白馬ツバメの独り言

北アルプスの麓 厳しい自然界で健気に逞しく生きている命たちとの出会いは
優しくて時に悲しい・・・

雨降り

2007-06-22 | 独り言

昨日からやっと梅雨らしい雨がシトシト降っている
ツバメさんたちはこんな日がわりと好きらしい。どんよりとした灰色の空を、どの子達も パタパタパタスィ~ッ となんだか気持ちよさげにのんびりと飛んでいる。子育てで大忙しの中、つかの間のくつろぎタイムなのかな。
こんな日に巣立った家族も電線でのんびりと水入らずだ。



家の前の田んぼからも、雨が降ると日中でも「ゲコゲコ」カエル君が嬉しそうに鳴き始める。山の緑たちも一雨ごとに生き生きと鮮やかに美しく変化していくね。
この時期の雨は、あらゆる生き物達にとって「恵みの雨」なんだね・・・



わかってはいるけれど・・私は雨降りの日が嫌いだ・・
主婦感覚になってしまうと、洗濯物は乾燥機にかけなくてはならないし、布団は干せない、部屋の中の湿度が高くなるとカビが怖い・・家の中にはどの部屋にも湿度計が置いてあって、私の中でのベスト湿度は40%。乾燥気味くらいのほうが好きなのだ。
白馬に最初に住んだところで、梅雨時に箪笥を開けて、中のほうのシャツを取り出そうとしたときのこと・・白いシャツがなんかモスグリーンぽくなっていた・・引っ張り出すと、なんか粉が舞った・・・「へっ?」 ・・・恐る恐る箪笥の引き出しごと外して見ると・・・「▽○◇×☆~」 卒倒しそうになった・・・それはもう今思い出しても鳥肌が立って体がチクチクするほどの・・・箪笥の裏には更に 黒、深緑、赤茶のソレが・・・
こうなるともうダメ。中の衣類ごと即箪笥を捨てた。洗えばいいというものじゃない。
耐えられずに即引越しをした。完全に「カビ」が自分の中でトラウマになった・・
今の家に移ってからは、除湿機がフル活動している。特に梅雨時の今は、保護メジロ命君の部屋、寝室、キッチン、三機が活動中だ。リビングはエアコンで除湿。
各部屋の湿度をチェックして40%になっているのを確認して納得するのだ。
主人は「乾燥しすぎは体に良くない」と言うけれど・・・カビがわくよりかはマシ。
私はとてもズボラで神経質とはほど遠いやつなのだが、「カビ」に対してだけは、もうほとんどビョーキ状態かもしれない。部屋の中で自由にさせている命くんのうんちも夕方籠の中に入った後から、すべて捜して取り除く。植木がたくさん置いてあるので鉢の中によく落ちているが、これもこの時期見落としてしまうとうんちの周りにすぐにカビが生える。これは許せない。ひとつひとつピンセットでつまんでそこに更にアルコールスプレーをしておく。たまに外出して遅くなったときでも、その日のうちに「うんち取り」は欠かさない。万が一カビが命くんに付いて病気にでもなったら大変だし・・
梅雨時は、ズボラな私にはとてもとても面倒くさい作業が増えるので嫌いだ。

雨にちなんだ歌で落ち込むものもある。
森高千里の「雨」 当時カラオケでよく歌った。なぜか銀座のネオンを思い出し、あの頃の私はなんて美しかったのかしらと(勝手に思い込んでいるだけなのよ) あんなにチヤホヤされることなんてもう、もう二度とないのねぇ・・・とか・・あれこれ妄想がはじまって勝手に落ち込むのね・・・
もうひとつは、ユーミンの「雨のスティション」 あの歌詞は、学生時代片思いしていた彼を御茶ノ水の駅で、ちょうど梅雨時に仲間達とワクワクしながらいつ来るかいつ来るか待っていた場面が蘇る。やっとのことで手紙を渡せて・・お付き合いが出来るようになって・・・梅雨も終わる頃・・私の家の前まで単車で送ってくれたその彼は、雨の中 「じゃあな。電話するよ」 とニコッと笑って帰っていった。走り去る単車が見えなくなるまで見送ったけれど・・・彼は雨が上がるように天に昇っていってしまった・・・
「霧深い街の通りをかすめ飛ぶツバメが好きよ・・」
偶然にもこんな歌詞が入っているんだよね・・・
「雨のスティション」 は・・・私にはキツい歌だなぁ・・・

思い出って・・・雨降りの日になぜか蘇るもんだね・・・





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