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散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

埼玉高麗・巾着田

2009年09月20日 | ★メタ坊タウン情報
いつもの常宿・飯能プリンスホテルに泊まる。なにもシルバーウィークだからといって、それほど遠出しなくても、身近にのんびりできるところがあるというのがいい。飯能から秩父方面へ2駅。高麗(こま)駅で下車。15分ほど歩くと巾着田に着く。巾着(きんちゃく)の名のとおり、高麗川の蛇行によりできた自然の地形に100万本の曼珠沙華(まんじゅしゃげ=彼岸花)が真っ赤な絨毯を敷いたように咲き誇っている。クヌギ林を透過した木洩れ日が幻想的な曼珠沙華の赤に濃淡をつけている。見物する人波と花の群れとをはっきりと分けているから、多くの人々が花を愛でていてもさほど気にならないし、その広がりが想像を超えているだけにカメラのファインダーに人影が写り込んだとしても小さなシミのように見えてしまうほどだ。
曼珠沙華は彼岸に咲く。律儀な花だ。「葉無し、花無し」ともいって、花が咲くときに葉は無く、葉が繁るときに花は咲かない。韓国ではそれを「花は葉を思い、葉は花を思う、相思華」と呼ぶ。稲の伝播とともに日本に持ち込まれた帰化植物といわれている。有毒(アルカロイド)植物で、ネズミ等が田畑や墓(土葬)を荒らさぬよう植えられたとされ、ために日本では不吉な花としての別名が多い。花屋では学名のリコリスという名で球根が売られている。
雌雄がないので種がない。球根でしか増やすことができないから、人為的に株分けして植えなければ、突然別の場所に花が咲くことがない。ということは、曼珠沙華が咲く里山には必ず入植者がいたことを示す。曼珠沙華の群生で有名な巾着田のある埼玉県日高市高麗川流域(武蔵国高麗郡)は、その名のとおり高句麗からの帰化人・高麗氏が移住した地域で様々な史跡が点在する。駅前には将軍標が建ち、案内もハングル語となっている。ひょっとしたら、神奈川県伊勢原市の日向薬師、岐阜県海津市の津屋川、愛知県半田市の矢勝川の群生地にも、帰化人との繋がりがあるのではないだろうか?一方、修験道も帰化人との関係が深いとされ、山岳信仰との結びつきと曼珠沙華の拡がりを関連づけることもあり?かもしれない。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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壮観 (酔華)
2009-09-21 07:04:42
近くにこんな場所があったなんて、知りませんでした。
これだけ大量に咲いていると、凄い。

以前、こちらのブログで紹介していた「ブルーベリーヒル」に泊まってきました。
良かったですよ~。
家族が喜んでいました。

ということで、次は飯能プリンスホテルかな。
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お出かけは電車で (管理人)
2009-09-21 15:18:02
久しぶりにUPした途端の書き込みに感謝します。
埼玉はハイキングコースの宝庫。それなりに整備もされていて、ハイカーも多く見かけるので、気軽に行けます。マイカーで現地へ行くのも朝早め着ならOKですが、午前10時を過ぎたあたりから渋滞が始まり、有名観光地なら臨時駐車場が結構あるものの、なかなかたどり着けません。それで日帰りせずに飯能で泊まるようになった訳。川越、所沢など泊まり歩きましたが、飯能プリンスが気に入ってます。
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