昨日の話ですが、ポカポカ陽気に誘われて、フラフラと外出(*^^*)
映画を2本、鑑賞して参りました。
まずは、話題の『オリバーツイスト』。英文学ではお馴染みのディケンズの作品の映画化です。
私、『オリバーツイスト』は読んだこと無かったのですが、文学作品の映画化ということで、こう、もっと落ち着いたしっとりした作品なのかなぁと思っていたのですが、なんと、かなり、ハラハラドキドキする物語でした。
良い意味での娯楽であり、また、それでいて、古典の品格のある作品だと思いました。まさか『オリバーツイスト』で、こんなにエキサイティング出来るとは!!
舞台は、19世紀イギリス。
貧富の差が、とても激しい社会。
主人公のオリバー少年は、9歳の孤児。教区の運営する救済院に入るものの、そこの環境は劣悪。何より、お腹いっぱいご飯を食べさせて貰うことすら出来ない。
そんな中、「おかわりを下さい」と発言してしまったオリバーは、救済院から追い出されてしまいます。
葬儀屋の下働きとして、引き取られるものの、そこで理不尽なイジメに遭い、ついに、彼は、逃げ出してしまいます。
身よりも、行く当てもない彼は、ただただ、大都会ロンドンに行けば、何か良いことがあると思い、70マイル(約110km)もの道のりを7日間かけてロンドンへと向かうのでした。
ロンドンに着いたものの、餓死寸前で倒れ込んでしまったオリバー。そんな彼を助けたのは、ドジャーという浮浪児。ドジャーはオリバーに食べ物を与え、そして、自分たちのアジトへ連れて行きます。
そこは、浮浪児達に泥棒をさせ、盗品売買を行う、フェイギン老人の家。
ドジャーをはじめ、たくさんの浮浪少年達が、ここで、フェイギン老の手先となって、泥棒を働いていたのでした。
彼らの仲間に入ったオリバーでしたが、まだ、彼らの正体が泥棒軍団であることは気が付かないまま。
けれども、ドジャー達と外出中に、彼らがスリを働くのを見て、初めて、彼らが悪党であることに気が付くのです。そして、ドジャー達のスリがバレ、街の人たちに追われることとなり、何も盗みを働いていなかったオリバーが、間違って捕まり、法廷へと連れて行かれます。
しかし、法廷で彼の無罪を証言する目撃者が現れ、無事、釈放。
そして、オリバーが身寄りのない、可哀想な子供と知り、親切なお金持ち紳士・ブラウンロー氏が、彼を引き取ることになりました。
大きなお屋敷、清潔な服、そして、お腹いっぱいのご馳走。とても優しい屋敷の人たち。
オリバーは、やっと、ここで幸せを掴んだように思えます。
・・・けれども。オリバーがブラウンロー氏に引き取られたと知った、フェイギン老と、その悪仲間の男・ビルは、オリバーが自分たちの泥棒稼業を警察に漏らすのでは・・・と心配します。そして、なんとか、オリバーを再び、自分たちの元に取り戻すために、オリバーを誘拐してしまうのでした。
そして、嫌がるオリバーを銃で脅し、ブラウンローの屋敷へ、強盗に入らせようとするのです。
もちろん、オリバーは、そんな悪いことをする子ではありません。
屋敷に侵入した後、「警察を呼んで!!!!!」と大声で叫んだだめ、強盗作戦は失敗。
しかし、オリバーをもう生かしてはおけないと決意したビルは、オリバーを密かに殺す計画を立てるのでした。
一方、オリバーを不憫に思った、ビルの愛人ナンシーは、水面下でブラウンロー氏と接触し、オリバーを助けてくれるようお願いするのでした。
オリバーが殺されるのが先か、助け出されるのが先か・・・??
