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セブン-イレブン ネットサービスを使ってみた

2008-08-21 03:32:29 | インポート
旅行に行ったときの写真を一枚プリントアウトしたいと思って、初めて"インターネットプリント"サービスを使ってみた。

セブンイレブンのインターネットDPEサービスだ。 http://www.sej.co.jp/services/internet_dpe.html

サービス自体は、FUJICOLORのOEMみたいなので、別にどこでも良かったのだが、写真を一枚プリントアウトというと、金額で言うと数十円。送料をわざわざ払うのもばからしいなと思ったので、近くで24時間受け取れるセブンイレブンを選択してみたのだ。

申し込み自体は会員登録が必要なことを除けば、至って簡単。 Web経由で、印刷したい写真をアップロードして、確認しながら印刷サイズを決めて、ぽちっと押すだけ。 それだけで、レシート相当のメールが送られて、セブンイレブンに行くと写真が受け取れるという。

たまたま注文したのが、8/17 17:00頃で、「7:00以降受け取り」と表示されていたので、2時間待って、近くのセブンイレブンに行ってみた。2時間で用意されるというのはどういう仕組みなんだろうなあと、そちらにも興味津々。

セブンイレブンの店舗に入って、レジで、「インターネットDPEの受け取りです」というと、なにやら変な顔をされた。続いて、少々お待ちくださいと言われて、別の店員にやりかたを確認。おもむろに、カウンターの後ろにある、昔懐かしいDPEの袋 (写真とフィルムが入れられていた袋です。)を持ってきて、

「届いていないようですが」

と言われてしまった。

「ん?」

と思って、WILLCOM 03のメール画面を見せると、なんと「8/19 7:00以降」の表記。

「お客様、また2日後にお越しください」

と言われてしまった。すみませんでした。

で、今日、すでにすっかり忘れていたインターネットDPEの受け取りに行ってきた。

そうすると、今度は

「受付番号を教えてください」

と言われた。

そこで、「xxxx」と5桁の数字を告げると、

「それで?」

と言われる。それで? 疑問な顔をしていると、

「それで終わりですか?」

と言われた。「はい、5桁です」というと、

「うーん、支払いコードという11桁くらいの数字があるはずなんです」

という。面倒くさくなったので、WILLCOM 03 のメール画面を見せると、

「うわっ、文字小さっ」

といらん感想をつぶやかれた後、店長の呼び出しに。

続いて、店長が出てきて、「届いていません」との返答。

でも、メールにはそう書いてあるし、この店舗名あってますよね? というと、どうやらあっているようだ。

それでもブツは届いていないという。

うーん、といいながら、DPE袋のコーナーに行くと、そこに自分の名前の書かれた袋を発見。

「それ、それです。あるじゃーん」

それでも店長、「いや、これは違うんです」。

「違うわけないだろ。だって、●●●●ですけど、それ私の名前ですよね?」

と、店長、ようやくそれを手にとって確認。

「あ、これでした。すみません。」

とのこと。 店員も一緒に、お待たせしてごめんなさいとのことでした。

「いえいえ、面倒なことお願いしてすみませんでした。ま、見つかって良かったー。ありがとー」

と返答。

それでも、店長は申し訳なかったのか、単に言い訳したかったのか、

「置き場所が、発送分のところにあったんですよ。なので見つけられませんでした。」

「あー、見つかったんで全然構いませんよーありがとうございました」

といいながら、なるほど、無造作に置かれているようで、この袋の置き場所などもすべて決まっているものなのだと学習。そのことを考えながら家路に着いた。

考えたのはコンビニのレジが高度なサービスになっている現状。 昔は単に早くレジを打てればよかったかもしれないコンビニのアルバイトは、品物の受け取りと、届いたお弁当や商品の品出し、お弁当の賞味期限チェックくらいは20年前からやっているだろう。と思ったら、10年前からは、宅配便の受け取りがあり、コンビニ決済系の公共料金支払いが増えた。で、5年くらい前には、マルチコピーが導入され、コピー機の使い方ではなくて、インターネット経由の書類の印刷サービスであったり、デジカメ写真の印刷であったり、楽譜の印刷サービスであったり、クーポンや、チケットの印刷がなされるようになった。そして、挙げ句の果てには、今回のインターネットDPE受け取りのような、各種サービスのお預かり系サービスまでがそこに含まれる。

当然、コンビニのアルバイト店員も覚えることてんこ盛りになっているわけだ。

企業の側から見たときには、そうしたアルバイトを雇って、短い期間で戦力化し、この多種多様なサービスを提供できるようにするというのが、今後の収益の要になっていることは間違いがない。

セブンイレブンには、そのためのマニュアルがあり、研修プログラムがあるのだろう。 もしかすると、こちらには見えないレジカウンターでは、該当サービスをみると、大きな液晶画面にスポットでマニュアルが表示されているのかもしれない。また、困ったときにレジの引き出しから出てくるクイックマニュアルなんかも、店内のものの配置と合わせて、どうすべきかが書かれているのだろう。1万店ある店舗=現場が、そのマニュアル通りに動くことで、また、そこで働く人は動くように訓練されることで、セブンイレブンというサービスを提供しているのだ、と妙な納得感があった。

今日、「タクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」」という本を読んでいたのだが、そこでは、やはり1万台のタクシー(5,000台だったかもしれないが)を束ねる社長が実際にタクシーの乗車を体験することで、自社の現場業務を一つ一つ実感していく様が書かれている。これだって、やはりマニュアルがあり、訓練があり、それができるものだけが実際にタクシーに乗車しサービスを提供できるようになるわけだ。

その意味では、開発の業務であれ、サイトの管理の仕事であれ、新しいメンバーには、そのトレーニングから実施できるような環境を用意して行くのは、強い組織を作るためには必須のことなのだなあと、一本の糸でつながったような気がした。そうした強化がなくても、できる組織は、その構成要員がやはり優秀なのだ。そうでない人を加えても回るようにできるのが会社が強いと言うことのだろう。

たかが、インターネットDPEの受け取りだったが、妙に実体験として納得感があった。


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