映画で綴る鑑賞ノート

ドキュメンタリーを中心に、新作映画を楽しく語ります。
鹿児島弁のコーナーもあるよ。

ジャーヘッド

2006年02月12日 | スクリーン
世界中の人々が、お茶の間で目撃した湾岸戦争。

確かに、飛び交うミサイルや、着弾する映像(テレビゲームといわれていました)は覚えていますが、
そこに、兵士の姿はありませんでした。

では、彼らは、どこにいて、何をしていたのか。

この映画で明らかになります。

空を制したほうが勝利を収めるのは、彼らも承知しているのだけれど、
それでも、海兵隊としての誇りもあれば、プライドもあって、
素直に勝利を喜べない。(喜ぶ奴もいる)

戦争に行って、何もしなくて、人を殺さずにすんで、無事に帰還できて、ラッキー♪
…なんて考えは、当然のことながら、まったくない。(ある奴もいる)

ベトナム帰還兵は戦争体験に苦しんだが、湾岸帰還兵は戦争無体験に苦しんだのだのかもしれません。

なにか、ハイテク戦争に取り残されていく歩兵たちの姿に、「ラスト・サムライ」が重なって見えました。

ジャーヘッド
★★★★ 2005 アメリカ
監督:サム・メンデス
出演:ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ルーカス・ブラック、クリス・クーパー、ジェイミー・フォックス

追記

 一瞬、「大統領が直々に!?」と思った24ファンは、多いはず。

映画短歌

 芥子粒の如き一人の人間が テレビゲームの画【え】の隅に居り


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8 コメント

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「24」のファンです♪ (マダムS)
2006-02-15 19:59:25
今晩は♪ TB有難う御座いました!

私も「24」夢中で見た一人です~

大統領がっ 出ていましたね^^(笑)
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大統領! (せんかいへき)
2006-02-16 16:31:58
>マダムS様

いまだに、名前覚えられなくて…

これからも、「大統領」と呼ぶことになりそうです。(笑)
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TBありがとうございました (wakana)
2006-02-17 16:10:00
湾岸戦争は私にとって一瞬のゲームのような戦争でしたが、そこには本当にたくさんの人がいたんだと現実だったんだとそんなふうに思いました。

私は前半のおバカなかんじも後半の重い感じもなかなか気に入ったんですけどね。あまり同意は得られません。。。
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コメント、ありがとうございます。 (せんかいへき)
2006-02-17 16:56:06
>wakana様

ゲームといったのは、外から戦争を見た人々で、

一人の兵士にしてみれば、もちろん現実で、生き死にに関わることですからね。

前半後半、違和感なく楽しめましたよ。
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TBありがとうございました (ミチ)
2006-02-17 19:46:54
こんにちは♪

戦争へ行って人を殺さずに帰ってきても、殺さずに帰ってきても悩むんですよね。(悩まない人もいますが)

人間の心理って複雑ですね。

私も「あ、大統領!」って思いましたよ~(笑)

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コメント、ありがとうございます。 (せんかいへき)
2006-02-20 03:12:02
>ミチ様

戦争とはいえ、その人にとっては、殺人であり、殺人未遂であるわけですからね。

まして、一般人の死体を見せられれば…

悩まずに喜んでるのは、銃を手にしていない、会議室の偉いさんだけですね。

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TBありがとうございました (mugi)
2006-02-21 00:12:15
私はわざわざ中東の夫のもとに不倫ビデオを送りつける妻がいたのが笑えました。

妻や彼女がいる兵士たちはさぞ気になったでしょうね。
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不倫ビデオ! (せんかいへき)
2006-02-21 16:17:20
>mugi様

最初は、プライベートビデオを間違って送っちゃったのかと思ってたんですが、

中指立ててましたもんね。 コワイヨ…
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