前回に引き続き、建設業界の愚痴。
仕事をしたらその対価には報酬は支払われて然るべき、と多くの人は思うはず。
誰も好きこのんでタダ働きをしたいとは思っていない、実際のところどうなんだろう。
少なくとも私は「儲からない仕事はしたくない」と思っているし、ましてや仕事が趣味ではない。
仕事の付き合いにおいて無償で労力を提供するなんてまっぴらだ。
ところが建設業界においては、役所の担当者はそこそこおいしい関係をしつつも、
業者には無償で労力を提供させようとすることが存在する。
道路の拡張などの区画整理計画の際、その実行の妨げとなる建築物の取り壊し・移転の
対象となるものを「見積もり」することがまことに面倒だ。
この対象となった建築物の所有者には、移転や部分撤去の費用を補償するシステムがあり、
計画が実行される前にその補償費用を算出する仕事がある。これを役所側は苦手としている。
そこで設計事務所や建設業者などに依頼する。
まったくタダ働きだ、役所側は「誰よりも営業努力で仕事の優位に立てる」また、
入札になっても「設計協力した」ということで談合もしやすいだろうと思っている。
私はそれが嫌で、役所に設計の「入札願い」は提出していない。
だが、「入札で優位に立てる」というのは昔の話だ。
現在は電子入札だ、談合くずれで最低価格に落ちる。
昨年も、設計入札の30%で落札した事務所があった。
そんな設計事務所が作成した図面や見積もりで、仕事を請け負った建設業者はたまった
もんではない。地団太をふんでも完成しなければ次回の入札にも参加できない。
これらの積算の依頼や、設計協力などには暇誰賃を払うつもりが全くないことだ。
広告で「見積りだけなら無料」というフレーズがあるが、本来見積りの作業にも費用が
かかっているからである。費用がかかっても無料で見積りを行うのは、見積りをすること
によって、それが商売に直結するからである。
見積りをしなければ受注もない、という話であれば、結果的に受注に至らなくとも無料で
見積りを行うのは仕方がないとは思う。
過去において断りきれない人物に依頼されたが、
それが仕事に直結したことはない、そんな物件は受注ゼロだった。
無論、そういう行為に対して無抵抗な設計事務所や建設業者にも問題がある、とは思う。