映画で綴る鑑賞ノート

ドキュメンタリーを中心に、新作映画を楽しく語ります。
鹿児島弁のコーナーもあるよ。

嫌われ松子の一生

2006年06月04日 | スクリーン
あの変顔って吹き替えだよね? 濱田マリが吹き替えたんだよね?

※ ネタバレ 注意! ※

と、思いたいくらいの、中谷“ひょっとこ”美紀さんでした。(笑)

中島監督と中谷さんの撮影中のトラブルが事前に耳に入っていたので、
頭の中は、完全に中谷さん擁護状態での鑑賞となりました。

で、かばいたいがために、鑑賞後、ひょっとこ顔をやってみたんですが、
これは辛い! 寄り目が痛い! 中谷さん、よく耐えたもんだ。
こんな顔をさせたあげく、罵倒するなんて、中島監督は、とんでもないヤツです!(怒)

しかし、作品のほうは完全に、その、とんでもない中島監督の映像となっていましたので、
自分の撮りたい画が撮れるまで役者を追い込むという、このスタイルもまた演出の一つの形なんですね。

あとは、中谷さんが何らかの賞で主演女優賞でも獲得すれば、言うこと無しです。

これ以上ないくらい不幸な人生を歩んだ松子のような人でも、ところどころで幸せな瞬間があり、
その数少ない幸せな瞬間をクローズアップしたような感じを受けました。

ミュージカルや、ポップな絵柄や、スクリーンを埋め尽くす花などが印象的ですが、
それらは松子の、その瞬間の心情を表したのではないでしょうか。

 ♪ ま~げて~、背伸び~し~て~

なかなか、頭から離れません。 選曲もベストでした。

ただ、笑いの部分にはノレなかったかなぁ。

嫌われ松子の一生
★★★☆ 2006 日本
監督:中島哲也
出演:中谷美紀 瑛太 伊勢谷友介 香川照之 市川実日子 黒沢あすか 柄本明

追記

 晩年の松子おばさんは、まるでハグリッドのようでした。(笑)


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