お気楽極楽ミラクル

主にアニメ関連のものを中心とした雑記や感想。サイトの性質上ネタバレあります。(※ 現在ウオームアップ中)

まほらば ~Heartful Days~ (最終回1時間スペシャル) 第25話「告げる夜」

2005-07-02 07:31:35 | まほらば
まずは、第25話「告げる夜」からいってみよー!
(書きたいこと多ぎて、一気書き無理^^;)

演出勝ち
(^^)

まー^^;、正直、そこかしこに『無理』はあるし、真面目に詳しい方が考察したら、そりゃー^^;、いろいろとツッコミどころは多いかもしれませんが・・・。

でも、1つの物語としてのクライマックス、としては、
大変良く出来ました!
・・・と言っていいでしょう!!

『面白い』物語、というのは、えてして、『ウソ』も吐くものなんですよね・・・。

刑事モノとか、推理モノとか、裁判モノとか ・・・笑。

もちろん! その辺へのツッコミなんかも、それはそれでとても興味深いですし、・・・不謹慎、と言われるかもしれないけど、正直、自分としてはそういうのも『面白い』ので、ゴメンナサイですが、自分もこの後ある程度そういうの、しちゃうかもしれません・・・。
この物語、また、この感想は全てフィクションです、実在の人物・団体・事象とは一切~ (^^);
(尚、基準は全てアニメ版になるのであしからず(爆))

ああ、でもツッコミコメント等は大歓迎ですので(笑)。

・・・
・・・

前話終盤・・・隆士の事故の報(実際は、隆士、無傷 笑)を聞き、倒れてしまうも・・・いろいろあって・・・目覚めた梢。

しかし、おそらく・・・は、本人格であろう『梢』だけが目覚めず・・・他の4人格が目まぐるしく入れ替わるという・・・。

言葉だけは知っている。『ポップアップ状態』 ・・・というやつであろうか。

・・・今まで・・・『梢』が確固として在った・・・その状態では、たとえ『変身』したとしても、その後必ず『梢』に戻っていた。
又、他の人格に入れ替わる場合にも、必ず、『梢』を経由していた。
しかし、隆士の件がよほどショックだったのか・・・目覚めぬ『梢』。
『梢』不在、によって、副人格(?)sが制御を失っている・・・?
恐らく多分、そういいたいのであろう。

でも、25話「告げる夜」冒頭では、1(?)晩明けてからは、『梢』不在は不在のままですが、既にずいぶん安定していましたね。もう、ショックさえ与えなければ(そんなに)変貌しなくなっている?。

(ちょっと後の方で、黒崎親子の内職手伝い中にまたコロコロ変わっているのは・・・これは苦笑するしかないですが^^;。(ツッコミどころの1つ)
まぁ・・・コレは灰原の梢の副人格誕生秘話(注 これも飽くまでも、灰原の推測)にビジュアルを合わせたのだろう。細かい理論よりも、物語的、ビジュアル的『解り易さ』、を採ったのだろうと思う。)

まぁ・・・どちらにしても、あまり・・・否、普通に考えたら、絶対に歓迎すべき事態ではないのですが。

その辺は珠美が後に悲痛な叫びと共に弁じてくれます。
又、鳴滝荘の他の住人も、その辺は一応承知はしていると思います。
「やっぱり・・・何か変だよ・・・梢ちゃん」@恵
・・・いやぁ、『ちょっと』どころじゃないでしょ?^^;。
てか、一目瞭然 (大苦笑)

でも、この辺は梢が倒れてからの、珠美の挙動との対比の意味もあるのでしょう。
梢が倒れてから・・・梢が”一応”・・・そう、切羽詰った状態でないのを(前話で?)確認してからは、自分の部屋に篭りっ放し。
「待っててね・・・『梢』ちゃん」@珠美
・・・その言葉が、まさかそれほどの悲痛な決意の表れだたっとは・・・この時点では思いもしませんでした。

一方、鳴滝荘の他の住人は・・・(恵&灰原&沙夜子)
こらこらこらっ! 多重人格で遊ぶな! (大苦笑)
(ツッコミどころ その2)
隆士ではないが、「ナニやってるんですかーーーっ!」 ・・・である^^;。
・・・いや、決して遊んでいるワケではないのだが・・・と、思う^^;。
要は、『梢』、に戻したいのだ。
この辺も後に珠美が・・・まるで自分が全ての『業』を背負うかのように告げる・・・そう、サブタイの「告げる夜」。

そして、遂に・・・『その時』は来る。
それはあまりに悲壮な告白。
いや、それは私が望んだことだ。正直、ここまでのお話の流れだと、珠に『ソレ』を言ってもらわないと、なんとも後味が曖昧なまま・・・というか、『お話』として、自分にとってはフラストレーションを残したまま終わられてしまう・・・。
冷血漢、と言われても仕方がない。でも、それは甘んじて受けるよ。自分はとにかく『物語』としては、禍根を残されたまま終わられるのが凄くイヤなのだ。

