おぉきに。

気が向いたら読書感想を書き、ねこに癒され、ありがとうと言える日々を過ごしたい。

作家アリスシリーズドラマ初回感想

2016-01-18 17:33:36 | 日記
ええと。

わたくし、今後、ドラマを「火村シリーズ」ではなく「作家アリスシリーズ」呼びに固定しようと思います。
理由は……、ドラマ観たかたならわかりますよね?

くぼたくんアリス、かんわいいいいいいいい!!

やー、神奈川出身らしいくぼたくん、めっちゃ頑張ってましたよね関西弁。

ところどころ、(というかかなり頻繁に)標準語のイントネーションに戻ってましたけど。ところどころ関西弁がフラフラしてましたけど(苦笑)
うん、萌え袖仕様といい、あんなに可愛いアリスさんでいいのかwww
もうくぼたくんの存在で多少のことは許してしまいそうな原作ファンのツイートが、リアタイ実況で滝どころか瀑布のごとく流れるというか飛ぶようにwww

ということで、もともとはヒムラーのわたくしですが、100%アリシストになります。ドラマでは。

一方で、肝心の火村せんせいが……

やっぱり違----う!!!

・どうしても馴染めない、分厚いクチビル。
・ストイックなはずの火村せんせいが、あんな色気まき散らして……。
・前髪切んなさい!いや金田一耕助っぽいヘアスタイルにしか見えんし。若白髪どこいったよ。
・それからそのダボダボのコートもヤメテ。麻々原さんのコミカライズがビジュアルイメージなんでしょ?せやったらタイトな革のコートにしてほしかった……。
・何回言うた?「この犯罪は美しくない」って。原作にはないキメ台詞が必要だったとしたら、あぶそるーとりーでええやん(←それはそれで)
・関係者への聴取と物証と、火村センセならではの着眼点と、アリスさんの迷推理や何気ない一言が時にヒントになって、いたってロジカルに推理するのが臨床犯罪学者の火村英生という人なのに、あんなカンバーバッチさんのシャーロックみたいなイメージ映像でお届けします閃いた!みたいなことしない。

綾辻先生はじめ多くの推理作家さんもドラマ観て感想をツイートされてましたが、皆様一様に、「火村のキャラ違う」と仰ってたのでホラやっぱりね。(ドラマ自体は概ね高評価でした。そうなのかー……)

わたし、ドラマ版の火村は、「火村もどき」認定しました。

……PT企画さんでの、舞台版火村チーム、大澤さんの火村センセの完成度って、とんでもなく凄かったんですね……いや知ってたけど改めて思いました。
うん、わたしの中の火村センセはこれからも大澤さんで。
黒の絹手袋も、舞台版の大澤さんが使ってはる方が、それこそ美しかった!何あのドラマのもっさりした手袋。


ストーリーですが、

メインは絶叫城。ツカミの序盤は201号室。って、……ん?201号室?どこーーー??
原案どころか、原型とどめてない……何アレ(泣)
「忙しい人のための201号室」というツイートが流れてきて大笑いしました。
コミックスでしか火村シリーズを知らないウチの相方でさえ、最初は201号室という情報を知ってから見てて、「ちがーう!」と首をぶんぶん横に振ってましたからねえ(苦笑)

それと、京都のメジャーな観光名所その他のロケしたんなら、なんで!なんで肝心の英都大モデルのあの大学でのロケをしなかった!原作者の有栖川先生の出身大学で、大学側もそのことは承知してるからロケの許可とりやすかったんではないの?祇園だの平安神宮だののカットを撮りにあの辺うろついてたんなら今出川なんてすぐそこやん!
まぁ、北白川(の代表観光処、哲学の道)もスルーしてたしね、ていうか、火村の下宿は北白川で、北白川にあんないかにも京都京都した路地と町家の風景ってたぶん無い。左京区・北白川は京大と同志社(←あ)と造形大ほか学生の多い町でもっと自由でラーメン激戦区で、ドラマみたいなあんな景観保存地区でガチガチな風情やおへんえ。左京区ナメんといておくれやす。
(※哲学の道も確か景観保存地区ですし、路地も町家もあったようには思いますが、ドラマに出てきたのは明らかに哲学の道どころかざっくり北白川じゃない)(※訂正。哲学の道の映像がありました。白川通から哲学の道に入り、ずんずん進んで南禅寺方向に曲がった辺りの場所だそうです。相方談(若い頃、北白川をあちこちウロついてたそうでして 苦笑))
(※北白川という地区についての詳細は、こちらのWikiをご参照ください)

