★ベルの徒然なるままに★

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映画『レジェンド・オブ・ゾロ』&『キングコング』

2006年02月02日 | 映画鑑賞記
昨日のお話ですが、『レジェンド・オブ・ゾロ』と『キング・コング』を見てきましたvv
二つとも、エンターテイメントの大作なので、とても楽しく、興奮気味に鑑賞いたしました。

さてさて。
『レジェンド・オブ・ゾロ』。
お馴染みの正義の味方、「ゾロ」ですね。

時代は1850年。カリフォルニアが、アメリカ合衆国の新しい州として、併合される時の物語。
自由を求め、合衆国の仲間入りをしたい民衆達は、選挙で「併合賛成」と投票をしていくのです。けれども、暴力で、民衆達を自分の好きなように利用し、それによって富を得ようとする、悪者ジェイコブが選挙会場を襲撃します。

けれども、そこに現れたのは正義の見方、ゾロ。
因みに、カレの正体は、アレハンドロという妻子持ちの男性。もちろん、秘密を知るのは、極々一部の人たちだけですが。

ジェイコブをやっつけ、無事に選挙は終了。カリフォルニアは、皆の希望通り合衆国に併合されることとなるのです。

そうなれば、世間は平和になり、ゾロの役目はなくなる・・・そう思って、家族だけの平穏な時間を期待していた、ゾロ(正体・アレハンドロ)の奥さん・エレナ。しかし、アレハンドロは、まだゾロをやめることは出来ないと主張し、激しい夫婦喧嘩になってしまいます。そして、喧嘩の末、エレナは家を出て、アレハンドロの元には、離婚申し立て書類が送られてくるのでした。

しかし。
エレナは家を出るつもりもなかったんです。もちろん、離婚する気も。

なぜなら、喧嘩の翌日、街で怪しい男達に捕まり、ゾロの正体を世間にバラしたくなかったら、自分たちの密偵として、ヨーロッパ貴族のアルマンの所に潜り込め・・・と脅迫され、愛する夫を守るために、彼女は、彼らの言うとおりにせざるを得なかったから・・・。。

けれども、真実をしらないアレハンドロ。
奥さんに出て行かれ、やるせない日々を送りながらも、ゾロとして正義のために戦い続けます。
けれども、奥さんに貴族の恋人アルマンの存在があることを知り、大ショック。しかも、そのアルマンは、ヨーロッパの危険な秘密結社のボス。悪名高いジェイコブともなんだか繋がっている感じ。何か良からぬ目的で合衆国に来ていたのです。
アルマンの真の目的を探るアレハンドロ。
けれども、奥さんとは、再会する度に喧嘩ばかり。

やがて、二人の誤解は解け、互いに協力し合って作戦を練るものの、エレナが密偵と知ってアルマンがどんどん先手を打ってきて・・・・。
善対悪の対決は、いよいよ、最大で最後の局面へと向かうのでした・・・。


テンポ良く進むストーリーと、華麗なまでのアクションが、楽しませてくれますね~。
アクロバティックな剣さばきに、迫力のある決闘シーン、激しい爆発、そして、効果的に使われている馬上でのアクション。

勧善懲悪ものであるけれども、ロマンスや笑いの要素も、たくさん含まれていて、エンターテイメント性が、とても高かったです。

もちろん、主人公はゾロであり、ゾロの物語なんですが、ゾロの息子、ホアキンもまた、物語のキーとなっていましたね。
息子の存在、また、息子との決して円滑とは言えない親子関係が描かれることによって、正義のスーパーヒーローのプライベートな部分を感じることが出来、英雄も、実は、私たちと同じ、普通の部分もあるんだなぁと、より親しみやすいキャラクターに仕上がっていると思いました。

そして、ホアキンが、自分の父親がゾロだとは知らずに、ゾロに熱烈なまでの憧憬を抱いている部分も、ストーリーを盛り上げてくれていました。
いつも、ゾロの真似ばかりしているホアキンですが、それが、またゾロにそっくりで^^ 見ている私たちには、ホアキンがゾロの息子であることは解っているので、思わず、ニヤリとしてしまうんですよね。

スカッと楽しめるエンターテイメントでしたよ★


そしてそして。『キングコング』。こちらも、話題のエンターテイメント大作ですよね。1933年に創られた『キングコング』のリメイク版。この作品は、大作も大作、3時間8分の長さですよ~。
監督は、『ロード・オブ・ザ・リング』でお馴染みのピーター・ジャクソン監督。
『ロード・オブ・ザ・リング』を超えるくらいの迫力、リアルなCGを駆使して創られていました。

舞台は1933年。大恐慌の最中。売れないステージ女優のアンは、食事すら摂れないくらいの生活苦にあえいでいました。
夢は、憧れの脚本家・ドリスコルのステージに立つこと。でも、いつも、オーディションで門前払い。

