
BSテレ東ドラマ「名建築で昼食を!」がカムバックしました。
寺や神社、お城好きも同じだと思いますが、いわゆる歴史的建造物には、何を思ってこんな設計をしたのか?と興味がそそられるものが数多くあります。
自身の持ち物であれば設計のコンセプトは語られることがあっても、依頼人のコンセプトをもとに造られた建物は、その依頼人が多くを語らなければ「謎」の多い設計となってしまいます。
例えば、映画「火天の城」では、織田信長から安土城築城を命ぜられた宮大工が吹き抜け構造を案じますが聞き入れてもらえないまま築城します。
映画の中では触れられていませんが、同時に信長は安土城の中腹に菩提寺として総見寺を移築します。
そこには「信長の化身」としての大石が置かれていて、登城の際には遥拝するように定められていたそうです。
比叡山を焼き討ちし、石山合戦など仏徒への弾圧をやめなかったことと矛盾する行動と思われますが、そこには偶像崇拝することの愚かさに気づかせるとともに、教会に似せた城にいる信長を、教皇とし、大名=国王の関係になぞらえさせる意図があったと考えているのですが、どうでしょう?
それはさておき、このドラマには、そこにある空間と、微妙な間合で流れる時間が快く感じられます。
慈しむまなざしが何ともいえません。
冒頭話は「アンスティチュ・フランセ東京」で、世界に2つのみと言われる2重構造のらせん階段が紹介されます。
しかし、福島県会津若松に行った折に見学した「会津さざえ堂(ここをクリック!)」がまさしく同じ構造と思われ、フランスのシャンポール城の2重らせん階段と関連性があるとしたら面白いと思います。
シャンポール城の設計には、レオナルド・ダ・ビンチが関与したともいわれているので、ますます興味深いです。
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「名建築で…」の内容は本編をご覧ください。
TVer.(ここをクリック!)で、無料配信期間は未定です。
年末年始の外出自粛に呼応したもので、さまざまなドラマラインナップが楽しめます。
このブログでの「名建築で…」コメントは、第4話と最終話があります。
池田エライザさんの髪の長さで、いつごろ撮影したシーンなのか、違いを見比べるチャンスです。
人気者だけに、結構、インターバルをおいて撮影しているんでしょうね。
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これから、クリスマスの人の動きの結果が年末年始を挟んで、感染拡大として徐々に現れてきます。
憂慮されるのは、新型コロナウィルス感染に伴う受入れ医療機関のひっ迫です。
重症患者受入れベッド1床 1,500万円とか、外出自粛のコメントなどがあいつぎ出されました。
GoToが愚策というのに、まだこれを復活させようと機会を伺っていたり、本当に「かね、カネ、金」のことしか頭にない政治家と官僚は「庶民の気持ち」がわかっていないようです。
ベッドを増やしたところで、まず人員の手立ては医療機関任せです。
会食を諫めておきながら美味い飯を喰っておいて「ごめんなさい」で済むのなら、だれが自粛し動きをとめたいと考えるでしょうか?
特権のある議員がコロナに罹れば、大病院の特別室が重症患者用のベッドになって、国家予算 1,500万円が支払われるという仕組みという訳です。
何事にも、表と裏があります。
本当は、御用記事を発表するのではなく、マスコミはこのような「裏」を読み解いてほしいものですね。
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