今では、大型センターの中にビデオショップや雑誌と一緒に文房具のコーナーが置かれているところが多くなってしまいましたが・・
白馬には、昔懐かしい「文房具屋さん」が今も駅前通りにあるのですよ。
店内にはぎっしりとありとあらゆる文房具や小物が置かれていて、奥のほうを見るとたまに、他ではおそらくもう置いていないような「アナログ文具」も・・・こんなものを発見するとアナログの私的には嬉しくなってしまうのです
少し前に、ツバメシールのデザインを書くのにどうしても 「雲形定規」が必要で(今じゃみんなパソコンでデザインするのだろうが、私ゃそんなこと出来ない。私がテクニカルイラストの仕事をしていた頃にはこれは絶対の必需品だったのだ。) たずねると・・・
「あるよー」と、奥の引き出しから・・・意外とこれって大型センター内の文具売り場などには置いてないのですよ。ここはちゃんと備えている。うれしいね~
その文房具屋さんに・・・・今年6月半ば過ぎからツバメが巣を作り始めたのです
しかも巣の場所は入り口正面のライトの上
私が気付いたのは、巣も完成した頃のこと。
でも・・お店は夜間から朝8時ごろまでシャッター下りているのに・・このツバメ夫婦はどうするつもりなんだろ・・・と
お店のご主人に聞いてみると、今回十数年ぶりで巣を作ってくれたと・・
その時も同じライトの上に作ったのですが子育て中に巣が落ちてしまい、それ以来来なくなってしまったそうです。当時小さかったお子さんがとても悲しんでいたとおっしゃっていました。
今回は絶対に落ちることなく巣立って欲しいので、完成した巣の下部分をガムテープでしっかりと固定してあげたそうで・・なるほどこれなら絶対大丈夫。巣の下にはお客さんがわかるようにイスを置いてその上に糞受けを。
メスツバメが抱卵に入る頃には巣に戻るのを確認してから夜シャッターを下ろすようにして、朝も早いツバメのために、巣立つまでの間シャッターの端の場所を半分開けたままにしてくれていました。
毎日携帯で写真を撮っては、大きくなって白馬を出て暮している、あの時悲しんでいたお子さんに「順調だよ~」と画像を送っているそうで・・こんなお父さんに育てられた子供はきっと小さな命を大切にする心の優しい大人になっていくのでしょうね
まさに白馬の「ツバメに優しい大家さん」
夏シーズン、店の入り口にはいろんな花火が置いてある。ちなみに私の好きな花火は「線香花火」 やっぱこれが花火の原点でしょ
子供たちや観光客が入り口のイスの上の糞受けに気付き見上げると「ツバメの巣」
そこで雛たちがピーチクパーチク「こんなところに~」とみんなびっくりしていくそうで、外国のお客さんは(白馬は今、オーストラリアの方達が多いです)珍しそうに写真を撮っていました。
そうですよ「家やお店の中にツバメの巣」 この光景こそが本来の古き良き時代の暖かい日本の姿なんです~
7月5日に卵を産み始め、
8月に入る頃には雛の顔が下から見えるようになり・・
順調にスクスクと育ち・・・
国道沿いで車が行き交う場所。親は要領を得ているので車よりも上を行き来しながら給餌しています。巣立ち時に雛がうまく上へ飛べるか心配でしたが、そこは子育て上手な親ツバメ、雛をちゃんと誘導しながら
8月10日朝、大きい子が先に巣立ち、12日、2羽も元気に巣立っていきました
毎日、雛の成長を楽しみに見守ってくれたご主人、
「なんか寂しくなっちゃったなぁ・・」と空を見上げていました。
そんなご主人に、ツバメたちからの伝言です。
「暖かく優しく見守ってくれて、どうも有り難う。逞しくなって来年もきっときっとこの生まれ故郷白馬に帰って来るからね。」
巣立った日、裏の電線で文房具ツバメ親子の姿を見つけました。
青空の下、とてもほのぼの 幸せそうに見えました
元気で・・・どうか元気で親子で海を渡って行ってね・・・
嬉しかったでしょうね。気持ちとってもわかります。
こんなに優しい大家さんですもん、来年もきっと帰ってきてくれるでしょう。
昨日の午前中教育テレビの「小4理科」で、ツバメをテーマにしてやってました。その中でつばめを我が家に呼ぶ巣台の作り方みたいのをやってて、
それを見て主人と、来年は巣台をもっと安全なところに付け替えてあげようと話し合いました。
今年は適当な場所にかまぼこ板を貼り付けただけなので、つばちゃんには気にいらなっかたのでしょう。
つばちゃん来年楽しみにしててねって言いたいですね。(もうこの近所にはいませんが‥‥)
いつ見ても迫力満点&いい表情のツバメたちの写真、楽しく見させていただいてます。
数日前、ガレージにツバメが飛んできたのをアイカタが目撃しました。
たぶん、今年生まれた雛ではないかとのコト。しばらく古巣の回りを飛び回って出て行ったそうです。
私も見たかった、会いたかったぁ。
旅立ち前に寄ってくれたのでしょうネ。
来年も帰ってきてネ。
楽しみに待つとします。