Brothers Blog

日常の出来事からいろんなテーマについて考えます。
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ふたつの優しさ、迫られる選択。

2013-06-21 21:13:58 | 真面目な話

大切な人への思い

整骨院で働いているといろんな境遇や事情で来院される方がおられます。寝
たきりにならないように奮起する人、とにかく何とかしてほしい人、自分で

はあまり努力をしたくない人。本当に様々です。そんな中、付き添ってこら
れる方もおられます。そして今日、思うことがありました。

世の中いろんな事がありますが、全てに共通して言えることがあります。そ
れは現状は過去の行いの結果であるということです。

整骨院でいうと患者さんの主訴がこれにあたります。「しんどい」「体が重
い」というもの、その中で年齢から来るものについては結果とも言えるんです。

そうなる前に動いて筋肉つける時間はあった。介護施設の利用や散歩などの
運動、自立した動きがその人の体の機能を整え、筋肉を維持します。

本人のやる気も重要なんですが、家族の叱咤激励も重要なんです。しかし、
しんどそうにする家族に動けと言えるのか?これが鍵になります。

「しんどい」と言われて、その姿を見て、「大丈夫?しんどいのならやめて
寝とき!」と言うのも優しさです。その時の家族の気持ちを思ってのこと。

しかし、逆に「今動ける間に頑張らないと動けなくなるよ」と行く末を案じ
て今できることを促すのも優しさなんですよね。

どちらの優しさを選ぶか、周りの人や家族は選択を迫られます。僕らの仕事
は未来を案じた選択になりますが、それを実行するかどうかの選択は家族に

委ねられます。無理はダメだけど、しんどい事を避ければ人の体力は必ず落
ちます。そして介護が必要になる時期は必ず早くやってくる。

その時しんどいのは結局、本人であり、それを支える家族なんですよね。
介護なしでは生きられず、認知が入ってしまい、楽しい老後と言えるでしょうか。

家族はそれでも楽しくしてあげようと苦労と負担を強いられます。非常に厳
しい介護の道です。弱っても本人の意思がなければ介護サービスは使えない。

鍛えることに手を貸したいが、鍛える体力がなくなってしまった人と付き合
うのは非常に辛い。もっと早くに自発的に動いていればもっと元気だったか

もしれないから。価値観はいろいろある。今が良かったら後はなるようにな
らば良いというのも生き方だ。否定はできない。

だけど人生の最期の最期まで可能な限り、自立して前向きに過ごせる生き方
や価値観が生きがいになるんじゃないかな?そんな施術で応えていきたい。



おしまい


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