物語は、どんどん緊迫した状況へと進んでいくのです・・・・。
オリバー少年役の、バーニー・クラーク君が、とても可愛いです。
物語中でも、色々といじめられるオリバーなのですが、でも、彼は、いつも、礼儀正しく、上品で、そして、純粋なんですよね。
そんな彼の内面を、ちゃんと「解る人には解る」という感じで、葬儀屋の主人や、ブラウンロー家の人たちもオリバーに魅了されていくわけですが、その「銃粋さ」を見事に体現している、バーニー君です。本当にハマり役という感じでした。
そして、ロンドンの町並みも、とても圧巻でした。
お金持ちのブラウンロー屋敷のある、整然とした町並み。
そして、それと対照的に、フェイギン老のアジトのある、ゴチャゴチャゴミゴミした貧民街。
同じロンドンでも、こんなに差があるのか・・・と、当時の貧富の差の激しさがとても伝わってきました。
過酷な時代、環境の中で、翻弄されるオリバーですが、彼の健気さ、そして、彼に対して心からの優しさを示してくれる人達。暗い世界の中で、それが、宝石のように輝いている気がいたしました。
ちょっぴり、サスペンスチックな展開にドキドキハラハラしながらも、結局は、オリバーの美しい心に涙するという・・・本当に、エンターテイメントであり、また、お勉強にもなる映画だと思いました。
正直、こんなにスゴイとは思っていなかったです!!
期待以上でした!!!!
そして。
その10分後、『ウォーク・ザ・ライン』を見ました。
こちらはミュージカルなんですよ~。
実在したロック歌手、ジョニー・R・キャッシュの人生を描いた作品です。
私がこの映画を見たかったのは、主人公ジョニーの憧れの女性として登場するジューンの役に、私の好きな女優さん、リース・ウィザースプーンが出演しているからなのでした!
ミュージカルというのにも、惹かれましたしね★ミ
幼い頃に、大好きな兄を事故で亡くし、それがいつまでもいつまでも、心のトラウマになってしまった主人公ジョニー。
軍隊を経験したり、結婚ししがないセールスマンをしたりと、淡々とした日々でしたが、大好きな音楽だけは捨てていなかったのです。
そして、あるきっかけで、プロとしてデビュー。
そこからは、本当に、一気にトップスターへの階段を駆け上がっていくのでした。
けれども、有名になればなるほど、仕事は忙しく、コンサートツアーで家にも帰れない。最初は彼のデビューを喜んでいた奥さんも、だんだん、そんな生活に嫌気がさし、夫婦仲も険悪に。
また、彼の歌が、かなり、アウトローだったため、奥さんのご両親とも仲良くなれず・・・。ジョニーのストレスはどんどん大きくなっていくのでした。
そして、いつも苛まれている、亡き兄の想い出。
そんなストレスを紛らわすために、覚醒剤に手を出し、常用していくジョニー。
やがて、覚醒剤使用が発覚し、家族も仕事もお金もすべてを失う彼でしたが、刑務所の囚人達からの大量のファンレターに励まされ、彼らのためにも、自分はもう一度頑張ると再起するのでした・・・。
要所要所で歌われる、激しいロック!!
とても聴き応えがありました。
そして、1960~70年代のアメリカン・ファッションが、とてもオシャレでカッコイイです。
ストーリー自体は、まあ、実在の人物の生涯・・・ということで、激しくドラマチックだったり、スゴイ見せ場があるわけではないのですが。でも、淡々と流れる日常の中で、熱いロックへの想い、過去のトラウマ、愛する人への渇望など、大物ミュージシャンの魂の叫びともいえる物が感じられました。
そして。ジョニーの憧れの歌手であり、後に彼の妻になるジューン役のリース・ウィザースプーン。
彼女ほど、「チャーミング」という言葉が似合う女性も居ないと思います。
正当派美人という訳ではないのですが、とにかく、人を惹きつける愛らしさがありますね。生きているバービー人形みたいな外見と、どこか舌っ足らずというか、口を横に広げるようにして発音する英語。すべて「チャーミング」ですね。今回は、役柄に合わせてでしょうか、ブロンドの髪の毛を、黒く染めていらっしゃいました。
『キューティブロンド』シリーズや『メラニーは行く』などを見てから、大好きだったんですが、今回の作品は、そういうラブコメとはひと味もふた味も違う、とても重い役にもかかわらず、見事に演じていましたね。
歌も、とても上手かったです!!
