ゴッドイーターバーストの展開からみえる、メーカーの期待と自信

2010年10月27日 | 団長は断腸の思い
10月28日(木)、ついに明日発売となる「ゴッドイーターバースト」。
無印の発売が今年の2月4日だったので、9か月足らずでの「完全版」発売となる。
登場が明らかになったのは7月上旬ごろなので、無印から5か月という異例の早さだ。



ああ、バンナムお得意の「完全版商法」か。
と言ってしまうのはカンタンだ。それに、理解しやすい。
だが、本当にそんな単純なこづかい稼ぎなんだろうか。



バーストには通常版(5229円)とアペンド版(2100円)があるんだけど、アペンド版は
初回起動時にのみ前作(無印)が必要になるだけで、ほかは通常版と同内容であることがわかっている。
そう、工数で考えれば、解除キーの仕組みを作る分、アペンド版のほうが余計にコストがかかっていることになる。



つまり、メーカーが余計にお金をかけて、前作ユーザーへの負担を減らす仕組みを作ったということ。
そう考えると、これまでの「完全版商法」とは随分違う見方になってくる。
実際、2100円という低価格では、数十万本売れたとしてもメーカーの利益は少ないだろう。下手をすれば赤だ。



では、なぜそんなコストをかけて、さらに利益の出ないことをしようとしているのか。
そこには、ゴッドイーターというシリーズを大きく飛躍させたいという野望が透けて見えてくる。

バーストは、当初はすべてDLで配信する予定だったのだという。
しかし、あまりにもDLで追加したい部分が多くなってしまい、パッケージにすることにしたのだとか。
そう、開発陣自体が、無印のゴッドイーターに対してまったく満足していないのだ。

5か月という異例の早さで「完全版」を発表したのも、単純に
自分たちが満足するゴッドイーターを早くプレイさせたかったからなんだろう。

そして既存のプレイヤーには、一人でも多く「完全版」に差し替えてもらうために
ギリギリの安価で提供する必要があった、と。



こういった一連の動きからは、ゴッドイーターというシリーズに対する多大なるメーカーの期待
そして期待の根拠になっているソフトの面白さに対する絶対の自信もみえてくる。

と、いうワケで。



いくぞ、ルーキー。


【関連記事】
今さら人に聞けない ゴッドイーターバースト セーブデータ引継ぎ講座