インドで作家業

ベンガル湾と犀川をこよなく愛するプリー⇔金沢往還作家、李耶シャンカール(モハンティ三智江)の公式ブログ

ベンガル湾季節便り/瑠璃色の天空を穿つ満月

2014-02-14 21:54:18 | 季節・自然
今日あたり本格フルムーンかと、午後七時過ぎ浜に出る。
東寄りの中空に煌々と大きな満月が浮いていた。

六時前、ベランダから仰いだ月は臙脂がかっていたが、鬱金に変わり、海に出る頃には白月に変わっていた。
夕日もこのところ大ぶりで、椰子の葉陰に沈むそれはザボンの実のように見えるが、満月も大きくて輝かしい。

フルムーンだけに光輝が強く、東半分の海は淡く闇に浮き上がっていた。
しろがね色の満月が月光をしとど降り注ぐ真下の海は、銀箔を散らしたように照り映え、美しい。

月の麗しい渚を散歩するのは、楽しい。
西端のホテル街のイリュミネーションは、赤、白、青、緑、オレンジ、黄色と色とりどりのビーズがちりばめられた紫紺のドレープのようだ。

家路をたどる前方の空に煌々と照る月は、暗幕に穿たれたシルバー色の大円の切り絵のようだった。
コメント
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