膵臓がん闘病記 ・・・いつか電池が切れるまで・・・

2008年夏、膵臓がんの手術をしました。その時のこと、その後の生活などを書いています。  
 

死にぞこない…5年生存率の挟間で…

2011-07-01 09:07:57 | 5年生存-3年目
また、夏が来る。もうすぐ手術をしてから丸3年。


   …私は生きている。


昨年の夏も暑かったけれど、今年も暑くなりそう。 手術をしてからずっと、私は“身体の弱い普通の人”
…癌細胞といっしょにいろいろ切除しているせいか、私は欠陥品で無理ができないようだ。


暑い夏はいやだ…昨年秋には「急性膵炎」でまたもや入院生活を余儀なくされた。 でも、


   …私は生きている。


あれは、痛かったな~ 担当医から話は聞かされていたので痛みに襲われた時、「これが多分急性膵炎!!」と思ったもんだ。 でも、死ぬ気はしなかった。 目測で10日も入院すれば退院だろうと考えていた。 で、事実その通りだった。

膵臓の3分の1、十二指腸、胆のう、胆管の一部・・・それらが私にはない。 この手の手術をした人間は、予後、‘急性膵炎’を伴う事があるらしい。 本来‘急性膵炎’は大酒のみの男性に多い疾患だという。
 
担当医は言う。 「1年に4~5回する人もいるんですよ。」
「そりゃ、単に医師の腕が悪かっただけなのではないですか?」と私。 診察室は一瞬、少し押さえたような笑いの空気になる。 私はただ、遠まわしに「先生の腕はいい」と言いたかっただけなのだけどな。



3か月毎の血液検査、半年毎のCT。 今のところ特に心配な所見はない。


    また、7月が来る…


昨年の夏、交通事故で次男の後輩が亡くなった。 どうして私ではないのだろう。 
大震災の折、私は、なぜ、波打ち際に立っていなかったのだろう。 亡くなるべきは私ではなかったのか…


膵臓癌の再発率は高く、それゆえ5年生存率は恐ろしく低い。 
もう再発して余命を切られていてもおかしくない。
こんな私がのうのうと生きていていいのだろうか? と、時々思う。



そこには、この腕で、この身体を抱きしめて「生きてる!」ことを噛みしめたいと思う私がいる。


    …また、7月が来る。 暑い夏を連れて…



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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うちのカミさんもそうです。 (SUGAちゃん)
2011-07-02 00:40:32
カミさん、28日に同じ手術をしました。この先、どれくらい生きていけるのかな?日々、考えさせられます。大変だけど、がんばって生きていきましょう。
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術後3年おめでとうございます (はっさく)
2011-07-04 17:42:09
はじめまして。私も同じく膵臓がんで、膵頭十二指腸切除手術を受け、丸3年が過ぎました。

手術後すぐに、がんの疑いの腹水や胸水もたまり、増えましたが、抗がん剤がよく効いて全くCTでは見えなくなって、よく覚えていませんが1年以上経ちました。
コーラスに仕事に患者活動に充実過ぎる日々を過ごしています。今も抗がん剤は続けていますが、中断の提案を受けるまでに回復できました。治療の継続を希望して続けていますが。
落ち込むこともたくさんありますが、今を楽しんでいる内に日々が過ぎて行きました。頑張りすぎずに、おいしいものをたくさん食べてくださいね。
私も50歳になれました。ともに生きていきましょうね。
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同じ人たちが、いる。 (pinpko)
2012-04-08 03:39:20
2008年1月に同じ手術をしました。

生きているのです。

頑張りません。体力は、戻りません。
その前から体が、楽なときは、ありませんでした。
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