メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

ブルーノ&マリアンヘレス

2008年01月25日 15時28分28秒 | タンゴ・ブルホ
 12月からブルホのプラクティカの時間はマティアス&カーラがいなくなったので毎週ゲストのダンサーが来ることになった。
今月になってマティアスたちが戻ってきてもどうせまたすぐにツアーに出るのでそのシステムを続けている。

ガストンはこのプラクティカに違うスタイルのダンサーを呼びたいらしくミロンゲーロやウルキサのダンサーを主にゲストにしている。
でもなかなかガストンのお目当てのダンサーが都合が付かないことが多く、そういう時は友達のモデルノ系ダンサーが来たりする。

と、いうわけで先週今週とブルーノ&マリアンヘレスがやってきた。
ブルーノはオレも結構前から友達。
まえまえから「上手いなぁー」とは思ってた。
でも運悪く彼らがデモるときは用事があっていままで見たことない。
非常にざんねん。

しかしこういう状況で教えてもらえることになったのは嬉しい。
今回間近で見てやっぱりうまいなぁと実感した。
それより、ブルーノの踊り方、リードの仕方がオレとすごく似てる。

もともとオレはダナパブ、マティ&カーラをベースにしているがDNIを出てから外からの刺激を多分に受けて変化してきてる。
その結果がブルーノに近い踊り方になっているのだろう。
もちろんブルーノはオレなんかより何倍も上手いんだけどね。
そういう点でもすごく共感を抱くんだけど何より彼らはすごく感じがいい。
スペイン語でいうところのシンパティコだ。
質問もしやすいし、すごく丁寧に教えてくれる。
ほんとにいい感じの人たちだ。


たまたま今年のCITAは誰が出るのかと思ってCITAのサイトチェックしたら彼らの名前があってビックリ。
ついでなんでYOUTUBEでチェックしたら何件か引っかかった。

ブルーノ・トンバリ&マリアンヘレス・カアマーニョ
Bruno Tombari & Mariangeles Caamano


う~ん、出てるビデオ全部見たけど感想は、、、
たしかにリード&フォローは完璧。
音楽は普通。
足りないのはディナミカだな。
表現力。
ずっとソフトな動きが続いてる。
メリハリがない。
柔らかい動きはいいんだけど一発がない。
やっぱりときには激しく、強くの部分がないと見ていて飽きてしまう。

ミロンガで踊ってる分にはすごく上手い人たちなんだろうが人に見せようと思うと魅せるための踊りをしないといけない。
これはマティアス&カーラとまったく同じケースだな。
技術は超1流、でもスパイスが足りない。
せっかくここまで完成してるんだからもったいないよねー。
でもこういうのって本人の性格の問題もある。

ダナパブのダナなんかは
私を見てっ!!
っていう感じなのでいいんだけど最近はちょっとやりすぎの感が出てきた。
アレハンドラ・マルティニャンやナンシーも調子にのってやってるときは品がなくなってるもんね。
どこまでやるかも難しいもんだ。

リーダー側としてもやりすぎるとクサくなったり、しつこくなったり(ショーダンサー系に多い)
ヌエボのイケイケもやりすぎで疲れちゃったりすることもある。

そういう点でのセンスが問われてくる。
チチョはやっぱりしっかり時代を捉えているらしくエウヘニアと踊っていたような踊りはしなくなって今はあっさり、すっきり踊っている。
セバスチャンもまだ若いので少しイケイケ感はあるが落ち着いてきた。
ダナパブは逆にやりすぎになってきた。


と、いうわけで今回ブルーノ&マリアンヘレスがCITAに向けて成長してくれればうれしい。期待は出来ると思う。

今回CITAに出る人がいたら彼らのクラスは
教えるのも上手いし今年のメンバーなら技術力は5本指に入りそうな実力の持ち主である。

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