メン・ピン・タンゴ ツモっ!

南米のパリ、アルゼンチンはブエノス・アイレスで起こる
お洒落(?)な出来事を毒談と偏見で綴るブログ

タテ & マリアナ

2008年09月21日 10時39分46秒 | 他でのデモ
今年6月ごろからむちゃくちゃ上手い男を見かけ始めた。
かなり前にも見たことある気がするがほんとにかなり前。



オレが知らないってことは外人なのか?  

ときどきブエノスに来るとか?





しかし、体の使い方、リードは超1流のモデルノダンサーそのものだ。




話してみると彼はアルゼンチン人でショーダンサーだった。

今年も「タンゲーラ」で日本にも行っていたらしい。
その前後はずっとアメリカ、ヨーロッパなどを回っていたそうだ。


海外にいた期間が長いのであまり見かけなかったというわけだ。



その「タテ」君がクラスを始めた。
しかもあのマリアナ・ドラゴネと一緒に!!

これは取るしかないっしょ!?



というわけで最近ときどき彼らのクラスを取っていた。







で今回、とうとう2人でデモることになったというわけ。
デモった場所は最近アンダーグランドで人気の「エル・ソシアル」
このミロンガ(?)の模様はKumita氏がレポートしてくれているのでそちらを見てね。

ゴハネ~ラ!
http://ameblo.jp/imageconsultango/entry-10141492102.html








しかし、このタテ君。
ほんとにショーダンサーでこういうミロンガでやる、いわゆるインプロでのデモンストレーションはやったことがない。

初めてのインプロデモ。 デビュー作。

それを踏まえて見てみよう。




 タテ&マリアナ Tate Di Chiazza - Mariana Dragone - Club Social





この日、ソシアルに行って会った時からガチガチに緊張してたタテ君。
やっぱり1曲目はカチコチ。


しかも、どう見てもこれ、まったく練習してないだろ!?

普通はデモる前に何回も踊って魅せ場の計算などをしておくもの。
しかし、どう見てもこれはまったく計算してない。




まぁ、インプロのデモは初めてだから仕方ないか。


なんとか中盤からノレてきて、スローモーションのガンチョスカしが決め技になった。



しかし、やっぱりショーダンサー。

最後のキメがヤリ過ぎだろっーーーー。





Tate Di Chiazza - Mariana Dragone - Club Social 2





だいぶ落ち着いてきての2曲目。
かなりいい感じ。

見て分かるとおりこの男、かなり耳 がいい。

彼はヌエボ系ダンサーとは交流が少ないのでヌエボ系ダンサーがやるような音を使った小技で遊ぶような踊り方はしない。
トラディショナルダンサーなので音の取り方はオーソドックスだがフレージングもの表現もすごくいい。



1つの曲を覚えるのに最低500回は聴くと言っていたが彼は耳がいいのでそれくらいでかなり細かいところまで覚えられるのだろう。
オレは500回では足りない。。。








タテはトラディショナルダンサーなのでヌエボな技は使わない。
昔から使われている程度のコルガーダやボルカーダは使うがヌエボヌエボしたことはしない。



クローズでの歩き方も少し前傾で胸押し型。

典型的なトラディショナル、ウルキサ系だ。




しかし彼の体の使い方、リード方法はモデルノなシステムを取り入れている。
体の全ての部分を繋げて柔らか~くコントロールしている。


モデルノ系トラディショナルダンサー!?


体の使い方、リードは超1流!!!
オレが知ってるダンサーの中でも10本指に入る。








しかも、のは彼はショーダンサーだということ。




はっきり言ってショーダンサーには、サロンで踊るときにちゃんとリード出来るダンサーはほとんどいない。

ステージのショーの体の使い方はまったく違うから当然なのだが、ほとんどのダンサーがうまく使い分けられないのだ。


よって、ショーダンサーのリードは腕リード、パワーリードになるか、察知(合図)式になってしまいやすいもの。
どちらも女性にはやさしくないリードだ。


しかし彼のリードは オーガニック!!
1流のモデルノダンサー、サロンダンサーとまったく同じ。
自分の体の使い方はモデルノダンサーそのもの。



まぁ、彼がステージ踊ってるところを見たことがないのでなんとも言えんけど。
ステージではけっこうショボかったりして。。。





マリアナはステージでは目立たなかったもんなー。









そしてそのマリアナ・ドラゴネは、やっぱりサロン上では実に素晴らしい!!

この柔らかい動き!







マリアナは、オレマイベスト・スーパー女性ダンサー
                        ダントツ No.1 なのだ。








何が?  って、




彼女ほど完璧なフォローテクニックを持ってる女性はいない。

踊るとむっちゃくちゃ気持ちいい。



体はかなり大きいのに(前から見ても横から見ても胸が同じ厚さ)動きが軽い!

もちろん軽いのにピッタリ全身のコンタクトがある。
リードの受けがしっかりあるし、すごく安定している。



そしてまったくカドがないのだ。


どんな動きをしても全ての関節部分が軽く、柔らかく 動く。

まるで風船人形と踊ってるみたい。
フワフワで気持ちいい。
ちゃんと体の各部分を感じるし、不可能な角度がないんじゃないかと言うくらい自由に動く。






その秘密は彼女の足の親指にあったっ!!!



マリアナの親指、めちゃくちゃデカい!!



ほぉーーーーーーーっ。

すべてはここ、脚、足、親指の筋力だ。





セシリア・ガルシアと同じ、親指一本で自分の体を支えられるくらいの筋力なのだ。
どんなに少ない接地面でも安定して立っていられる。
軸のカバー範囲がすごく広いということだ。
腰は低くても足先で強~くセントロを押し上げている。
安定していればそれだけリラックスできる部分も多くなる。




マリアナは教えるのも上手いし、性格もかわいくて愛くるしい。

タテ君もお洒落でカッコイイし、男らしい。





オトラでは調子にのってかかったミロンガのリズム に合わせて胸をプルプルさせているタテに、マリアナがツッコミを入れていた。

せっかくノってきたところだったのでもう1曲見たかった。




技術力は2人ともパーフェクト!だから、あとはタテ君がインプロでの魅せ方を勉強すればむちゃくちゃいいパレハになると思うんだけどなー




Tate & Mariana




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