串本地磯 ボウズが石鯛釣りの魅力を語る

草木も眠る丑三つ時

みどっちは眠らないで磯にＧＯ～！！！！

 

満潮、干潮で魚の動きが違うことに毎回ながら神秘を感じる。

 

石鯛の竿がチョビチョビ揺れる・・・・・

ぐあああああ！！！！雑魚が1個150円の高級ウニを食ってる・・・。

石鯛様より先に・・・。この無礼者！！

 

 

雑魚と分かってるのに食われてる。

分からなかったらどれほど幸せか・・・・。

ぎぃややややや～～～！！！やーめーてーーーーー！！！

大きな声で叫びたいよ。

この気持ち。分かってくれる？

 

あ、もうこれ以上引っ張れないわ・・・

 

今日の釣果言っちゃうよ・・・・

そう！ボウズ！

チ～～～～～～～ン。

 

雑魚が食ってるので

時々、道糸をリールの前で指で弾く、「あっちへ行ってちょうだい」と。

しかし雑魚が集まらないと石鯛も集まらない・・・・。

雑魚がウニを突ついてくれるからこそ石鯛も集まるのだ！

いや・・・違う、いや・・・そうだ！

葛藤しながら　ずーっと竿の先を見ているのが好き。

おもしろいのだよ。

 

はい！では今日は石鯛釣りの醍醐味を書きます。はい。それしかないんや・・・。

 

石鯛がエサを食った瞬間　それはそれは・・・

もう・・・地獄から天国をも飛び越えるんやで。

 

確かにグレ釣りやアジ釣りイカ釣りも楽しいけど、

んー。道糸が切れたり、身切れしても何回も釣れ過ぎてしまうし

そーっと優しく、ゴリ巻きご法度ってなんじゃそりゃ？と仕舞いには

集中力が欠乏してイヤになってくるんよ。

 

やはりホンキでブリ上げないとこっちが海へ落ちるんじゃねーか？と必死にさせてくれる石鯛が魅力。

 

釣れたら尋常じゃない姿に驚くぞ（笑）

「ぐあああああ！まだ見えないお前を絶対逃がさない！！！ブリ上げてやる！オラオラ～！！」

見物人は　その声に驚きながらも

優しく助けに来てくれるんだが

「ちょっと！おっちゃん触らんといてなッ！横で見といて！」とピシャッと言い放ち

ゴリゴリ巻くんや。ごめんおっちゃん達、生意気でさ。

 

正々堂々と一対一！！！これが鉄則やねん。

 

殿様の首をとったも同然の勢いも

ほとんどが大きなヒブダイや、コロダイ、イラで

がっかりする姿は　まるで落ち武者・・・・。

「お前は斬れぬ・・・・・」と

デカイ雑魚を殺さず海へ　ドボン・・・・。

 

ブチッと道糸が切られた時は

刺し違えられたので

心にグッサリと痛みが残るわけで。

 

ひとしきり髪を振り乱した落ち武者は嘆きまくって

また刀を・・・いや・・竿を振る。

 

ボウズでも

「無念じゃ～～！もはや　こ～れ～ま～で～・・・・・・」とは思わせてくれない石鯛。

 

「見たかッ！この武将の竿さばきを～～～～！！！」と磯で叫ぶ日を

今日か、今日かと通わせる石鯛の魅力が怖いわ！怖いわ！

 

あ～！怖っ！

さ、寝よう。