私は「環境教育」として派遣されたにも関わらず、
処分場の建設に約1年、処分場の維持管理マネジメントに半年を費やしたため、
今まで環境教育らしいことはほとんどできていませんでした。
そういったことを経た今になって、私たち配属先スタッフは大きなことに気付くことができました。
それは処分場の管理をしながら気づいたことです。
【どんなに素晴らしい衛生処分場があったとしても、住民の意識が変わらなければ、処分場は上手に活用されず、結局またただのごみ捨て場になるんだ】
という気づきです。
配属先は廃棄物管理マネジメントの一つの最重要項目として「環境啓発」に力を入れていくことを考え始めました。
配属先は土木課、建設課、機械設備課などといった環境教育とは縁のない部署、
しかし、処分場を維持管理している当職場は廃棄物問題を最も良く知っている部署といえます。
環境教育はKIRMA(弥永隊員の配属先)が管轄していますが
これからは処分場を管理しているDT&Iと環境教育のプロであるKIRMAが連携して
廃棄物問題の啓発を行っていく必要があると感じています。
ということで、私は残りの任期を
「処分場で働いているDT&Iだからこそできる環境教育」活動に力を入れていくことにしました。
啓発活動第一弾は、コスラエ唯一ごみ収集車を持っている「レラ村」の役場を訪れてワークショップを開催することにしました。
目的は「ごみの分別化」。
コスラエ人はきれい好きで、緑の多い庭の掃除を毎日のようにしますが
早く土に還る生分解性ごみ(庭ごみ)と土に還るまでに時間がかかる非分解性ごみ(プラスチック類)は
全部まとめて掃き捨てます。
下のグラフは前任者が調査しコスラエごみ種別調査の結果です(2005年)。
グラフからわかるとおり、庭ごみ・台所ごみ(=生分解性ごみ)が半分を占めます。
(これにはコスラエ人も驚いていました)
言いかえれば、半分のごみは土に還るのでわざわざ処分場に持ってこなくてもいいんです。
私たちの大切な処分場を延命化させるために、ごみを減量させるために
ごみの分別をしよう、というメッセージを伝えたいのです。
せっかく作った処分場も草や木や葉っぱでいっぱいになってしまってはもったいないと思うのです。
今までKIRMAは「リサイクルしよう」とか「ポイ捨て禁止」といったテーマに扱ってきましたが
「ごみの分別」というテーマにしっかりと取り組んだのは初めてと言っていました。
対象は女性。
料理、庭掃除をするのはほとんどが女性、つまりごみを扱うのもほとんどが女性。
というわけで女性に焦点を当てて、レラ村に住む女性に声をかけました。
村で行われているミーティングに顔を出して冒頭でちょっとアナウンスさせてもらったり、
ラジオで放送してもらったりと、宣伝をしてきましたが
人集まるかな~と当日まで正直不安でした。
そして当日。集まったレラの女性は20数人。
第一回目なのでまあまあでしょうか。
プログラムは
1.Pray/Introduction
2.Segregation Game
(ごみを何種類も用意して、分別の説明せずにゴミ掃除をしてもらう。
最も適切にごみ掃除をしたグループが勝ち)
3.Presentation(どうして分別するの?生分解性と非生分解性の違いって何?)