絶叫城の方は、まぁ原作どおり、でしたよね。
犯人が変更されることもなくw
ところどころに挟まれる、一部のお嬢さんたちを狙ったとしか思えない演出に薄目になりましたが(ドラマという公共の電波で……)、くぼたくんが可愛いので。(←)
わたしも麻々原さんのコミックスの影響で、アリスさんのマンションの間取り、もっと広いと思ってた……あんなにぎゅっとコンパクトな部屋なん?
まぁそれを言うなら火村というか篠宮の婆ちゃんが大家さんの下宿ですよ、玄関先はいかにも京都!みたいな町家の癖に、何で中はあんな今風のカフェみたいなんですか。学生の町で長いこと下宿やってたんやから、もっと昭和な昔ながらの下宿っぽいセットの方が、火村のプライベートにこだわり一切無し!な性格がよく表現できるのに……。
時絵さんもイメージと違うんですが、あんな人が北白川に居たら浮くわー閑静な左京区にあんなお婆ちゃんいるんかなーかなーかなー。

ところで、シャングリラ十字軍。
原作ファンもたぶん忘れかけてたシャングリラ十字軍。
いずれ火村と対峙するっぽいのですが、……思ってたよりチープでした(苦笑)
後半、ラスボスが表に出てきたときにはもうちょっと迫力があるといいな。
て言うか、原作ファンが楽しみにしてるドラマ要素って、シャングリラだと思うの。
原作ではまだぜんぜん存在感がないので、ドラマオリジナルでも許せるというか、脚本家はシャングリラがんばれ。

今日、あちこちのメディアでドラマの反響の記事が出ましたが、
火村と、(なぜか)貴島朱美ちゃん(女優さんの名前忘れた)の今後が気になる、みたいな記事を読んで、ほらいわんこっちゃない。
ストイックどころか片っ端から女子生徒食ってそうなネットリした色気まき散らしてる火村准教授なんてキャラ設定にするからこんな斜め上の発想が……。
朱美ちゃんは『朱色の研究』の重要人物です。
先が気になるかたは、原作読みましょう。
なんでわたしが鼻で笑ったかが分かっていただけるかと。

では、昨日流れてきたツイートから、

「原作の火村なら「犯罪に美しいも醜いもねえよ」って言うよ」

「ドラマ火村「この犯罪は美しくない」
 アリス「どういうことや?」
 原作火村「どういうことだ」」

「ドラマ火村をみて爆笑する原作アリスとその隣でなんともいえない顔する火村せんせが想像されます」

「これは実際の2人をモデルにしたドラマと想定して、俺は絶対に観ねぇと言い張る火村をアリスが無理やり部屋に連れ込んで一緒に鑑賞、「…誰がこんなこと言うか」ってふてくされる火村の横でビール片手にヒィヒィ笑い転げるアリスを妄想するまでが萌えポイント 」

という、原作ファンの声をご紹介しておきますね。

そうそう、一番意外だったのが、女性刑事役の優香さん。原作でいえば、(大阪府警の)コマチさんと(兵庫県警の)野上刑事部長を足して2で割ったキャラですが、なんか一番しっくりきました。

来週は『異形の客』かー。
ラストのあのきつーいセリフ、くぼたくんが言うてくれへんかな……(←)

放送時間がわたしのお風呂タイムと被るため、来週からは録画視聴になるかもしれないし、いやいややっぱりリアタイ視聴で全身にさぶいぼ立たせてるかもしれませんし。
それと終盤の3月は、F1開幕シーズンのため、確実に録画視聴となります。先生すみません。F1のレースは録画で観るものじゃないんですうぅぅぅぅ(汗)

原作ファンは賛否両論真っ二つですが、意外と好意的な意見も多かったです。

慣れるしかないよねー……。それにしてもくぼたくんかわいい。


絶叫城殺人事件 (新潮文庫)
有栖川 有栖
新潮社

(〈絶叫城殺人事件〉はこの短編集のラストに収録されている表題作です)

暗い宿 (角川文庫)
有栖川 有栖
角川書店

(ドラマ冒頭のツカミの部分は、この中の〈201号室の災厄〉がベースです)
(次回放送の〈異形の客〉もこの短編集に収録されてます)



※このドラマが終了しての感想も書いてます。そちらの方がわたしの正直な気持ちですので、ドラマ派のかたはご注意。

「ドラマ作家アリスシリーズ最終回を迎えての総括感想」

(わたしと同じように原作を愛するファン、それからミステリクラスタのフォロワーさんからは概ね同意していただける感想だったようです)



2 コメント

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Unknown (はる)
2016-01-19 14:42:11
みけねこさん、こんにちは。

ドラマ視聴、お疲れさまでした。いや、ほんとお疲れでした。

私はドラマを見ないつもりだったんですが、やっぱり気になる→一度は見とけ? ほら、パラレルワールドだと思えばいいじゃん?と自分に言い聞かせ、プルプル震えながらドラマ開始10分後ぐらいから見始めました。
緊張のあまり、頭から見られなかったという・・・

それにしても、アリス先生はよかったのに、何で火村先生をあんなに改変しちゃうんでしょうねぇ。
違うだろと思っている方が多い様子、やっぱりテレビの人の考えることはどこかズレてるんですね。
これから、火村先生が出てくるところは薄目で見ることにします。かわりに窪田くんアリスをじっくり眺めます!