特に・・・このアニメ版『まほらば』は、ここまで・・・ほんとーに、毎話、観終えた後の気持ちが、とても良い作品であったから・・・多分・・・いや、絶対、その辺はスタッフの狙いに違いない。それは、『Heartful Days』のセカンドタイトルが、最初から如実に示していると思う。

・・・そして、この作品は・・・そう。
まさしく、自分がそう信じた通りの作品だったのだ。

「私は梢ちゃんを愛しています。白鳥さん・・・私はあなたが憎い・・・!」

珠よ。
そうだ、それだよ。
私は、そのセリフが聞きたかったのだ。
そう。この作品が始まって以来、ずっと・・・。

真意を!
そう、ずっと、その真意を聞きたかった。

その1言で・・・私がこの作中、始終感じて止まなかった珠美への疑念? ・・・煮え切らないフラストレーション、みたいなもの・・・それはすべて氷解した。
愛せる。そう、それなら愛せるんだ。珠よ。


・・・この時点で、私はこの『まほらば』の登場人物をようやく全て愛せた。

全ての登場人物を愛せる・・・それは、大団円への必須条件である。そう、この時点で、私はようやくこの作品が『大団円』に向かっていることを・・・そして、それを素直に受け入れられることを確信した・・・確信できた。

んー、しかし・・・^^;(急にお気楽に戻る)
こーして見ると、けっこー、隆士と珠美・・・ってーのもお似合いじゃぁないんですかね?^^;。
・・・と、いうか、珠美にも隆士みたいなオトコが必要・・・てか、結構、イイ感じで支え合える・・・補え合える夫婦になるんじゃないんですかね?(苦笑)

「負けちゃいました・・・」@珠美
もしも・・・飽くまでも、もしも、の話ですけれど。
・・・のところに・・・『隆士に』、だけじゃなく・・・あるいは『梢』にも・・・!?
珠美の隆士に対する感情が愛憎、表裏一体な状態になっていて・・・?

もしも、ここまでの『物語』で、その辺まで踏み込めていたら、このシーンは・・・もっともっと感動できたかもしれないな・・・。

話を珠美の『告白』にもどす。

珠美が梢が倒れてから今までずっと部屋に篭って『研究』していた事・・・。
その中には・・・『梢』以外の人格に消えてもらう(!)
・・・そこまで、珠美は思いつめていた!!
「誰も口にしようとしないけど・・・」
・・・そうなんだな・・・。
別に珠美だけじゃなくて・・・隆士以外は・・・少なくとも梢が『変身』するようになる以前から、梢を知っている。
・・・少なくとも、アニメ版では。
そんな『彼ら』、にとっては、『梢』だけが出てこない・・・今の梢。
それは、ゆゆしき問題だ。
梢を『愛している』・・・「私の全て」、とまで言い切る珠美。
『天才』と呼ばれながらも・・・否、『天才』であるが故に、梢と出会うまでは、『人並みの感情』にすら目覚めてなかった珠美。

・・・彼女にとっては、そこは絶対譲れない・・・譲れなかったのであろう。
梢が『変身』するようになってから数年・・・他の『彼女』とも確かに馴れ合った(特に・・・千百合、か)。
しかし! ・・・珠美にとっては『梢』、が『全て』なのだ。・・・否、もちろん千百合も早紀も魚子も棗も『居なくていい』・・・なんて決して・・・今では思えないけど。
でも、珠美が愛しているのはあくまで『梢』だったのだ。
あくまで『梢』が『主人』である今まではそれでも良かった。
でも、『梢』だけが出てこない・・・眠ったまま? 消えてしまった・・・!? ・・・そんな事は信じたくない。信じない。

「あなたのせいで・・・っ! 梢ちゃんは出て来れなくなったのに・・・!」

隆士へのこの『暴言』も、珠美の真意を聴いた・・・やっと聴けた今。
もう、憎めない。憎むなんて、できない。
しかし・・・。

「私には全てを賭けて梢ちゃんを救う・・・その覚悟がある!
あなたにはそれがあるんですか・・・!」

そう問う珠美に。
「あるよ・・・」 ・・・と、あっさり答える隆士。
あっけにとられる珠美。

ははは(またイキナリお気楽に戻る・・・^^;)。
いやまぁ・・・ここから先の隆士のセリフ・・・珠美の反応、ってか、シナリオの流れは、正直、女の子の視聴者には不評、かもしれないな・・・^^;。

珠美のセリフ
「ついこないだ現れたばかりのあなたが・・・っ、梢ちゃんの心に大きく入り込んで・・・っ!」
「あなたが憎い!」
「・・・その覚悟が無いのなら・・・っ、あなたには『梢』ちゃんの心に触れる資格は無い!」

珠美のそんな『抵抗』を・・・これまた即座に・・・一瞬にして・・・ぶっちゃけ『無効』にしてしまう、隆士。(^^);

前話で「白鳥さんは梢ちゃんにとって、とても大切な人なんですね・・・?」と・・・なんとなーくを装って(?)問う珠美に、
「うん!」@梢

・・・同じだ。同じなんだ・・・。と。
・・・駄目だ。敵わない。
・・・『この人たち』には敵わない。
・・・『ソッチ方面』で、自分の入りこむ余地なんて・・・
・・・こんの! はっぴー・ぴーぽーず、があああぁぁぁ・・・っ!!!