4.Question & Discussion(住民に直接聞きとり)
5.Feedback
6.Wrap up by DT&I, Director & Administration
KIRMAの環境教育スタッフがコスラエ語に翻訳してくれるなど、助け舟を何回も出してくれました。
やってみていろんな課題がありましたが
実際にやってみて楽しかったし、人々が考えるゴミ問題としていろんな発見がありました。
何より参加者の明るさ・朗らかさに救われ、フォーマルではなく、笑いあり、冗談ありのおばちゃんパワー炸裂の楽しい時間となりました。
日本語だったらいろんなヒントや参加者が気づかせるようなコメントができるのに~と何回も悔しい思いをしました。
もっともっとコスラエ語で住民とわかり合いたいので、コスラエ語の勉強をもっと頑張ろうと思いました。
単発ではなく、継続させてつなげるよう、次の村へ訪問も計画中です。
そして家庭でできる庭ごみからコンポスト作りへと発展させていこうと思います。
(森田理絵)
処分場の建設に約1年、処分場の維持管理マネジメントに半年を費やしたため、
今まで環境教育らしいことはほとんどできていませんでした。
そういったことを経た今になって、私たち配属先スタッフは大きなことに気付くことができました。
それは処分場の管理をしながら気づいたことです。
【どんなに素晴らしい衛生処分場があったとしても、住民の意識が変わらなければ、処分場は上手に活用されず、結局またただのごみ捨て場になるんだ】
という気づきです。
配属先は廃棄物管理マネジメントの一つの最重要項目として「環境啓発」に力を入れていくことを考え始めました。
配属先は土木課、建設課、機械設備課などといった環境教育とは縁のない部署、
しかし、処分場を維持管理している当職場は廃棄物問題を最も良く知っている部署といえます。
環境教育はKIRMA(弥永隊員の配属先)が管轄していますが
これからは処分場を管理しているDT&Iと環境教育のプロであるKIRMAが連携して
廃棄物問題の啓発を行っていく必要があると感じています。
ということで、私は残りの任期を
「処分場で働いているDT&Iだからこそできる環境教育」活動に力を入れていくことにしました。
啓発活動第一弾は、コスラエ唯一ごみ収集車を持っている「レラ村」の役場を訪れてワークショップを開催することにしました。
目的は「ごみの分別化」。
コスラエ人はきれい好きで、緑の多い庭の掃除を毎日のようにしますが
早く土に還る生分解性ごみ(庭ごみ)と土に還るまでに時間がかかる非分解性ごみ(プラスチック類)は
全部まとめて掃き捨てます。
下のグラフは前任者が調査しコスラエごみ種別調査の結果です(2005年)。
グラフからわかるとおり、庭ごみ・台所ごみ(=生分解性ごみ)が半分を占めます。
(これにはコスラエ人も驚いていました)
言いかえれば、半分のごみは土に還るのでわざわざ処分場に持ってこなくてもいいんです。
私たちの大切な処分場を延命化させるために、ごみを減量させるために
ごみの分別をしよう、というメッセージを伝えたいのです。
せっかく作った処分場も草や木や葉っぱでいっぱいになってしまってはもったいないと思うのです。
今までKIRMAは「リサイクルしよう」とか「ポイ捨て禁止」といったテーマに扱ってきましたが
「ごみの分別」というテーマにしっかりと取り組んだのは初めてと言っていました。
対象は女性。
料理、庭掃除をするのはほとんどが女性、つまりごみを扱うのもほとんどが女性。
というわけで女性に焦点を当てて、レラ村に住む女性に声をかけました。
村で行われているミーティングに顔を出して冒頭でちょっとアナウンスさせてもらったり、
ラジオで放送してもらったりと、宣伝をしてきましたが
人集まるかな~と当日まで正直不安でした。
そして当日。集まったレラの女性は20数人。
第一回目なのでまあまあでしょうか。
プログラムは
1.Pray/Introduction
2.Segregation Game
(ごみを何種類も用意して、分別の説明せずにゴミ掃除をしてもらう。
最も適切にごみ掃除をしたグループが勝ち)
3.Presentation(どうして分別するの?生分解性と非生分解性の違いって何?)
4.Question & Discussion(住民に直接聞きとり)
5.Feedback
6.Wrap up by DT&I, Director & Administration
KIRMAの環境教育スタッフがコスラエ語に翻訳してくれるなど、助け舟を何回も出してくれました。
やってみていろんな課題がありましたが
実際にやってみて楽しかったし、人々が考えるゴミ問題としていろんな発見がありました。
何より参加者の明るさ・朗らかさに救われ、フォーマルではなく、笑いあり、冗談ありのおばちゃんパワー炸裂の楽しい時間となりました。
日本語だったらいろんなヒントや参加者が気づかせるようなコメントができるのに~と何回も悔しい思いをしました。
もっともっとコスラエ語で住民とわかり合いたいので、コスラエ語の勉強をもっと頑張ろうと思いました。
単発ではなく、継続させてつなげるよう、次の村へ訪問も計画中です。
そして家庭でできる庭ごみからコンポスト作りへと発展させていこうと思います。
(森田理絵)
実は来月7月28日から,13年ぶり(!)にコスラエを訪問する予定です.2週間くらいの滞在予定です.日本から持参できるもので,何かご所望のものなどありましたらぜひ教えてください.皆さんにお目にかかることを楽しみにしております.
ブログにコメント、ありがとうございます!
OGの方のお話お聞きしたいので、
お会いできるのを楽しみにしています。
Public Worksにいますので、ぜひ声かけてくださいね。