北白川は、やっぱりああいう街並みじゃないんですね。
閑静な普通の住宅街かなと思っていたので、ドラマを見てアレレ?と思ってました。

猫は1匹もいないのかなーと思っていたら、ちゃんといましたね!よかった!調べたら、桃ちゃんなんですね。
さすがに3匹は無理だったんでしょうね。
しかし、あの篠宮のばあちゃん&あのこじゃれた下宿で飼う猫だったら、何だかゴージャスな洋猫になっちゃいそうだなと思っていたんですが、ちゃんと普通っぽいコで安心しました(笑)
安心できる要素を一生懸命探してしまうのです。

安心要素としては、推理部分の変な変更(201は置いといて)はなかったのもよかったですね。
かなり悲観的な気持ちで見ていたんですが、それが逆によかったのかもしれません。
意外と、心やすらかに見ることができました。今後はどうなるのか。何だか落ち着かない日々になりそうです。

でも、ドラマをきっかけに、原作を読んでくれる人がたくさん増えるといいですね。
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怖かったです……(涙) (みけねこ)
2016-01-20 15:11:12
はるさん、こんにちはー。

本当、お疲れ様でした!ですよね(苦笑)
原作ファンとしては、今までにもミステリのドラマ化で原作に忠実に映像化された例がほぼ無いだけに、不安で不安で挙動不審に……。
(海堂先生の桜宮サーガの各実写化のトラウマがどうしても)

確かにあれはパラレルワールドだと思って観れば、金田一ちっくな火村もどきもしょーがないかなと思えそう。ていうか、この俳優さん、マジで金田一耕助のイメージで役作りしたそうで……うんやっぱり解釈おかしい。原作読んでないっぽいですよねこれは。

でもまあ、窪田くんがあまりにも可愛いので、みんなクラクラして他の事どーでも良くなってる感じですね(大笑)

210号室を捨てネタにするスタッフにまた腹が立ちましたが、
絶叫城の方は妙な改変がされていなくてホッとしました。マジで、「ホッとした」という一言しか出てきませんでしたわ、放送終了直後。
アリスさんが東京でカンヅメになってて片桐さんとナイトプローラーの話を東京でしてて、あと、火村センセの着メロがヒッキーのアレとか、そういう遊びの部分バッサリとカットされてちょっとさみしかったですけど。

篠宮の時絵さんのヴィジュアルが公開されたとき、それから何故か赤い薔薇がぶわっさー!と散らされた宣伝を見たとき、原作ファンはみんな、下宿が洋館っぽくなっててお風呂なんてガラス張りなんじゃ……とまで覚悟してましたけど、まぁ普通に日本家屋でw
しばらく時間が経った今、下宿の玄関先のあの犬矢来とかいかにも京都の路地って映像、あれCGかな?と思うようになってきました。
最近のCG侮れませんしね。
ただ、ああいうのはたぶん北白川では見かけないんですよねぇ……そのあたり、東京の人たちの京都イメージの安直さにため息出ますが。

猫さんは、そうです桃ちゃん役で。
うーん、でも原作ファンは、原作に出てくるウリちゃんコォちゃん桃ちゃんは、有栖川先生のお宅のお猫様お三方がモデルだと認識してるだけに、桃ちゃんというと超美人の三毛さんなんですよね……。
まあ、東京BWで玉三郎役の猫さんが(必然的に雌になる)三毛だったのに比べれば(苦笑)

大学構内のロケ地は東京女子大だそうですが、英都大はやっぱり、ねえ?うーん……。

朱美ちゃんがキャスティングされてるので、いずれ朱色もあるんでしょうけど、朱色って、大阪は夕陽丘のアリスさんのマンションに火村センセが泊まったところから始まるし、途中からは和歌山になるし、……ロケどーすんでしょうね?
関西ロケを京都止まりにしてるっぽいこのスタッフが、大阪ロケと和歌山ロケ、ちゃんとするのかどうか……。大阪はまだごまかせても、和歌山は現地に行かないとトリック解明できないし……ああまた不安……。

と言うことで、原作がバカ売れするように願いを込めて、日曜の夜を迎えようと思います☆
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