千秋が色々と面倒を見てくれ、そんな中で、ピアノも成長していった訳ですが、パリに来てからは、自分一人の勉強スタイルに変わっていきます。
お隣同士に住んでいるとはいえ、プロになって忙しい千秋との時間は、ほどとん無いわけで、ドラマ版ではお馴染みだった、二人の爆笑掛け合いシーンも少なくなっていますよね。
それも、淋しいところですが、やはり、二人が自分の進むべき道を歩もうとしている大人になったんだと感じさせられる所です。

原作もドラマも、日本編から知っている者としては、二人が、もう、楽しい学生のノリを卒業しちゃったんだな~と感じられて。そして、それゆえの、ラスト千秋の決断でもあったのでしょうが。少し淋しい・・・。いや、成長しているから素晴らしいことなのですがね。でも、切ない(;;)
そういうドラマ版・・・日本編の時からの「変化」も注目どころだと思います。


音楽の魅力が詰め込まれ、爆笑有り、感動有り、そして、切なくなる・・・そんな映画でした。

わたし的には、もう、120%・・・いやいや200%の大満足作品でした~っ。

あっ!
そういえば、「R☆Sオケ」の新指揮者、松田さん。
以前の、スペシャルドラマの時は、顔が出ないように登場していましたが、その時、私、「松田さんなら、谷原章介さんがイメージだな~」と思っていたのですよね。
そしたら!
本当に、松田さん役が、谷原章介さんで!!!!
わたし的には、イメージぴったりでビックリでしたwww

松田さん、良い味だしてたなぁ~っ。
後編では、もっと活躍していくれるのかな?


そしてそして。
映画の最後に、後編の予告が入ります・・・。

あわわわわわわわ、益々、切ない展開に(><)
わたし的には、後編の予告編で、笑っているのだめに、ふっとキスをする千秋のシーン・・・あれに、物凄くキュン所を突かれてしまいました(//▽//)


と、まあ、そんなこんなで。
この冬は、私の中では、「のだめ」が熱いです♪♪♪