映画で綴る鑑賞ノート

ドキュメンタリーを中心に、新作映画を楽しく語ります。
鹿児島弁のコーナーもあるよ。

明日の記憶

2006年05月15日 | スクリーン
若年性アルツハイマー病を扱った作品として、真っ先に思い浮かぶのは、
韓国映画 『私の頭の中の消しゴム』 ですが、この、『明日の記憶』 は、
働き盛りのサラリーマンと、その妻の物語です。

※ ネタバレ 注意! ※

悲しさと怖さを交互に感じた作品でした。

多分、世の男性は、謙さんを自分に置き換えて見る人が多いと思います。
自分のことはともかく、家族に与える影響、仕事に与える影響、
その他、あれこれと考えれば考えるほど、本当に怖い。

そして、それを受けての樋口可南子さんの演技が素晴らしく、
長年連れ添った夫婦だからこそ言える台詞に泣かされました。

今や世界のケン・ワタナベも、これが初の主演作だとか。
エグゼクティブ・プロデューサーとして、企画立案からすべての工程に関わり、
自ら主役を演じて作品を作り上げた謙さんに、拍手を送りたいと思います。

というのも、謙さんといえば、どうしても、『天と地と』 での降板劇と、
その後の病気との闘いのことがありますから、ダブって見えてしまうんですよね。

『ラスト・サムライ』 以降、『バットマン・ビギンズ』 『SAYURI』 と、
ハリウッド映画への出演が続く謙さんですが、次回作は、イーストウッドの 
『硫黄島からの手紙』 だそうで、ますます、楽しみです。

明日の記憶
★★★★ 2005 日本
監督:堤幸彦
出演:渡辺謙 樋口可南子 坂口憲二 吹石一恵 水川あさみ 袴田吉彦 遠藤憲一
    及川光博 渡辺えり子 香川照之 大滝秀治 田辺誠一 木梨憲武

追記

 渋谷でしょっちゅう迷います… あの歩道橋には方向感覚を狂わせる魔力が…


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