おぉきに。

気が向いたら読書感想を書き、ねこに癒され、ありがとうと言える日々を過ごしたい。

悩みの種のひとつ

2017-09-06 15:49:16 | 着物・和装
どうしよっかなー、これ……。



わたしの母親の、振袖。
もう誰も着ないしシミだカビだで買い取りもしてもらえなかったし、捨てるわ、というのを、数少ない母の着物の中でこれが一番思い出もあるやろうし価値もあるし、と慌てて引き取ったはいいものの。

わたしが持っててもやっぱり着ないしシミだカビだで着られる状態じゃないし、とりあえず呉服屋さんの着物相談会のときに悉皆さんが見て今のうちに胴裏と八掛取って洗い張りに出せば表地にカビが移るのだけは防げるよ、と言われたのでじゃあ洗い張りだけお願いして。
先日こうして反物状態になって帰ってきたんですが。

たとえちょっとばかり綺麗になって反物に戻っても、柄が若すぎてわたしの附下にすらできやしないのでやっぱり着ない。
わたしのまわりにいる、振袖適応年齢のお嬢さんたちにはもう柄が古臭すぎて譲ることも難しい。

洗い張りだけでン万円かかってるのにねえ……。(その呉服屋さん、調べてみたら、着物のこういうお手入れとか仕立て直しの料金が平均よりかなり高額なお店でして)

かというて、放置しとくとカビが全体に広がって無残なことになるし、和箪笥全体にカビが蔓延してしまうし、
もしかしたらどこかで誰かの需要があるかもしれないし。

モノは良いんだそうですよ。悉皆さんによると。柄も綺麗で。(今のわたし達からすると誰が見ても古臭いけど)
振袖の仕立ても手がかかってて、今時こんな丁寧な仕立てはあんまりない、って言うてはりました。相談会の時に説明されたけど、地模様に至るまでまるで絵羽のように仕立ててあって。
さすが、元・地主の家の出やな、と思いましたよ。祖父ちゃん祖母ちゃん、娘を嫁に出すときにいろいろ頑張ったんやなあ……。
ま、洗い張りのために解いたので丁寧な仕立ても何もないんですけどねっ。

昔はねえ、着物としての役目が終わってもお布団に仕立て直すだのいろいろ形を変えて、擦り切れるまで使い込まれてたと言いますが、……うーん。

出来ることなら、もう一回振袖としてよみがえってほしい。無理な願いなのは承知してるけどそれでも……。


と、いささか持て余し気味の娘のぼやきでありました。



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