膵臓がん闘病記 ・・・いつか電池が切れるまで・・・

2008年夏、膵臓がんの手術をしました。その時のこと、その後の生活などを書いています。  
 

告知

2009-10-07 15:25:54 | 告知~
「胆管を詰まらせているものは、腫瘍・・悪性のいわゆる癌です。」


告知は、あまりにもあっけなかった。医師は淡々と顔色も変えず話す。毎日、日常的にこんな患者を相手にしているからだろうか。そうすることで、相手にも冷静さを求めているのだろうか。
そのせいではないと思うのだが、私の対応は、はた目からみればかなり冷静だったろう。その場では、泣きも喚きもしなかった。


急な入院後の検査や、超音波の検査での結果がこれだった。

    ‘下部胆管がん’


胆汁の通り道である胆管の下の方に、できものができた。それが、‘癌’だった。




病気になる少し前に、考えていたことがある。


私も47、人生折り返しだ。これから、どう生きるべきか、と。

‘死’の瞬間まで、精一杯生きたい。そして、形のないもの・・・素敵な思い出や、大事なものを両手いっぱいにかかえ、死に際に「いい人生だった」とつぶやこう。と。これからは、そんな‘棺桶アイテム’を増やしていくことが大事なんじゃないか? なんて・・・・


今、たった今、誰かが亡くなったかもしれない、そして・・・次は・・・

     


病室に戻り、自分のベットに入った時、少しだけ涙が出た。




そこには、わかりきったことを少しも理解していなかった自分がいた。


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