《 空想から科学へ 》 奧菜主義革命~ 革命的奥菜主義者同盟非公然ブログ

奥菜恵さんは、精神と肉体の両方から無駄なものをすべて削ぎ落とし、必死に舞台に立っていた

はなやぐ夏のいたずらや(14) なおかつ、イタリアンの組織でもない

2009年08月04日 21時33分59秒 | Weblog
祐介「あれ?なんだ、いたじゃん」
典道「黙って、人んち、入って来んなよぉ」
典道「(トイレでひとり) アッ、なずな?オレ、典道だけどさぁ、あの、ちっと、ヤボ用
   できちゃってさあ、いや、たいした用事じゃないんだけどさあ、あの、祐介たちと
   約束しちゃってさあ、男同士の約束ってさあ、破れないじゃん。なんチッ。チクショ、
   どうしたらいいんだよぉ」
祐介「お前ゲリピーなの?」
典道「違うよ、小便だよ」
典道「なあ、もう時間だぜ」
祐介「えーもうそんな時間なの?あのさ、ちょっと待って、もーちょっと」
典道「ハー」
典道「あっ、オレ、ジュースでも買ってこようかなあ」
祐介「なあ、灯台行くのやめない?」
典道「エッ?」
祐介「花火なんてえ、丸くても平べったくても、どっちでもいいじゃん。そう思わねえ?」
典道「みんなに悪いじゃん」
祐介「悪くねえよ。じゃ、お前いってきてよ(注)」
典道「エッ?」
祐介「だからぁ、グランド行ってぇ、純一たちに、悪いって」
典道「そうだよな、みんなに言っとけば文句ないもんな」
祐介「文句ねえよ。あっちょっと待って。あのさあ、オレにもちょっと炭酸系のやつ1本ね」

 典道「(なずなの手をつかんで)シーッ!」
なずな「どうしたの?」
 典道「祐介が来てるんだよ」
なずな「じゃ、行けないの?」
 典道「いや、行く。行くからとりあえずそこで待っ……」
 祐介「典道!やっぱ灯台行くわ」
 典道「エヘッ?」
 祐介「みんなに悪いじゃん」
 典道「悪いって、そんな」
 祐介「だから、そっち行くから」
 祐介「典道!」
なずな「(典道の手を引き)行こっ!」
 祐介「お前、ここ、鍵閉めなくていいの?」
 祐介「今の、なずな?どうなってんだよ~う。ちくしょう!」


(注) …行ってきてよ」なのか …言ってきてよ」なのか、判断がつかない。

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