日本は、世界第2位の経済大国で、国際貿易収支では、圧倒的な黒字をなしていますが、こと、情報技術の世界となると違う様相を見せています。
特に、ソフトウェアの分野では、輸出入比で見ると、輸出1に対し、輸入が9で大きな開きが出ています。その理由は、基本ソフトとメジャーなソフトのほとんどを外国製品に押さえられているからです。
それにしても、国際競争力の高い汎用的な国産ソフトウェアが産まれないのは寂しい限りです。
さて、そんな状況の中で、日本の情報技術分野で海外へ技術を移転している稀なケースがありました。
それは、長年、経済産業省が通産省の時代より実施して来た「情報処理技術者試験」がアジア各国で翻訳され、アレンジされて、広く実施されているというのです。
次の文章は、経産省のHPより
・試験の国際展開
アジア諸国からの人材育成・認定に関する協力要請に積極的に応え試験ノウハウの
提供や試験制度の相互認証を進めていくとともに、・・・一層魅力ある能力認定
制度とする。
その後、新聞でも報道され、初めてニュースに触れたときは意外に思いましたが、また、納得もしました。
この試験は国家試験で、大きく、午前と午後(区分によって、パートがさらに二つ)に分かれています。
午前は、知識の習得度を見ることに重きが置かれ、午後は、知識の運用力を見るための記述式または論述式の試験です。
過去、何度かの制度変更を経て、より完成度を高め、質の高い試験を実施していると言えます。特に最近の改訂では、午前試験が改善されたと思います。
不肖ながら、昨秋、私も5年ぶりにチャレンジしました。
それはともかく、日本の試験制度がアジア地域で実力を認められ、採用されている点は、試行錯誤を繰り返し、蓄積を続けた賜物に他なりません。
高い目標を掲げて、改善を愚直に続けることで、思わぬ援軍や副産物を産み出し、一矢を報いた良い見本だと言えるのではないでしょうか。
詳細はこちらより
http://www.ipa.go.jp/about/jigyoshokai/jitec.html
特に、ソフトウェアの分野では、輸出入比で見ると、輸出1に対し、輸入が9で大きな開きが出ています。その理由は、基本ソフトとメジャーなソフトのほとんどを外国製品に押さえられているからです。
それにしても、国際競争力の高い汎用的な国産ソフトウェアが産まれないのは寂しい限りです。
さて、そんな状況の中で、日本の情報技術分野で海外へ技術を移転している稀なケースがありました。
それは、長年、経済産業省が通産省の時代より実施して来た「情報処理技術者試験」がアジア各国で翻訳され、アレンジされて、広く実施されているというのです。
次の文章は、経産省のHPより
・試験の国際展開
アジア諸国からの人材育成・認定に関する協力要請に積極的に応え試験ノウハウの
提供や試験制度の相互認証を進めていくとともに、・・・一層魅力ある能力認定
制度とする。
その後、新聞でも報道され、初めてニュースに触れたときは意外に思いましたが、また、納得もしました。
この試験は国家試験で、大きく、午前と午後(区分によって、パートがさらに二つ)に分かれています。
午前は、知識の習得度を見ることに重きが置かれ、午後は、知識の運用力を見るための記述式または論述式の試験です。
過去、何度かの制度変更を経て、より完成度を高め、質の高い試験を実施していると言えます。特に最近の改訂では、午前試験が改善されたと思います。
不肖ながら、昨秋、私も5年ぶりにチャレンジしました。
それはともかく、日本の試験制度がアジア地域で実力を認められ、採用されている点は、試行錯誤を繰り返し、蓄積を続けた賜物に他なりません。
高い目標を掲げて、改善を愚直に続けることで、思わぬ援軍や副産物を産み出し、一矢を報いた良い見本だと言えるのではないでしょうか。
詳細はこちらより
http://www.ipa.go.jp/about/jigyoshokai/jitec.html
通産省主導の国家プロジェクトに位置づけられていたけど、尻すぼみになって、いつの間にか、消滅していたと記憶していますから。
今では、トロンは組み込み系OSとして利用が進んでいますが、それがソフトの輸出拡大にまでつながっているようには思えません。
どこかで舵取りを間違ったのだと思います。
現在では、リナックスの開発によってオープンソースとして広く認知されていますが、トロンは、その走りの一つに位置づけられるのではないかと思います。
もし、トロンプロジェクトが国家主導でなかったら、米国等を始めとした強い反対勢力も出ずに、国際協力も得られた可能性があります。
ただ、時代背景から言えば、当時の取り組みは時期尚早だったかもしれませんね。今に至って、組み込み系の分野では多く使われていることを考えると、面目躍如なんだと思います。