それにしても、昔のアメリカン・ファッションって、なんであんなに可愛く感じられちゃうのでしょうかね。
USJに行ったときとかも思うのですが、古いデザインのワンピースとか、大きめのリボンとか、ほっんと、カワイイです。ああいうファッション、好きだなぁ~(*^^*)
映画を2本、鑑賞して参りました。
まずは、話題の『オリバーツイスト』。英文学ではお馴染みのディケンズの作品の映画化です。
私、『オリバーツイスト』は読んだこと無かったのですが、文学作品の映画化ということで、こう、もっと落ち着いたしっとりした作品なのかなぁと思っていたのですが、なんと、かなり、ハラハラドキドキする物語でした。
良い意味での娯楽であり、また、それでいて、古典の品格のある作品だと思いました。まさか『オリバーツイスト』で、こんなにエキサイティング出来るとは!!
舞台は、19世紀イギリス。
貧富の差が、とても激しい社会。
主人公のオリバー少年は、9歳の孤児。教区の運営する救済院に入るものの、そこの環境は劣悪。何より、お腹いっぱいご飯を食べさせて貰うことすら出来ない。
そんな中、「おかわりを下さい」と発言してしまったオリバーは、救済院から追い出されてしまいます。
葬儀屋の下働きとして、引き取られるものの、そこで理不尽なイジメに遭い、ついに、彼は、逃げ出してしまいます。
身よりも、行く当てもない彼は、ただただ、大都会ロンドンに行けば、何か良いことがあると思い、70マイル(約110km)もの道のりを7日間かけてロンドンへと向かうのでした。
ロンドンに着いたものの、餓死寸前で倒れ込んでしまったオリバー。そんな彼を助けたのは、ドジャーという浮浪児。ドジャーはオリバーに食べ物を与え、そして、自分たちのアジトへ連れて行きます。
そこは、浮浪児達に泥棒をさせ、盗品売買を行う、フェイギン老人の家。
ドジャーをはじめ、たくさんの浮浪少年達が、ここで、フェイギン老の手先となって、泥棒を働いていたのでした。
彼らの仲間に入ったオリバーでしたが、まだ、彼らの正体が泥棒軍団であることは気が付かないまま。
けれども、ドジャー達と外出中に、彼らがスリを働くのを見て、初めて、彼らが悪党であることに気が付くのです。そして、ドジャー達のスリがバレ、街の人たちに追われることとなり、何も盗みを働いていなかったオリバーが、間違って捕まり、法廷へと連れて行かれます。
しかし、法廷で彼の無罪を証言する目撃者が現れ、無事、釈放。
そして、オリバーが身寄りのない、可哀想な子供と知り、親切なお金持ち紳士・ブラウンロー氏が、彼を引き取ることになりました。
大きなお屋敷、清潔な服、そして、お腹いっぱいのご馳走。とても優しい屋敷の人たち。
オリバーは、やっと、ここで幸せを掴んだように思えます。
・・・けれども。オリバーがブラウンロー氏に引き取られたと知った、フェイギン老と、その悪仲間の男・ビルは、オリバーが自分たちの泥棒稼業を警察に漏らすのでは・・・と心配します。そして、なんとか、オリバーを再び、自分たちの元に取り戻すために、オリバーを誘拐してしまうのでした。
そして、嫌がるオリバーを銃で脅し、ブラウンローの屋敷へ、強盗に入らせようとするのです。
もちろん、オリバーは、そんな悪いことをする子ではありません。
屋敷に侵入した後、「警察を呼んで!!!!!」と大声で叫んだだめ、強盗作戦は失敗。
しかし、オリバーをもう生かしてはおけないと決意したビルは、オリバーを密かに殺す計画を立てるのでした。
一方、オリバーを不憫に思った、ビルの愛人ナンシーは、水面下でブラウンロー氏と接触し、オリバーを助けてくれるようお願いするのでした。
オリバーが殺されるのが先か、助け出されるのが先か・・・??
