メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

ビデオ

2009年02月19日 11時37分17秒 | イベント
「タンゴ・ヌエボ」について書くっちゅーことは「タンゴの基本」について書くっちゅーことで、タンゴの仕組み、リードシステムについての総まとめを書くっちゅーことだな。


つまりこの辺が「テクニック 巻の弐」 になるのかな。


大変なんでがんばってまとめます。








今回はこの前のデモの話の続き。




1月9日にやっと Kumita 到着 ! 



もう4回目なので慣れたもんっちゅーより、ちょっと旅行に行ってて帰ってきた感じ。
ミロンガで会う人たちも「最近ミロンガ出て来てなかったね」程度にしか思ってない人も結構いた。


しかし4ヶ月のブランクはないはずはない。
去年帰ったときは真っ白になって帰ってきたのでそれに比べれば全然マシだがやはり大分レベルダウンしてる。






今回はビデオカメラ を仕入れてきたというので早速自分達の踊りを見てみることにした。








「うげっ!」




こ、これは、見物にはならん。。。





ちびまる子ちゃんのように顔に簾をたらして固まってる Kumita はおいといて自己診断。










たしかに今回は何も考えずに踊ったというのもあるがまったく曲全体の中にドラマ性がない。

ただ踊ってるだけ。

これははっきり分かり易い見せ場を前もってどこにするか決めておいた方がいい。

ほんとに100パーセント即興型だと発想が思いつかなければ盛り上げどころがないまま終わってしまう可能性がある。
プロでもそういうデモはしょっちゅうある。



それと選んだ「Sinsabor」
踊ってる感覚より見た感じはかなり遅い。
遅いとテクニックの「アラ」がバレバレなのだ。






そして決定的なのは一つ一つの動きが微妙に音に合ってない。

ミロンガで踊っているとよく「ミュージカリティいいねー」とか「細かい音まで表現してていい」などと褒められることが多いがそれはあくまでも内面的なことでしかない。
踊ってる当人達は外からは見えない。
その瞬間の「感覚」が音楽のイメージに近いかどうかでミロンガでの音楽性が決まる。


デモでは、ミロンガで人を避けながらの小さい動きで限られた範囲での微妙な「感覚的」な音楽性とは違うのだ。



女性の身体の動き(リード)を意識しながらも自分自身の細かい動きにまで気を回さなければならない。








単体の音 の動きの表現は


1、踏む音そのもののイメージ。踏み方、体重移動の速度など。


2、音から音の間 の表現。  取った音から次に踏む音までの間。
 楽器の流れに合った動きはこの部分が特に重要。
  



どうも2から1へ移る瞬間が上手く繋げてないようだ。
それが微妙に合ってないように見える原因。


「音の繋ぎ目」はさらに滑らかな動きを「見た目」にも「感覚的」にも作りだすことができる。









「音楽性」以外でミロンガで踊っていてオレがよく女性に褒められるのは「ソフト&クリアーなリード」

ソフトリードは手リードやパワーリードを使わないので当然として、微妙な歩幅のコントロールや移動位置が確実に指定できなければ混んでるところでは人に当たってしまう。
(バイク便だったので混んでるミロンガで人に当たらないで踊るのは得意)

しかしこれも周りに人が踊っているところで、他の人がどう動くのか予想しながら空いてる場所を探して上手く踊れるということでしかない。
つまりリードの動きが小さくて済むのだ。





1組で踊るデモでは もっと大きな全身の動き が要求される。
        
身体全身の大きな動きはよく見えるというのもあるが、なおクリアーでソフトかつエネルギッシュなリードを生み出す。






その日のシークエンスのリード&フォローさえ出来てれば誉められるクラスとミロンガで踊っているのとだけでは分からないことがしっかりビデオに映ってきたわけだ。





             ぼーぜん。。。   とする二人であった。







最新の画像もっと見る