あれだけの・・・いわば『挑戦状』を、叩きつけられても・・・ひるむどころか・・・決意をあらわにしてしまった隆士。
それもとても『柔らかな』決意を・・・。
それは23話『紅葉の中で』での隆士の決意でもあった。
・・・それは珠美も聞いていた。
でも、そこまでの『決意』、とは思っていなかったのだろう。
でも、それは隆士の『真意』、であったのだ。
そして・・・それは・・・おそらくは、それを受け取った梢、も。

ひょっとしたら・・・。
眠ったままの『梢』は・・・実は、とうに目覚めていて・・・。
『王子様』が起こしに気てくれるのをいたずらっぽく待っていただけなのかも・・・?
以下、全くの妄想ですが。
魚子が『お掃除やお料理が得意で・・・優しい優しいお姉ちゃん! ・・・になれるかなぁ・・・』
・・・そんな隆士に『梢』を彷彿とさせる(これは妄想じゃない)アピールも・・・?
焦れた(?)『梢』がさりげにアピールしていたんだったりして・・・?^^;。
『私』はここだよ・・・と。
ここにいるよ・・・と。

それを隆士は、「それって・・・(『梢ちゃん・・・!』)」、と解した。
珠美は・・・そんな魚子を真面目に相手にする隆士を・・・あるいは魚子をも? ・・・おそらくは忌々しく思った。

この時点で・・・勝負アリ・・・か

話が前後するけど、早紀への対処もそうだったね。
「こういうのは、みんなで食べねーとなぁ・・・」
・・・そこに隆士はすでに『梢』を見出していた。
・・・多分、隆士だけじゃないだろう・・・。
恵も灰原もなんとなく感じていたんじゃないかな?

ひょっとしたら・・・可能性は低いかもしれないけど・・・。
アニメ版の『梢さん』は、作中でDIDとかMPDとか語っていない通り、ひょっとしたら・・・、ひょっとしたら・・・?^^;。

・・・そんな所感もでてきてしまいますね・・・^^;。

『眠ったままのお姫様は、王子様の語りかけで目覚めましたとさ』
『でも実はそのお姫様は・・・』
『王子様の真意を・・・試していたのです・・・!』

・・・なんてね!^^;

蛇足 ・・・でも書かずには居られない(^^);
そう考えると・・・?^^;、『ツッコミポイント3』^^;
※ 早紀には『大家』としての自覚がある(これは第2話で明らか)・・・なのに、隆士の『(梢さんは)出かけている』発言に異議を唱えなかった・・・!

が、消えますね・・・^^;。
『早紀』のその言動も、『梢』の密かなアピールだったのかもしれないね・・・!
『私』はここだよ・・・と。
ここにいるよ・・・と。

以下、超蛇足&超妄想なので、改行入れ&文字色を変えます。
うっかり読まないように。読むと目が腐るかも・・・!^^;



























梢の本人格は非常に安定しています。
そして・・・それは副人格、も然りです。
『梢』さえ健在(?)ならば、必ず『梢』、に戻ります。
そして、各副人格も・・・クセ(個性)は強くとも・・・それでも・・・ずいぶん『確立された』性格を有していて・・・1人の人間、と呼んでも、全く差し支えないほどで・・・。
まぁ、その辺りは単なる『物語』、としての『脚色』、とも捉えられるのですが、でも、このアニメ版、に限っては、そうとも言い切れない点が脚本中に多々見られます。
梢さんの『ソレ』は・・・障害・・・というよりも、ある種の『天才』なのかもしれません。
・・・『梢さん』自信は・・・傍からみたら、正直、『ありえない^^;』程の天使のような娘です。
でも・・・実は、その『天使』の反面は・・・反面が、自分の中に『他人のような』人格を想像して・・・それはいつしか『創造』レベルにまで達して。
両親の死・・・は・・・彼女にとって『密かな楽しみ』だったそれを表面化させる・・・それが必要になるキッカケだったのかもしれません。
『成り切って演じているのか』・・・はたまた、『成り切る』天才で、その間は記憶さえ分別管理できる・・・!、とか?
ともあれ、そんな『副人格』のお陰(?)で、彼女は『自分の責任』・・・『両親の死』をどうしてもそう思ってしまう・・・本来の責任感の強すぎる『彼女』。
それをそうやって・・・無意識か意識的かは本人にしか解りませんが、とにかく緩和させたのかもしれません・・・。

・・・実は、そんな『逸話』は聞いたことがあるのですよ。
スパイのお話なんですけどね^^;。
ホントかどうかは知りませんケド・・・!^^;

『成り切り』の天才。誰も『彼』がスパイ、だなんて夢にも思わない。
・・・しかし、『成り切』るあまり・・・気が付いたら、いつの間にか(?^^;)・・・敵側の幹部に成っていた!(爆笑)
・・・と、いう・・・^^;。