物語は、どんどん緊迫した状況へと進んでいくのです・・・・。
オリバー少年役の、バーニー・クラーク君が、とても可愛いです。
物語中でも、色々といじめられるオリバーなのですが、でも、彼は、いつも、礼儀正しく、上品で、そして、純粋なんですよね。
そんな彼の内面を、ちゃんと「解る人には解る」という感じで、葬儀屋の主人や、ブラウンロー家の人たちもオリバーに魅了されていくわけですが、その「銃粋さ」を見事に体現している、バーニー君です。本当にハマり役という感じでした。
そして、ロンドンの町並みも、とても圧巻でした。
お金持ちのブラウンロー屋敷のある、整然とした町並み。
そして、それと対照的に、フェイギン老のアジトのある、ゴチャゴチャゴミゴミした貧民街。
同じロンドンでも、こんなに差があるのか・・・と、当時の貧富の差の激しさがとても伝わってきました。
過酷な時代、環境の中で、翻弄されるオリバーですが、彼の健気さ、そして、彼に対して心からの優しさを示してくれる人達。暗い世界の中で、それが、宝石のように輝いている気がいたしました。
ちょっぴり、サスペンスチックな展開にドキドキハラハラしながらも、結局は、オリバーの美しい心に涙するという・・・本当に、エンターテイメントであり、また、お勉強にもなる映画だと思いました。
正直、こんなにスゴイとは思っていなかったです!!
期待以上でした!!!!
そして。
その10分後、『ウォーク・ザ・ライン』を見ました。
こちらはミュージカルなんですよ~。
実在したロック歌手、ジョニー・R・キャッシュの人生を描いた作品です。
私がこの映画を見たかったのは、主人公ジョニーの憧れの女性として登場するジューンの役に、私の好きな女優さん、リース・ウィザースプーンが出演しているからなのでした!
ミュージカルというのにも、惹かれましたしね★ミ
幼い頃に、大好きな兄を事故で亡くし、それがいつまでもいつまでも、心のトラウマになってしまった主人公ジョニー。
軍隊を経験したり、結婚ししがないセールスマンをしたりと、淡々とした日々でしたが、大好きな音楽だけは捨てていなかったのです。
そして、あるきっかけで、プロとしてデビュー。
そこからは、本当に、一気にトップスターへの階段を駆け上がっていくのでした。
けれども、有名になればなるほど、仕事は忙しく、コンサートツアーで家にも帰れない。最初は彼のデビューを喜んでいた奥さんも、だんだん、そんな生活に嫌気がさし、夫婦仲も険悪に。
また、彼の歌が、かなり、アウトローだったため、奥さんのご両親とも仲良くなれず・・・。ジョニーのストレスはどんどん大きくなっていくのでした。
そして、いつも苛まれている、亡き兄の想い出。
そんなストレスを紛らわすために、覚醒剤に手を出し、常用していくジョニー。
やがて、覚醒剤使用が発覚し、家族も仕事もお金もすべてを失う彼でしたが、刑務所の囚人達からの大量のファンレターに励まされ、彼らのためにも、自分はもう一度頑張ると再起するのでした・・・。
要所要所で歌われる、激しいロック!!
とても聴き応えがありました。
そして、1960~70年代のアメリカン・ファッションが、とてもオシャレでカッコイイです。
ストーリー自体は、まあ、実在の人物の生涯・・・ということで、激しくドラマチックだったり、スゴイ見せ場があるわけではないのですが。でも、淡々と流れる日常の中で、熱いロックへの想い、過去のトラウマ、愛する人への渇望など、大物ミュージシャンの魂の叫びともいえる物が感じられました。
そして。ジョニーの憧れの歌手であり、後に彼の妻になるジューン役のリース・ウィザースプーン。
彼女ほど、「チャーミング」という言葉が似合う女性も居ないと思います。
正当派美人という訳ではないのですが、とにかく、人を惹きつける愛らしさがありますね。生きているバービー人形みたいな外見と、どこか舌っ足らずというか、口を横に広げるようにして発音する英語。すべて「チャーミング」ですね。今回は、役柄に合わせてでしょうか、ブロンドの髪の毛を、黒く染めていらっしゃいました。
『キューティブロンド』シリーズや『メラニーは行く』などを見てから、大好きだったんですが、今回の作品は、そういうラブコメとはひと味もふた味も違う、とても重い役にもかかわらず、見事に演じていましたね。
歌も、とても上手かったです!!
それにしても、昔のアメリカン・ファッションって、なんであんなに可愛く感じられちゃうのでしょうかね。
USJに行ったときとかも思うのですが、古いデザインのワンピースとか、大きめのリボンとか、ほっんと、カワイイです。ああいうファッション、好きだなぁ~(*^^*)