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めご の ひとりごと

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愛希れいか@プレシャス宝塚

2017-03-29 | たからづか
娘役なりたてって感じ。

★★★★★

月組シンデレラ、アリスで成長 宝塚月組・愛希れいか
2011年11月17日


「アリスの恋人」でアリス役を演じる愛希れいか(撮影・加藤哉)


月組バウ・ラブ・アドベンチャー「アリスの恋人」(17〜27日=兵庫・宝塚バウホール)で、ヒロインを演じる愛希れいかは、娘役転向2作目。8月上演の「アルジェの男」新人公演では転向1作目で初ヒロインを演じ、今回はバウで、再びヒロインを射止めた。主演は月組期待のスター明日海りお。明日海も劇団きっての美形だが、愛希もかつて男役だったとは思えない愛らしさが特長だ。月組の美形コンビで、アリスワールドに挑む。東京公演は日本青年館大ホールで、12月2〜8日まで。

小顔。愛らしい目元。線の細さ。質問のたびに、1呼吸入れながら、誠実に、言葉を選んで話す。入団3年目の初々しさもあいまって、娘役転向半年とは思えない清らかな雰囲気。演じるのは、世界的にも有名な少女アリスだ。

「金髪で髪が長くて、かわいくて、ふわっとしていて、女の子の永遠のあこがれですよね。いい意味で裏切りたいとも思いますけど、女の子のあこがれの存在ではありたい」

作家ルイス・キャロルが手掛けた「不思議の国のアリス」がモチーフ。最近では、米俳優ジョニー・デップが出演した映画「アリス・イン・ワンダーランド」が公開された。

「(映画は)見ました。お仕事が決まってからも、あらためて、アリスを重視して見直しました」

演出の小柳奈穂子氏からは、ある少女漫画を勧められた。「それは、自分があまり見たことがない漫画で…」。女性向け恋愛アドベンチャーゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」がアニメ化された作品だった。

「メルヘンチックな少女漫画。そんな世界を声優さんって、声だけで表現されている。少し誇張して、そんなイメージを参考に」

舞台では、アリスの成長も描かれる。変化と成長。愛希にも今年、変化があった。5月に男役から娘役に転向。以前から、転向を勧める声もあったが、振り返れば、今年1月のバウ公演「ダンシング・ヒーローズ」がきっかけだった。幼い頃から習っていたバレエを生かし、男役として多くのダンスシーンに参加した。

「すごく幸せだなと思ったと同時に、今思うと“燃え尽きた感”があった気がします。自分がどの道に進めば成長できるかを考えていたときだったので。(転向は)ふっと“降りてきた”のかもしれません」

身長167センチ。決して小柄ではない。だが170センチ超の長身男役が増え、きゃしゃな骨格に悩んでいた。

「子ども、少年のような役が多くて。幼く見えてしまう面があったんです」

自分にとっては、娘役の方が、演じられる幅が広がると感じた。

「前回(アルジェの男)は大人っぽい役でしたが、今回は、こういう、かわいらしい役をいただいた。いろいろな役柄を演じられるのは、すごく幸せ。(転向後)素直にお芝居ができるようになった気がします」

私生活も変わった。

「洋服は全部、変えました。髪形も、普段の化粧の仕方も、いろいろ試して変えました。ちょっとしたことから、気をつけないと。ズボンとスカートでは、しぐさも変わりますしね」

常に女性であることを意識する歌舞伎の女形は、ときに女性よりも女性らしいとも。男役を経験して生まれた「女性」への意識は、きっとプラスになる。

「前は見せる(肌の露出)ことをあまりしなかったんですけど、今は見せている分、最初は恥ずかしかった。『見られている感』があって(笑い)。でも、かわいいものが好きなので、それを着られるのはうれしい。ファッションも、かわいい系が好きだったから」

転向から2作続けてヒロイン。来年4月にトップスター霧矢大夢が退団する月組で、今作の主演は期待のスター、明日海りおだ。

「(明日海さんは)いや、もう、ホント、毎日、きれいだから、びっくりしてしまうんですけど(笑い)。ホントに、ホントに、男役さんとしてもすてきですし、1人の人間としても、すごく温かくて、包容力があって…。幸せです」

大抜てき。言葉も出ないほど感謝の気持ちがある。

「責任あることをさせていただいて、しかも、明日海さんのバウ単独初主演作品。すごく感謝しています。(娘役転向で)周りの反応が心配でしたが、ファンや上級生の方、同期にも応援の言葉をいただきました。舞台で、皆さんへの感謝とお礼ができたら、と思って取り組んでいます」

舞台でアリスとともに成長していくことが、恩返しにもなる。【村上久美子】

◆バウ・ラブ・アドベンチャー「アリスの恋人」 1865年の出版以来、世界中で愛読されている物語「不思議の国のアリス」がモチーフ。地下の不思議の国「ファンタスマゴリア」で、赤の女王のストーリーテラーとして働く青年ルイス・キャロル(明日海りお)は、現実世界から迷い込んできたアリス(愛希)との出会いをきっかけに、夢と現実をめぐる戦いに立ち向かう。冒険と、恋を描いたファンタジー・ミュージカル。

☆愛希(まなき)れいか 8月21日、福井県生まれ。09年4月、宙組公演「Amour それは…」で初舞台。月組に配属され、初作品「ラストプレイ/Heat on beat!」で、ショーの群舞場面に抜てきされる。昨年9月の「ジプシー男爵」で、初めて娘役を演じ、今年5月30日付で、男役から娘役へ転向。8月の「アルジェの男」新人公演で初ヒロインを務めた。身長167センチ。愛称「ちゃぴ」。
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