映画で綴る鑑賞ノート

ドキュメンタリーを中心に、新作映画を楽しく語ります。
鹿児島弁のコーナーもあるよ。

夢駆ける馬 ドリーマー

2006年06月02日 | スクリーン
フサイチペガサス → ジャイアンツコーズウェイ → ヨハネスバーグときて、
なんだなんだ、ストームキャットか? と思っていたら…

※ ネタバレ 注意! ※

じゃーん! 「グランドスラム」!

えっ、グランドスラムぅ??? って、カフェオリンポスかよ!

そして、神々しいグランドスラムに目を輝かせるダコタ・ファニング。(笑)
どうせなら、ここは嘘でも、「ヌレイエフ」 か、「シアトルスルー」 を…

と、これは映画とは関係のない話。(反省)

ま~た、ドリーマーなんて安易な馬名を付けおってからに… と思っていたら、
“ソーニャドール” という可愛らしい馬名がつけられていました。

ソーニャドールというのはスペイン語で、意味は、“夢を見る人”
つまり、ドリーマー ということなんだそうです。

『シービスケット』 の二番煎じか? と、どうしても思われがちな作品ですが、
原作に縛られていないぶん、詰め込み感や、展開が急過ぎる違和感もなく楽しめました。

実話を基にしたストーリーですが、大部分がフィクションであり、
要するに、映画として楽しむことに焦点を絞ったストーリーとなっています。

ちなみに、ソーニャドールのモデルとなったのは、マライアズストームという牝馬で、
2歳時に骨折し、復帰後、重賞3連勝をしたものの、結局、G1は勝てずに繁殖入り。

面白いのは、ジャイアンツコーズウェイの母として、血統表に名前が残ってるんですよね。
ジャイアンツコーズウェイとは、劇中、ダコタ・ファニングが種付けする馬を観に行ったときに、
フサイチペガサスの次、2番目に駆け寄っていった馬房にいた馬です。

つまり、これから母馬になろうとしている馬が産んだ馬がすでにいたわけで…

ややこしい! けど、面白い!

邦画界の皆様、日本には3度の骨折を乗り越えて、G1有馬を勝った馬だっているんですよ。
実話じゃなくたっていいんです、映画として楽しめれば。

どうですか、『トウカイテイオー・ストーリー』!

夢駆ける馬 ドリーマー
★★★★ 2005 アメリカ
監督:ジョン・ゲイティンズ
出演:カート・ラッセル、ダコタ・ファニング、クリス・クリストファーソン、エリザベス・シュー、デヴィッド・モース、
     フレディ・ロドリゲス、ルイス・ガスマン、オデッド・フェール

追記

 フサイチソーニャ、マイネソーニャ、アドマイヤソーニャ、サクラソーニャ、…
 登場しそうな予感がします。(笑)






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