膵臓がん闘病記 ・・・いつか電池が切れるまで・・・

2008年夏、膵臓がんの手術をしました。その時のこと、その後の生活などを書いています。  
 

一時帰宅

2009-12-09 17:14:08 | 入院生活
7月23日(2008年)の手術予定を待つ日々。


・・・・長いって・・

医師が言うには、黄疸の症状が治まり準備万端にするには、そのくらいの時間が必要らしい。 手術は、かなり込み入ったものになるらしく、手術に伴った合併症の心配やら、膵液等の漏れ(これが1番やっかいらしい)、などを聞くと、癌になった上、他のことで危険にさらされるのか~と少し憂鬱なる。



癌細胞は、1ヶ月くらいでは、そんなに大きくならないらしい。 でも、小さくはならない。 だったら、早く手術して欲しい。 なんというか、入院生活は、仕方がないこととはいえ、この間まで、病気と無縁だった私には、「囚われの身」の感覚がどうにも居心地が悪い。 検査で痛い思いをすることはあっても、本人は、管が身体にくっついているだけで、痛くも痒くもない。


そんな中、「家に帰りますか?」と 医師。


「えっ?」 検査も一通り終了し、もうやることがないそうな。  
んなこと言って・・・疑り深い私は、


「最期の身辺整理をしろってこと?」
 

なんて、ほんのちょっと、思った。 告知もあっさりしたものだったし、ほんとはもっと悪かったり・・・じゃなくても、もしかしたらってことがないとは言えないわけで・・・ハハ・・・深読みしすぎだなと思い、打ち消した。


家に帰れる。 ありがたい。 急な入院だったもの、子供達も心配だったし、その他もろもろ、気にかかることは山ほどあった。 PTAのお仕事など中途半端なものも多い。 長男(高2)の高校で支部の会計をやっていた。 支部のお金も預かっている。 誰かにお願いしないと、みんなに迷惑掛けると、入院中気になっていた。 こんな時に~って感じだけど、万が一もないとは言えないのだから、ちゃんとしておかないとな~ なんて。



手術のための再入院が、7月18日、それまで、10日程、家ですごした。


管はついたままで、いつも胆汁を貯める袋をからだのどこかに着けてはいたが、普通に生活していた。 特に生活面での注意事項もない。


家に戻ってしまうと、予定されている手術がずーっと先にも思えた。



病院に戻らなかったらどうなるんだろう? とも思った。 でも、袋ぶら下げてるままじゃね~ 逃亡もままならない。 いや、逃げるつもりなんかなかったけれど、手術が怖いわけじゃなく、ただ、人間って病気になるんだ、死ぬもんなんだ、と頭の中でひらひらと舞っていたのかもしれない。


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2 コメント

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Unknown (ルイ茶長)
2009-12-11 07:31:09
明るくユーモアあぶれる文章で
続きを とても楽しみにしています♪
去年10月に膵頭十二指腸切除術を受けました。
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Unknown (ルイ茶長) さんへ (memento-mori-001)
2009-12-15 18:47:39
ご訪問、コメントありがとうございます。

お褒めに預かり、恐縮です。
また、私と同じ手術をされた方からのコメント、なんというか、たいへんありがたく思います。

またのご訪問お待ちしています。

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