インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

色詠(いろうた)<1月6日>

2019-01-06 19:56:27 | 私の作品(掌短編・エッセイ・俳句)
1月6日(甘美な情夢から目覚め、色詠発句)

情夢見て色詠(いろうた)したためん発句

過去の男(ひと)夢に現れ同衾や

封印の恋情露わ夢の中

抱きついて熱情告白生々し

熱烈な告白夢今頃本音

抑圧の情愛放つ夢さなか

昔男(むかしびと)何故今頃夢出(い)ずる

外泊や弁明いかに焦る夢

夫への弁明いかに外泊夢(がいはくむ)

夫にいかに弁明と情人(いろ)に訊く

夢不倫罪にならずや何度でも

情事夜(じょうじや)の夢でよかった覚め安堵

顔だけは若いまま老い三十年(みそとせ)後

若きままで三十年後夢逢瀬

髪黒き吾もそなたも夢一夜

夢の中男に問うて子のことを

一物を摑みて退けられ夢布団

願望の現われし夢覚め生々し

甘美なる情夢目覚めて惜しむや

目覚めても夢の触れ合い生々し

妄想は甘美や夢に出ずる男(ひと)


(敬愛するFに寄せて)

ヴァレンタイン早想い馳せEカード

インドゆえチョコは贈れずヴァーチャルか

美人妻持つ男(ひと)贈る敬チョコ

敬愛のチョコなら許されし自己解釈

吾よりも二歳年上美衰えぬ女(ひと)

六十(むとせ)過ぎ美貌変わらず叶わぬ女(ひと)

妄想は煩悩と知っても楽しや

純愛に美化しわくわく年がいなく

俳句にも色詠みありてよかりきや

句に詠(うた)う恋は老いらく歌と違い

邪道と花鳥諷詠派に叱られそう


(熾=もゆる)
コメント
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