膵臓がん闘病記 ・・・いつか電池が切れるまで・・・

2008年夏、膵臓がんの手術をしました。その時のこと、その後の生活などを書いています。  
 

花火

2010-01-24 22:39:59 | 入院生活
2008年8月、退院も近い病室から、夏祭りの花火を見た。



見舞客のいない部屋で、癌の話で盛り上がった時の、

  「江戸時代なら死んでたわね。」 という、何気ない言葉が私にまとわりついていた。



      医療の進歩は、果たして正しいのだろうか・・・



昔読んだSF小説が思い浮かぶ。 タイムマシンに乗って太古にレジャーに出かけた主人公、思いがけず、予定外の虫を踏み潰してしまった。 そしたら、自分の世界に戻った時、歴史が変わっていた・・・なんて話。



私は、死ぬべき人間だったんじゃないのか・・・?  ふと、思った。

   私の本当の寿命は、もう尽きているのじゃないのか?

      黄疸で死ぬ運命だったのじゃないか?


医療の進歩は、正しいことなのか? 



真夏の空の、打ち上げ花火。

  闇にうち放たれるそれは、美しかったけれど、はかなくもあった。


       にほんブログ村 病気ブログ がん・腫瘍へ
       にほんブログ村