その頃・・・。
映画監督のデナムは、有史以前の生態系がそのまま残っている、海図にも乗っていない怪しい孤島、スカル・アイランドの地図を入手した・・・と投資家達に演説中。そのスカル・アイランドで映画を撮れば、絶対に素晴らしい作品が撮れるから、融資をしてくれるように・・・と。
けれども、あまりにも突拍子もない提案、そして、デナムの監督としての能力に見切りを付けた投資陣の返事は「ノー」。
逆ギレしたデナムは、投資家達の力を借りなくても、自分だけで最高傑作を創ってやる! そして、アイツらを見返してやる・・・と、試写中のフィルムを持って、逃走。自分たちのクルーだけの独断で、スカル・アイランドへと渡る決意をします。

が。肝心の主演女優が降板!! 女優が居なくては、作品は撮れない・・・ということで、街を当てもなく歩き、主演女優のイメージに合う女性を捜そうとするのでした。

こうして、デナムとアンは巡り会いました。映画出演と聞いても、気が乗らないアンでしたが、その脚本をドリスコルが手がけると聞いた瞬間、即OK。

もちろん、正規な撮影旅行ではないので、チャーターした船も、なんだか怪しげ・・・ですが、そんなことは、隠し通し、「シンガポールでロケをするんだ」と言いくるめるデナム監督。

かくして、一行は、スカル・アイランドへと出発するのでした。


そして。霧に包まれた不気味な孤島へと上陸。
けれども、彼らを待っていたのは、単に怪しい雰囲気のロケ現場・・・という以上の驚異と恐怖の事実だったんです。

攻撃してくる原住民におそれをなし、一度は撤退する一行ですが、原住民の一人が、船に乗り込み、アンを攫ってしまいます。
その目的は、原住民達が恐れている怪物、キングコングへの生け贄にするため。

アンが攫われたことに気が付いた、一行達は、直ちに島へと引き返し、探索に出ます。
けれども、待ち受けていたのは、恐竜に、巨大な虫に・・・そして、キングコング・・・・。

想像を絶する恐怖の大冒険が始まるのでした!!


私は、オリジナル版の『キングコング』を見たことがなかったので、とにかく、キングコングのデカさにびっくりしました。
すごい迫力です。
そして、スカル・アイランドに居る恐竜たち。
CGで描かれているとはいえ、物凄い迫力で襲いかかってきました。
そしてそして。
虫が大嫌いな私には、人間よりも大きいムカデだのクモだのは・・・・。気持ち悪かったです~~~っっっ(><)
何にしても「大きい」という、常識を越えた生態系を持つスカル・アイランド。
本当に、よく描かれていたと思います。本当に怖かったです。
CGも、もちろん、駆使しているでしょうが、ロケの部分もあるわけで、撮影、物凄く大変だったんじゃないのかなぁと感心してしまいました。
そして、怖いだけでなく、自然の美しさもまた感じられたんですよ。
心を通わすことが出来た、アンとキングコングが、一緒に岩場の頂上から夕日を眺めるシーン。
自分の胸を指さして、「ビューティフル」と語りかけるアンに、キングコングも、自分の胸の部分を押さえます。
その二人が見ている真っ赤な夕日は、とても、美しく、神々しさすら感じられました。

そして。私個人的には、連続で襲いかかる困難に立ち向かう、アンに一目惚れしてしまった脚本家・ドリスコルを演じるエイドリアン・ブロディさんが、めっちゃ格好良かったです★
脚本家という、決して肉体派ではない、ひ弱そうなドリスコルが、猛威を振るう怪物達襲来の中で生き残っていく・・・という姿が、とにかくステキ。
彼をここまで突き動かしているのは、ただただ「愛」なんだなぁと思えたりしました(///)

そして。デナム監督役の、ジャック・ブラックさんも物凄く良い味出していました。
取り憑かれたように、意地でもカメラだけは回すし、決して手放さない、という状況を、時にコミカルに、時に、狂気的に演じていらして。

そして、その大切なフィルムがオジャンになってしまった結果、もう、後戻りが出来ないくらい暴走した彼の狂気が、キングコングにとっても、また、ニューヨーク市民にとっても、悲劇となってしまうわけなんですが。なぜ、彼がそこに至ってしまったのかという過程を、緻密に演じていらっしゃったと思いました。

最初の内は、笑える存在のデナムなんですが、そのうちに、笑えなくなってしまうんですよね。その過程が、凄く良かったです。

とても興奮する、楽しいエンターテイメントでした。が、わたし的には、スカル・アイランドに到達するまでの物語を、もう少し、テンポ良く、スピーディに進めた方が良かったのではないかなぁ・・・と思いました。
もちろん、ゆっくり徐々に徐々にと描くことによって、スカル・アイランドのおどろおどろしさをより怖く表現する効果はあるのですが、ね。

せっかく、あそこまでの、迫力のある激しい冒険シーンがあるのに、そこに到達するまでに、少し退屈になってしまう感じが否めませんでした。

とはいえ、とてもおもしろかったですよ~。

と。
今日は、『レジェンド・オブ・ゾロ』と『キング・コング』のお話でした♪